アラファト氏の死去に伴う後継者選びは、難航すると思われていましたが、今日開かれたPLO(パレスチナ解放機構)執行委員会とアル・ファタハ中央委員会ですんなりと収まりました。その結果は、私が予想していた線に落ち着いています。
アラファト氏は、PLO、アル・ファタハ、そして自治政府大統領の三大ポストを独占していましたが、それを三分し、穏やかな「トロイカ(集団指導)体制」にしました。最高権威のPLO議 . . . 本文を読む
アラファト議長死亡
アラファト議長がパリ郊外の入院先で11日午前3時30分(日本時間:5時30分)、死去しました。直接の死因は想像した通り発表されませんでした。75歳でした。
数時間前、議長府の前で“奇跡”を祈願していた数百人の支持者達は、「大統領が生き返った」との議長府の発表に歓喜しましたが、今度は一転、悲しみのどん底に突き落とされた形です。「生き返った」の発表に多くの人たちは帰宅したそう . . . 本文を読む
アラファトの意識回復?
「大統領の意識が戻ったよ」
アラファト議長の側近の1人が11日、嬉しそうに電話口で語りました。何度も説明していますが、彼らの言う大統領とはアラファト議長のことです。
側近の話では、アラファト氏が昨夜、昏睡状態から覚め、微笑を浮かべながら何度も人差し指を差し出して「私は神を信じる。そして、預言者のモハンマド(日本ではモハメットで知られる)を」と話したということです。
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西岸地区のラマッラにある議長府の敷地内で10日、工事用作業車がイスラエル軍の攻撃によって破壊された建物などを壊し、地ならしを始めました。アラファト議長を埋葬する墓地の建設のためです。
アラファト議長の遺体の埋葬については、病状が急変してパリに飛んだ時から内外で様々な議論や憶測が飛び交いました。最初は、イスラーム教の聖地であるエルサレムに埋めるとするパレスチナ側に対して、ユダヤ教の聖地でもあるイ . . . 本文を読む
パレスチナ自治政府は10日、アラファト氏の死去を発表する予定でした。しかし、ある男の決断で予定が変更されたのです。
この情報は、アラファト議長の個人的ブレインのひとりから先程得られたものです。
アラファト議長は生命維持装置を付けられて生き永らえていますが、自治政府は生命維持装置を反イスラーム的と判断、10日に外すことにしました。そして、死去を発表することにしたのです。その行為を正当化するため . . . 本文を読む