(対策レッスン 1位/買取り作品)
10月下旬。季節の変わり目ですので、体調の変化にはお気をつけくださいね。
先日対策レッスンで1位になったSさんの作品を買取りました。教室では優秀な作品を2000円で買取りするというとても素敵な制度があります。
買取りには色んな要素や条件がありますので、優れた作品を描いたら必ず買い取るというわけではありませんが、今年度はコンクールを含めて描写買取り5枚の内3枚を占めているSさんはかなり優秀です。
「自分に無い長所や考え方を持っている人の隣で制作すると得られるものが多い。」という担当講師の話もありましたが、手が遅い人、迫力が無いと言われる人はSさんから学べることがあると思いますし、今年度は生徒数もそうですが、本当に上手な子が多いので画塾一丸となって協働的な学びができるのは、とても大きなメリットだと思います。
(通常レッスン作品/現役生、浪人生)
さて本日は、【主観と客観】についてのお話です。
美大受験の作品を制作する上で、主観的視点、客観的視点、どちらを意識して制作すれば良いと思いますか?
そもそも主観、客観とは何か。 主観とは自分で自分を評価することで、客観とは他人からのそれにあたります。
美大受験においては常に客観的に物事を考える必要があります。「自分がこう思ったから、こう描きたいから」では点数はもらえません。なぜなら評価するのは他人だからです。そのため相手の立場に立って制作することが求められます。
生徒作品を見ていると主観的に考え過ぎている人が多いような気がします。
『出題者はなぜこの問題を出したのか』
『何を求めているのか』
『採点者は自分の作品どう思うか』
『どうすれば自分の思いが伝わるのか』
『何を最も優先すべきなのか』など客観的視点で問題に向き合うことが大切です。
色彩や立体が苦手と言ってる人に限って、こういった重要なことをおろそかにしています。
受験作品は自分のために描くのではなく、人のために(人に見せるために)描くものであり、それはこれから美術の世界で生きていくこと(仕事)にも繋がります。
志望校に合格したいなら、その大学の傾向や考え方を深く分析する必要があります。
例えば京都市立芸術大学はどういう受験生に入学してほしいかを明確にしていると思います。【勉強ができて、賢くて、実技もできる。総合的に優れた人を求めている傾向にあります。】
そのため学科と実技両方の対策をしっかり行なっていれば確実に入れる大学でもあります。
両方全く努力していない人は論外ですが、勉強が苦手であれば他の人より一枚でも多く制作し、大学側の求める人材になることが合格への近道です。