A’s h.m.

暮らしの中のhandmade&homemade

ミラノからフィレンツェへ 6.28.Sun.

2015-10-15 | 2015.6.25~7.6 イタリア


この日は移動日。
ミラノのホテルで朝食の後チェックアウト。
歩いてポルタ・ガリバルディ駅へ行く途中、
不思議な建物を発見しました。
高層ビルのようだけれど、
あちこちから飛び出しているものは何?



近づいて行くと、だんだんと見えてきました。
高層マンションのベランダからは
たくさんの植木が生えていたのです。

このマンションは、
“植木ありき”なのかしら。
入居の条件は、植木が好きで枯らさないことかしら。
どんどん伸びたらこの先どういう変化があるのかしら。
植木のベランダは不規則になっているようだけど、
どこからどこまでが一世帯かしら~?
と、想像は膨らむばかり。

それにしても斬新なマンションスタイル、
歩行者の目を惹く効果は大ですね。
実にイタリアっぽいな~。



こちらがポルタ・ガリバルディの駅構内。
ミラノからフィレンツェまでは
イタリアの新幹線「italo(イタロー)」に乗って1時間半ほどです。
早めに行って、地下のスーパーでお昼用の食料&飲料を買い込み
ホームで待ちます。

出発時間が近くなると
出発便の横にホームの番号が表示されるのですが
これが出発時間ぎりぎりになるまで表示されないんです。
実はフランスもそうだった…
十数本あるホームの端から端までを走った覚えがあります。

この日は特に遅くてまだかまだかとソワソワ…
駅にいたどの職員さんに聞いても
「とにかく(掲示板を)見てろ」の一点張り。
他の電車はどんどん表示されていくのに…。

そのうち出発時間が過ぎてしまいました。
乗り遅れるとチケットは無効になってしまうので
アナウンスのイタリア語が分からない小心者の私は、
「フレンツェに行けなくなったらどうしよう?」と
ものすごく心配になります。
(こういう時、夫は何の根拠もなく平気なので助かります)

結局、出発予定時刻から15分遅れでホームの番号が表示された途端、
ドドドドドーッ!
同じように待っていた人々がトランクを引きながら走る、
さながら民族大移動が始まりました。
そりゃもう、みんな必死!
すでに出発時間が過ぎてるんだから、
いつ出発するのかわからないですもんね。

予定の出発時間から遅れること22分、
ようやく発車したらホッとしたのか
おなかがグーです。



↑しゃぶしゃぶ肉みたいだけれど
これ、生ハムです。
どっさり入ってておいしい!
生ハムは日本に買って持ち込めないので
現地でイヤと言うほど食べておかないとね。



ちっちゃいつぶつぶオリーブ。
なのに種は入ってた;



小ぶりで平たい形はヨーロッパの桃なのかな。
フランスでもよく買って食べました。
これがとってもジューシー、甘くておいしい。

フィレンツェS.M.N(サンタマリアノヴェッラ)駅に到着。
遅れると思ったら、
なぜかほとんど当初の予定時間通り(^ー^;



わたくし、鉄道好きの鉄子さんではないですが
スタイリッシュなitaloは惚れ惚れと眺めてしまいます。
車掌さんも素敵で、「イタロー!」って感じでした(笑)。



意外と汚れているイタロー。
運転席の窓もまっちろけ。
フランスの新幹線TGVも汚れていて、
車窓がくもって外が見にくかったなぁ。
その点、日本の新幹線っていつもピカピカですよね。
電車やバスもそうだけど、
公共の場が当たり前にキレイな日本を
あらためて自慢に思いました。

これで3か国の新幹線制覇したぞ~って、鉄子ではないけどもσ(^∇^;

歩道が石造りなのでガタガタ道を
重いトランクを引きながら歩くのはつらい…
その上、35度をこえる猛暑のフィレンツェ、
この先に海水浴場でもあるのかと思うような暑さでした。
しかし、海などあるはずもなく、
「フィレンツェってこんなに暑いの~~聞いてないよ~~」
つまずかない様に石畳ばかり見ながら歩いていました。
そんな時、ふと前を見ると、



で、でたーっ!

