月曜、AM9:40。
だだっ広い場内は、観客2名。
初めての経験である。
赤字にならないのかと、要らぬ心配をしてしまう。
『最高の人生の見つけ方』とどちらを観るか迷った末、やっぱりトム・ハンクスの大好きなアタシはこの映画を選んだのでありました。
79年のソ連軍によるアフガン侵攻に対するゲリラ組織の支援を行った米下院議員チャーリー・ウィルソンの奮闘をシニカルな視点で描いた戦争風刺ドラマ。出演はトム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマンら3人のオスカー俳優の他にエイミー・アダムス。脚色は「アメリカン・プレジデント」「ア・フュー・グッドメン」のアーロン・ソーキン。監督は「卒業」「パーフェクト・カップル」のマイク・ニコルズ。
実話を基にした映画である。
はっきり言って期待していたほどの内容ではなかった。
ノンフィクションであるが故、仕方が無いのであろうがもう少し盛り上がりが欲しいところだ。しかし戦争を題材にしていることだけのことはあり、観る側にメッセージを充分伝えている。
おもちゃの形をした爆弾を路上に置き、それを拾おうとした子供達が爆発により命が奪われたり、若い女性は言うまでも無くレイプされ殺される。
結局いつの時代も戦争の最も大きな被害者は、弱い女性や子供達である。
映画そのものは、娯楽性と言うよりは政治色が強くアメリカの汚点をも描き出している。
最後にこの映画、予告編が実によく出来ていた。
総合評価、70点というところか