(対策レッスン 1位作品 / ケーキ箱、扇子、縄、松ぼっくり=4時間)
10月上旬。過ごしやすい気候になってきましたね。
教室では総合選抜型入試の合格者が月回数を減らし始めていますが、新入会者が続々増えているので、相変わらず満員状態が続いています。
先日ブログで宣伝した冬期直前講習会には、他校から京都市立芸術大学を目指す方の多数の申し込みがありました。
今年度も遠方から宿泊して講習会に参加してくれる人が多く、最も大事な入試直前の期間を『アトリエ伊丹で頑張ろう』と決断してくれた気持ちに感謝すると共に身の引き締まる思いです。
(通常レッスン作品 京芸過去問「100,000,000年後に生きる虫」)
さて、本日は美大受験クラスの指導方針について。
アトリエ伊丹は生徒一人ひとりに声をかけて指導するタイプの教室です。講師が常に教室を巡回しているので、いつでも質問出来る体制が整っているのも魅力だと思います。
画塾によっては授業中は一切アドバイスをせずに最後の講評会で指導する教室もあります。これは【受験本番は先生にアドバイスを聞くことができないので、普段から自分で考える力を育成する】という指導法だと言えます。
僕の指導方針はまずしっかりと基礎を教えたうえで、《ある程度実力がついてから自分で考えるという流れがベスト》だと思っています。
例えば入会したばかりで何も知識の無い子に、「自分で考えなさい。」という指導法は明らかに間違ってると思います。
(対策レッスン作品 京芸想定問題)
画塾は代表の考えによって教室の指導方針が大きく変わります。僕はマメに話しかけ細かく指導した方が上達が早いと思っているので、放置するタイプの画塾とは指導の仕方がかなり違います。実際他校から移籍した生徒は「この教室は本当に細かく丁寧に指導してくれる。」と言ってくれます。
ただある程度実力がついてきた子に関しては、制作中に声をかけることを敢えてせずに、最後の講評でまとめて伝えるようにもしています。受験が近づけば近づくほど主体性、思考力、対応力などが重要になるため、僕は生徒個人の実力によって指導方法を変えています。
また生徒全員平等に接するというのも意識しています。これは長く働いてる講師でもなかなか難しいことだと思いますが、一人の生徒を特別視したり、お気に入りの子を作ったりすることは、決してあってはならないことです。
当校はとにかく教室が広いので指導中はかなり動き回るため体力が必要です。毎回授業が終わったら疲れ果ててしまいますが、今日も充実した1日だったなと感じることができます。
来月から推薦入試や一般入試の実技試験が始まりますので、どんどん緊張感が高まり、教室もさらに忙しくなりますが、これからが最もやりがいのある楽しい時期でもあります。残り期間一緒に精一杯頑張りましょう。
(入口風景/教室全体の3分の1ほど。今年度は京芸受験生でいっぱいです。)