まさにそんな感じでした。

フィレンツェのドゥオモはミラノのトゲトゲのドゥオモとは対象的で、
このドーム型の大きさと重厚感に圧倒されました。
すごいすごいすごい!
ほらあれ、映画で待ち合わせしていた頂上も見える♪
この上に登るんだって思っただけでドキドキしてしまいます。
フィレンツェが舞台の映画「冷静と情熱のあいだ」を
日本で再度観ておさらいしておいたけれど
やっぱり目の前にすると迫力が違いました。



ミラノではフォーシーズンズホテルだったので、
次の宿泊先は、
フィレンツェらしい雰囲気が味わえるB&Bにしました。
街のド真ん中と言っていいほど
どの観光スポットからも近い便利な場所です。
でも、最初にこの小さなドアを見つけるのには苦労しました。
ここを開けてもらうと階段があって、
中に入ると深くて広く、
京都のうなぎの寝床という感じでしょうか。

B&Bの部屋はサイトでステキなのは確認済みだったけれど、
玄関の写真がなく、どんな具合なのか知らなかったんです。
私が街角で2個のトランクの見張り番をして、
夫がB&Bがあるはずの住所辺りを
汗びっしょりへとへとになって探し回りました。
まさかまさか、頼りがこのドア1枚とは思わずに。
添乗員さんがいない個人旅行の辛いところですね~(^ー^;

結局近くのショップの店員さんが住所を見て
「たぶんこの辺だよ」と教えてくださったそう。
やっとのおもいで中に入ることができたので夫が汗を拭き拭き、
「初めてでこの場所を見つけるのは難しいよ~」って受付に居た奥様に言うと、
「まぁそれはそれは!いいエクササイズになったでしょ?!」って。
いたずらっぽく笑われると、それもそうか…と思えたらしくて。
これはもう奥様の勝ちですね。

オーナーのブルーノさんは、
ずっとフィレンツェのこの場所に住んでいて、
家族でB&Bを経営されています。
滞在中、会うと必ず私の名前を呼んでくださるのも嬉しかった。
いつもニコニコとっても優しくお喋りも楽しい方で、
まるで、自分のおじいちゃんちに遊びに行ったみたいな気分にさせてくださいました。



13時半には到着してランチのはずが
なんだかんだで遅れてしまったし、
イタローの中でずいぶん食べたり飲んだりしていたのでランチはパス。
それよりも、荷物から解放された状態でこの街を歩きたい!
またすぐにあのドォーモを見上げに外へ飛び出しました。



アルノ川沿い。
この近くに後日訪れる予定のウフィッツィ美術館があるので
場所確認ついでに散策しました。



ここ、ここ!
このお店屋さんが軒を連ねている橋も
映画で観た~っと有頂天になっちゃったなぁ。



正確に言うと、
ここはヴェッキオ橋というフィレンツェ最古の橋です。
この景色、絵心があればスケッチブック片手に筆を走らせてるなぁ…。



こちらがあの薬局で有名なサンタマリアノヴェッラ教会。






ここの前は広場になっているので
しばしベンチに座って喉を潤すも、
暑くてゆっくりはしていられません。
すぐ近くのサンタマリアノヴェッラ薬局もちょっとのぞいて、
お買い物はまた後日。

そろそろおなかもすいてきたので
この日は昨年リニューアルされた中央市場に行ってみました。



2階にはおおきなフードコートがあって
イタリア料理がたっぷりそろっています。
私たちの予定は、まず「SUD」のピザを食べること!



左上が市場入口です。
左下、窯のあるのが「SUD」というpizza屋さん。
このフレッシュなプチトマトが
これでもか~っと、どっさりのっているピザが
とっても美味しくて!
種類違いで2枚の大きなピザと
濃いビール2本をあっという間に平らげました。
あ、2人でですよゞ(^∇^*



どれにしようか迷い過ぎるほどチーズの種類が多くて…
だけど、市場と言ってもそんなに安くないな…という印象かな;
この時1階の市場には行けなかったので
また後日、ゆっくりと思っていたんだけど
予定がいっぱいの中、結局行くの忘れてた…;



帰り道、サンタマリアノヴェッラ教会の裏側。
表側の白く可愛らしい印象の教会とは全く違う姿です。

そのすぐ横がS.M.N駅。
明日は朝からピザの斜塔へ行くので
今のうちに電車のチケットを買っておくことにしました。
といっても、今までの新幹線のチケット類は日本で買ってあったし、
ミラノで乗ったのは地下鉄だったので、
イタリアで在来線の切符を買うのは初挑戦。
「大丈夫なの?」ってまたもや不安な私。



とにかく駅に行って人々の様子をよくよく見ていると、
皆が並んでいるこの機械がチケットの販売機らしい。
そして券売機そばにある柵の横から、
ある男性が買っている画面をチラ見していると
イタリア語の中に本当にチラッと「PISA」の文字が。
それだけで「よっしゃわかった、あれだな。買ってみよう!」って言う夫。
一瞬「マジですか;」と私はひるんだけれど
ここで電車の切符を買っておかないと
明日のピサの斜塔の入場時間予定は決まっているから悩んでいる暇はないのだ。
2人で券売機にかじりついて…奇跡的に買えました。
為せば成るゞ(^ー^;



