イスラエル軍とパレスチナのハマースとの間で武力衝突が続く中、パレスチナのアッバース大統領は30日、6月7日にイスラエル首相と会談を行なうと発表した。一方、イスラエルの首相府は同日、声明を発表し、来週に首脳会談を行なう予定とした。
首脳会談は、今年3月、両者の間で2週間に1回のペイスで行なうことで合意をみたが、調整に難航し、4月15日以来行なわれていない。
首脳会談では、イスラエル軍の撤退 . . . 本文を読む
今、日本を除いてだが、世界の耳目が集まっているのは、レバノンの北部にあるパレスチナ難民キャンプ「ナハル・アル・バレド」である。キャンプの名を聞いても、中東に関心があるこのブログの読者でも知らないであろう、人口3万5,6千人の小さな「町」である。
町としたのは、何も知らない外部の者が、ここを訪れても難民キャンプとは見ないからだ。一見して、高層とまではいかぬが、コンクリートのビルもあり、普通の町 . . . 本文を読む
レバノン北部の都市トリポリの近くにある、パレスチナ難民キャンプ「ナハル・アル・バレド」を包囲したレバノン軍は、徹底抗戦の構えを崩さない「ファタハ・アル・イスラーム」に対して、最後通告を出したと伝えられていたが、その報道をレバノン政府の閣僚の1人が28日、記者団に対して事実無根と否定した。
レバノン政府は、米国からの武器増強の支援を受ける一方、パレスチナ自治政府に対して、「パレスチナの中で解決 . . . 本文を読む
なんとも気が重い。
人間、平等であるはずなのに、ここのところ、なぜこれまでに不平等なのかと嘆くことが多すぎる。
なかでも、パレスチナの人たちの置かれた状況は、あまりに酷すぎる。
わが国でも酷い状況にあった時期がある。太平洋戦争だ。
昔、太平洋戦争で酷い目に遭った人たちから、広島や長崎に落とされた原爆の実態を知った時、「この世に神も仏もあるものか」と思ったと聞いたことがある。「現人神 . . . 本文を読む
レバノン北部のトリポリ近郊にあるパレスチナ難民キャンプ周辺で行なわれてきた戦闘が23日、小康状態になった。
そのスキを縫って多くの住民たちがキャンプから脱出したと言う。
現地からの情報によると、レバノン軍がキャンプを見下ろす丘陵地帯を支配しているというからレバノン軍の放つ砲弾が容赦なく住宅に降っていたのだろう。難民たちは口を揃えてレバノン軍の非人道的な攻撃を非難している。ナハル・アル・バ . . . 本文を読む
これまでに幾多の試練を受けてきたレバノンの人達に新たな苦行が生まれた。ベイルートに次ぐ主要都市トリポリ近郊で、20日から武装グループとレバノン軍が交戦、少なくとも55人の死者を出す事態となった。
今回戦闘の中心になっているファタハ・アル・イスラームは、アル・カーイダや隣国シリアと親しいと言われており、その親密な関係から様々な憶測が生まれている。軍の発表では、武装グループ側の死者の中に、昨年7 . . . 本文を読む
ガザ地区が無法状態に陥っている。現地からの情報によれば、17日、4回目の停戦合意が実効されたものの末端にまで徹底されておらず、各所で銃声が響き渡っているとのことだ。また、イスラエル空軍機による爆撃が行なわれ、緊張状態に拍車をかけている。商店街はシャッターを下ろしたままで、路上に市民の姿はなく、治安部隊と武装グループが辺りを支配しているという。
17日にはアッバース大統領がガザ地区入りすると見 . . . 本文を読む
ガザ地区の町や村から賑わいがなくなり、街には武装戦闘員だけが我が物顔に歩き回る姿が目立つ。
16日、ガザ地区のファタハとハマースによる報復合戦は勢いが止まらず、13人が命を落とした。何れの場合もが、待ち伏せ攻撃などをして敵を仕留めているが、中には対立組織に拘束されていた仲間を間違って殺した事件も起きた。
事態の深刻さに両派はどうしていいか分からずに武装衝突を繰り返している可能生もなくはな . . . 本文を読む
一旦停戦状態になったガザ地区で15日、市街戦が再発。死傷者が出た。
現地では、エジプトで訓練を受けた警護隊数百人が自治政府治安部隊に合流したと言われている。ハマースはそれに対して警戒を強めている。
エジプトとガザは昔からパイプが太く、ハマースの伸長を快く思わないエジプト政府は、表面的には中立の立場を取るものの実質的にはアッバース大統領を支援している。
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パレスチナ自治政府広報官のガズィ・ハマドは14日、ガザ地区で市街戦を繰り返すファタハ、ハマース両派が停戦に合意したと発表した。
それに伴い、自治政府は治安部隊を総動員してガザ地区の警備に当たらせている。ただ、治安部隊の主力はファタハの影響下にあり、ハマース支持者の多いガザ地区では歓迎ムードは見られない。
停戦合意後、今のところ目立った武力衝突の動きは見られない。しかしながら、これまでにも . . . 本文を読む