ハマースとファタハの対立は日を追って悪化しています。
ハマース所属の自治政府内相が独自の治安部隊構想を発表したのを受け、アッバース大統領が発言、その可能性を全面否定すると、21日になって、今度はハマースの政治部門の責任者であるメシャル氏が、アッバース氏を痛烈に批判しました。
明けて22日、両派を支持する学生達は自治区内の大学で集会を開き、互いを糾弾しました。ガザにおいては、糾弾集会が両派 . . . 本文を読む
パレスチナ自治政府のアッバース大統領筋は21日、先に自治政府内相が発表したハマス主導の新治安部隊創設及び幹部の採用をアッバース氏が拒否することを明らかにしました。
シアム内相は先にお伝えしたとおり、反ファタハ武装組織各派のメンバーで構成する内相直轄の治安部隊を創設すると発表、「人民抵抗委員会」トップのアブ・サムハダナ氏を内務省高級幹部に任命することも発表していました。
この情報が確かで . . . 本文を読む
パレスチナ自治政府のセイアム内務・国家安全保障担当相は20日、治安部門の主要ポストを発表しました。
それを見ると、これまで任務に就いて来た幹部の名がちらほら見受けられるものの、多くがハマースのメンバーで占められています。そして、ハマースのメンバーではないものの、ここ数年で所属するファタハからハマースに接近していた、サムハダナ氏を捜査局長に任命するとしました。これは、ファタハを刺激するに違いあ . . . 本文を読む
17日にテル・アヴィヴで起きた自爆攻撃に対してイスラエル政府がどのような対抗措置を取るかに世界の注目が集まっていますが、これまでのところ、目立った動きはありません。
通常ですと、“テロ”が起きると間髪を入れずにイスラエル軍は、容疑者の家(多くの場合、実家)を爆破するなどの報復に出ます。実行者の特定を数時間で行うことが多く、そのあまりの速さに、イスラエルはそれらの攻撃を事前に察知している場合 . . . 本文を読む
悲しい事件がまた起きました。21歳のパレスチナ青年が17日、イスラエルのテル・アヴィヴ南部の繁華街で自爆攻撃、自らの命はもちろんのこと、9人のイスラエル人を奪い、50人以上を負傷させました。
攻撃現場は、バス駅近くにあるファラーフェル屋(コロッケのような食べ物)で、今年1月にも同様の被害に遭っています。その時は実行者を除く20人が負傷したに止まりましたが、今回は多くの死傷者を出す惨劇となりま . . . 本文を読む
武装集団約20名が13日、パレスチナ自治区の事実上の首都であるラマッラにある内閣府を一時的に占拠しました。グループの多くは、治安業務に就く者で、前政権がかれらに認めていた昇級とボーナスの権利の行使を新政権が引き継いで責任を負う様要求しました。
同グループは同じ日、近くにある交通省を占拠、同省職員を強制的に建物から追い払っています。
彼らの要求しているボーナスは、タクシーの営業権のようで、時価 . . . 本文を読む
イスラエルの攻撃に対して、パレスチナ側からの反撃も見られるようになり、またそれに対してイスラエルがより激しい攻撃を加えるようになりました。そして、10日には12歳の少女が、兄弟たちと共にイスラエルからの砲撃を受けて犠牲になるという痛ましい事件が起きました。兄弟達は命を取り留めましたが、13人全員が負傷しているようです。
この痛ましい報道を受けてもイスラエル側の対応に変化はなく、「こちら側(イ . . . 本文を読む
ハマース政権が誕生して10日。本来なら新しい政権の下、国家が新しい道に向けて歩み始めるものですが、欧米から「兵糧攻め」に遭い、パレスチナ全土から悲鳴が上がっています。私の情報提供者たちも、これまでの給与の遅配どころか、支給の目途さえ立たない状況だと訴えてきています。
そんな中、イスラエル・パレスチナ双方による攻撃が激化しています。パレスチナの武装組織は自爆攻撃はかけないものの、ロケット攻撃 . . . 本文を読む
ガザ地区のラファ難民キャンプを走行中の車に7日、イスラエル軍戦闘機がミサイル攻撃、子供を含む6人のパレスチナ人が殺害されました。攻撃を受けたのは、「人民抵抗委員会」のメンバーが乗る車両だということです。
この日、近くの訓練基地で行われていた軍事訓練を視察した6人が現場を離れたところを攻撃したとのことです。軍事訓練に子供を?と不思議に思われる方もいらっしゃるでしょうが、中東では結構普通に行われる . . . 本文を読む