ホテルの傍を歩いていると
どこからでもこのドォーモがこんな風に顔を出しています。
そのたびに、
「あぁ、きれいだなぁ…」としばらくぼんやりと見上げて。
フィレンツェの人はこれが日常なのね。



長い列が出来ていたジェラート屋さん「Venchi」。
後ろの壁からはチョコがダラダラ~~♪
夜、お店が閉まっていてもチョコは流れていたので
あれはエンドレスなのだと驚きました。
駅からの帰り道、
昼間の列がなくなっていたので「いまだ!」と飛び込みました。
ピスタチオとワイルドベリーのカップで3.5ユーロ。
ジェラートはまちがなく、どこもどれもおいしいねぇ。


さて、明日はピサの斜塔へGo!


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
住んでみたい! (kinomi)
2015-10-21 11:49:10
あきさん、こんにちは♪
伝統的なアパルトマンに滞在してみたいとかねがね思っていましたが、こちらのマンション!近代的なのにとっても素敵。地震とか、下への落下物とか、大丈夫なのかなって思いますが、都会暮らしでも人間らしくすごせそうで、いいな。

平べったい桃も、西洋絵画で見るたびに「美味しそう…」とよだれを垂らしていましたが、やっぱり生石のですね。形がいかにも魅惑的ですよね。

あきさんご夫婦はいつも、予定は立てれらていてもフリーな雰囲気で旅行されていて、良いなと思います。ハラハラドキドキも思い出ですよね。(現地では、そんなに楽しむ余裕がなかったりして。ふふ^-^)旅行に行くと逆にもめちゃうご夫婦も多いと聞くので、一緒に楽しめるって何よりですよね。

そうそう、インクレットの付属の杼はあれでした。
糸を掛ける両端の穴(?)に、経糸がひっかかって、どうしようもなく織りにくい!あきさんがお持ちのインクルに付属の方を購入しようと思っていましたので、そちらも織りにくいと聞いて、驚きました。将来、木くずを出しても良い環境に住めたら、小刀で作ってみたいです。スプーンとかより簡単に作れそうじゃないですか?考えが甘いかしら。^^;
では、では。
返信する
kinomiさんへ (あき)
2015-10-22 15:39:53
kinomiさんこんにちは!

日本は建築物に厳しいけれど
(昨今そうでもなかったという事実が露呈されていますが;)
ひょっとするとヨーロッパは地震がないのかしら…?
石造りの古い建築物がたくさん残っていますもんね。

うんうん、リンゴなんかも小ぶりで食べやすく、
ブドウやベリーなど果物はどれも安くておいしかったです^^
その中でも特に桃ははずれ無しでした。

ツアーで興味のないところや
お土産屋さんに連れていかれたりするのが
イヤなわがまま夫婦なのですよ;
それがイヤなら自力で行くしかないですもんね。

その際のアクシデントはつきもので…σ(^ー^;
おっしゃる通りその場では慌てふためいていますが
旅の思い出になるのは、
そのアクシデントの方なんですよね。
命にかかわることのない範囲でのアクシデントは大歓迎と思って
冷や汗をかきながらも楽しんでいます。

そうそう、旅行中にケンカすると台無しになりますもんね。
旅に行く時は
「絶対に旅行中のケンカはやめようね」って
空港で念押しして出かけていますょ。
思ったよりケンカになることはないのですが
お互いが、
「自分がそうなる前に折れてるからだ」って思ってるみたいです(笑)

そうでしたか!
インクレットとインクルルームの杼、違ったのですね。
私の持ってるのは18センチぐらいなので長さは良いのですが
打込みの部分が意外と丸いんです…
ペーパーナイフとまではいかなくても
そのくらいのものでがっちりと打ち込みたい私としては、
時に打ち込む力が入りすぎて
固定したインクルルームがはずれてしまうことも;

kinomiさん!
案ずるより産むが易しと言いますし、
一から作ってみるのも手かもしれませんね^^
確かにスプーンより簡単かも~☆
大きなものではないですし、
木くずがでても家中とまではいかないでしょうから
将来と言わず、そろそろ作ってみましょうか?!
なーんてね(笑)

取りあえず、
私も付属の杼が厚く重いので、
新聞紙でも敷いて削ってみます!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。