急に左の腰の辺りに激痛が走り、余りの痛みに寝てもいられず七転八倒、気分も悪くなり、嘔吐しながらもがいていた。
カミさんがすぐに、救急車を呼んでくれた。
そのサイレンの音を聞いた近所の住民が7~8人家に上がりこんで、ワーワー言っていた。
なにしろ、農家ばかりの田舎の集落のこと。
何かあれば、集まってくるのが常識なのである。
『こりゃー、盲腸だ。』
『いや、胃痙攣か腸捻転だな。』などと言いながら苦しんでいる、アタシの顔を覗き込む。
アタシャー、痛くってどうしようもないのに好き勝手言ってくれるわ。と思いながらもやっとのことで救急車の人となる。
病院に着く。
『あれっ!あれほど痛かったのに、なんともない。』
看てくれた救急内科医は、『多分、尿管結石で、石が落ちたんだと思いますよ。』
『泌尿器科で診察を受けてください。』
何のことだかさっぱり分からなかった。
それから20年以上、アタシの持病として仲良く?お付き合いしている。
腎臓の周りに、カルシウムの塊が石のようになって作り出され、それが尿管、膀胱を通って排出されるのだが、石が狭い器官を通過するときに物凄い痛みを伴うのだ。
その痛みといったら、ホントに耐えられないのですよ。 ネットでこの病気のことを検索したら、『人間の感じる痛みの中でも、最も強く感じる痛みである。』とか書いてありましたわ。
また、『女性のお産のときの痛みに似ている。』とも書いてました。 ん?
幸いその時からアタシの主治医は変わらず、病院から独立されたが、20年以上ずーと看てもらっている。
『しゅうさん、初めから激痛がある病気は、命には殆ど関係しないから、心配しないでいいよ。』と、そのドクターは、言い放った。
そお、言われてもねえ・・・・
救急車のお世話になったのは、後にも先にもこの一回だけでありました。
そして、昨日からまたまた激痛が左腰を襲っているのですよ。
痛みに耐え切れず、本日ドクターの所へ行って来たのです。
いつものことなので、レントゲン写真を見ながら、
『しゅうさん、今度のはでかいね。まあ座薬仕込んで、痛みを抑えて自然排泄を待つしかないわな。 出なかったら、先っぽから器具を突っ込んで取りましょう。 まあ、今まで出ていたから大丈夫でしょう。』と、いつも通りあっさりと通達を受けたのでありました。
今回の石の大きさ、1Cmはあったような。
早く、出てくれ。頼む!