3ヶ月
「甥の小山保市が肺結核です。助けて下さい」小山タミさんの必死の思いに、御神尊様は「親をつれてこい❗️」
このころは、まだ祈念祈祷による旧態信仰でした。
しかし、家族の一丸の力、特に親の愛を抜きにしては、一時的な効果に終わることが、臨床経験から見えてきました。だから厳しくタミさんに指示したのです。
しかし親がこないので、タミさんが、「すみません、私が親代わりになります。どうかおねがいします。」
御神尊様は、タミさんに案内されて小山家をおとずれました。
ご両親の態度は、かたくなで、気持ちを開くどころか、人の家のことに他人が首を突っ込むな、と話を聞こうとしないのです。
そのうちに、家の裏庭の小屋に保市青年が、隔離されて寝ていることがわかりました。
御神尊様は、その小屋の保市青年の枕辺に上がり込みました。
当時の、肺結核は、衛生状態の劣悪な環境や、食事のかたより、貧困などから、不治の病いとされていました。
痩せさらばえて、汚い布団に寝かされた保市は、ときに咳をするたびに、くちからゴボゴボと、啖がこぼれるのです。
御神尊様は、添い寝のかたちをとりながら、「苦しかったろう、辛かったろう」となぐさめながら、くちから、こぼれる啖を指先でぬぐい、自分のくちでぬぐいとりました。
あまりのことに、九鬼夫妻、小山タミさんは、呆然としました。
ご両親も、見ず知らずの行者さん、態度には驚きました。
そして、「お前の病気は、神経から来ている。気をしっかりもて!」と声で励ましながら、
皆に聞こえるように、「うつりはせん。それよりも、保市を座敷にあげろ、こんなところに寝かせてどうする!」と両親を叱ります。仕方なく、小屋から、家の座敷にあげました。
(今朝は、ここまで、書きたいことがあり、少し長くなります。しかし、救いの親のこと、学んで力にしてください。やります!)
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