浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

米英、葬儀の日に中東和平案

2004年11月13日 | Weblog
 アラファト氏の葬儀が行なわれる中、ワシントンでは訪米中のブレア首相とブッシュ大統領が記者会見を行ない、中東和平前進への希望と4年以内のパレスチナ国家の創設案を世界にアピールしました。  再選を果たしたブッシュ大統領が、ブレア首相を呼んで自らの「新しい船出」を飾ろうとしたのでしょう。しかし、あまりに「アラファト憎し」が露骨に過ぎます。アラファト氏の訃報に接し、死去したばかりの“大統領”をテロリスト . . . 本文を読む

アラファト氏「無言の帰国」

2004年11月13日 | Weblog
 パリの病院で死去したアブ・オマール(ヤスィール・アラファト・パレスチナ自治政府大統領)の遺体が、カイロで行なわれた葬儀を終えて12日午後2時、ラマッラにある議長府に「無言の帰国」をしました。  議長府のヘリポートと庭には数千人(数万人との情報もありますが、そんなに入れませんし、映像を見た限りでは、5000人を超えないでしょう)の群集が棺を載せたヘリコプターを待ち構え、下ろされた棺に触ろうと殺到し . . . 本文を読む

主治医がアラファト氏の解剖を要求

2004年11月13日 | Weblog
 これまでにも何度かお伝えしていますが、故アラファト氏の死因に関しての噂がパレスチナ社会で渦巻いています。  そんな中、アラファト氏の主治医が12日、アル・ジャズィーラTVを通してフランスの医師団に対して病気の原因と死因について情報を公開するよう求めました。また、個人の解剖をも要求しています。主治医のアル・クルディ氏と言えば、アラファト氏がチュニスにいた頃からアラファト氏の「お付きの医者」で、2人 . . . 本文を読む