浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

ラマダーン明け

2006年10月24日 | Weblog
 イスラーム世界では一ヶ月の断食月「ラマダーン」が終わるのを祝して3日間の休息日が設けられるが、戦闘状態の地域では戦闘の激化につながるところが多い。  パレスチナでは23日、ロケット攻撃への報復を理由にイスラエル軍がガザと西岸地区に進軍、活動家の取締りと拠点の破壊活動を行なった。  その結果、8人のパレスチナ人が死亡、その他に負傷者も多く出ているようだ。 . . . 本文を読む

イスラエル軍 白燐弾使用を認める

2006年10月23日 | Weblog
 イスラエルの国会であるクネサットで野党議員の質問に答えたヤコブ・エデリー国防大臣は、先に行なわれたイスラエル軍のレバノン攻撃に「白燐弾」を使っていたことを認めた。  イスラエル軍はこれまで、レバノン側からの白燐弾使用の指摘に対して、黙秘又は否定する姿勢を貫いてきた。白燐弾は、第一次大戦から広く使われてきた爆弾だが、その影響力の強さに使用禁止が叫ばれてきたものだ。 . . . 本文を読む

UNIFIL司令官 領空侵犯に警告

2006年10月20日 | Weblog
 レバノン南部に展開する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)のフランス軍司令官は19日、度重なるイスラエル軍機のレバノン領空侵犯に対して、対空攻撃もありうると警告した。  7月に始まり、多くの犠牲を伴なったイスラエル軍のレバノン侵略は、国連暫定軍の増強(2,800人から約倍増)という形で決着を見た。9月に国連軍の増強は完了したが、その後もイスラエルはヒズボッラーへの警戒は解いておらず、様々な諜報活 . . . 本文を読む

内戦前夜?

2006年10月03日 | Weblog
 ガザで2日間にわたってハマースとアル・アクサ旅団が武力衝突を繰り返し、これまでに12人が死亡、10人が負傷した。ガザ各地で両派における銃撃戦が続いており、一般民衆は外出を控え、商店の多くがシャッターを閉めたままで現地の状況は「内戦前夜」の様相を呈している。  ロイター通信(英)によると、アッバース大統領の支持母体である「アル・ファタハ」の軍事部門である「アル・アクサ旅団」は同通信社にハマースの . . . 本文を読む