30#9#3 沿革3回目
木ノ本有馬、大師堂~
九鬼虎次郎トメさんは、大師堂に遍路さんを泊めては、お世話をする熱心な信仰者。
つい、3日前に泊めた遍路さんに、祭典用の提灯に文字を依頼したところ、「私のあとに来られる修験者が、力のある方だから、たのみなさい」と、断られたばかり、そこに、言われたとおり来られたのが、御神尊様でした。
人品骨柄(じんぴんこつがら)犯しがたい、人柄に、ただ者ではない雰囲を感じていました。
とても、29才には見えない威風がありました。
提灯に文字を入れてもらうとともに、しばらく逗留して、大師講の信者仲間に法話をたのみました。
ところが、これが機縁で有馬の里に、3ヶ月の長きにわたりとどまることになりました。
それだけ、運命的問題を抱えた方、熱心な信仰で道を求めるひた向きさに、いつの間にか日にちを重ねることになったのです。
やがて、持病を持つ人、難病に苦しむ人が、法話を聴いて、次々に助かるようになりました。
ある日、小山タミさんが、今まで、お世話に回っていたのが、「わたしの、甥に肺結核で、苦しんでいるのがおります。助けて下さい」と、すがってきました。
この方も、九鬼夫妻についで、熱心な信仰者、遠慮がちに、いわれたのも、目の前で救われていく方々を見て、押さえていた、悩みがあふれでたのです。
「では、親をつれてこい」と、タミさんに、言われました。
(明日を楽しみに)やります!
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