ガザ地区が完全にハマースの天下になった。
ハマースとの戦いに屈辱的な敗北を喫したファタハの戦闘員や自治政府の治安部隊隊員の多くは、様々な手を使い、ほうほうの体でガザから逃げ出した。
ガザから伝わる情報では、自治政府やファタハの施設の破壊が各所で行なわれ、多くの市民たちが気勢を上げているとのことだ。だが、彼らも自分たちの置かれた状況を近く認識することだろう。
ガザにいる約130万人の住 . . . 本文を読む
時は1994年春。場所は北アフリカのチュニジアの首都チュニス。私は、イスラエルと1年間秘密会談を重ね、オスロ合意をまとめたたパレスチナ側代表団のリーダーのアブ・アッラーと会っていた。
彼とは81年以来の知人で、当時世界のマスコミから取材が殺到する「時の人」であったが、彼のヒミツを握る私の面会を断れるはずもなく、私を事務所に招じ入れた。
アブ・アッラーというのは、アラブ世界でいうところの尊 . . . 本文を読む
ガザが荒れている。ひと月前に再び交戦状態に入った大統領派(ファタハ・自治政府治安勢力連合)勢力と、ハマースは11日にはひと月で7回目の停戦に合意したが、この地域の停戦は「破られるためにある」ような状態で、12,13両日も激しい戦闘が繰り広げられた。
北部一帯の大統領支持派の拠点は、民衆の支持を得て訓練の行き届いた攻撃をするハマースの武装勢力の前に次々に陥落して、戦闘は中部へと移り始めている。 . . . 本文を読む
イスラエル軍は4日早朝、15台の戦車と歩兵をガザ領内に2キロ近く侵攻させて、「脅威を取り除く予防的行動」を行使、多くのパレスチナ住民を拘束した。
これは、イスラエル軍によれば、5月中旬から続くロケット攻撃を止めさせるためとしているが、恐らく自爆攻撃を含むゲリラ活動の情報をつかんだのではないかと私は見る。
ただ、これは、まさしくイタチゴッコ。又は、もぐら叩き。根本的な解決を図らずしてこのよ . . . 本文を読む
レバノン北部のナハル・アル・バレド難民キャンプに対するレバノン軍の攻撃が1日に始まり、国連や国際救済機関は難民の窮状を訴え、戦闘の停止を求めている。
ファタハ・イスラームに対するレバノン軍の攻撃は、155ミリ砲を含む砲撃が主体で、多くの民家に被害が出ているようだ。それでは避難すればいいとの考え方も出てくるかも知れぬが、これまでに逃げていない住民たちの多くは逃げたくても逃げられない人たちだ。
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イスラエル軍は1日、ガザ北部のイスラエルとの国境を接する地域で3人の少年たちがイスラエルに対して「爆破活動」を行なおうとしたため、2人を射殺、1人を拘束したと発表した。
発表では、死亡確認されたのは、11歳と13歳のパレスチナ人少年で、負傷して拘束されたのが16歳であったとしている。
この発表は、デッチ上げとパレスチナ社会から声が上がっているが、イスラエル軍の発表をあながちそうとばかり決 . . . 本文を読む