浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

ハマース幹部出所

2004年11月19日 | Weblog
 ハマースの幹部、ハッサン・ユースィフ師が18日、28ヶ月間の刑期を終えてイスラエルの刑務所から出所しました。  ユースィフ師は、ハマースの政治部局の幹部で、イスラエル軍に逮捕される前は西岸地区のスポークスマンとして活動していました。2年を超える刑期の間に、イスラエル軍はハマースの精神的指導者を含む幹部を次々に殺戮してきましたから、同師の組織内における地位は、一挙にトップクラスに上がっています。獄 . . . 本文を読む

カドウミ いよいよ活動開始

2004年11月19日 | Weblog
 アラファト氏の後を継いでアル・ファタハ中央委員会の議長の座に就いたファルーク・カドウミ氏(アブ・ロトフ)はチュニジアの首都チュニスに在住ですが、23日にヨルダンのアンマンに飛び、パレスチナ自治政府やPLOの幹部と会談することになりました。  日本で言えば、自民党総裁にあたるポストについたカドウミ氏の影響力は、クレイ首相の比ではなく、会談の結果で今後の中東和平の方向性が変わる事も十分考えられます。 . . . 本文を読む

自治政府 アラファト氏死因調査団派遣

2004年11月19日 | Weblog
 パレスチナ自治政府のクレイ首相は17日、アラファト前議長の死因を調査する委員会の設置を関係省庁に指示しました。これは、私が再三お伝えしているように、パレスチナ社会に渦巻くアラファト氏の死因に関する疑惑に押されたものです。2,3日以内に調査団をパリに送る予定です。仏政府は、「何も隠すことはない」としていますし、情報は全てスーハ夫人が握っているようなので、どこまで調査団の手に情報が渡るかは分かりませ . . . 本文を読む