アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

ひかる風の川で

2013-04-05 | 四万十川 春

 最高気温20度。

 「ふぁぁ・・・フネの上でもフネを漕ぎたくなるなぁ・・・」

あたたかな陽、風、水が、イネムリを誘う、うららかな春の一日。

カヤックにお弁当を積んで、僕たちは、春のリバーピクニックに出かけました。

 

 昨日の大風は、どこへやら。今日の川は、おだやかそのものです。

白い雲が、霞がかった青空を、のんびりと流れてゆきます。

萌えはじめた山と空を映す、鏡のような水面。

頬をやさしくなでてゆく、甘い風。目をたのしませてくれる、花と若葉。

聞こえてくるのは、鳥やカエルの歌、瀬、風の音。

 南国の山と岸辺は、一年でもっとも色彩が豊かな季節です。

春の山肌は、黄緑、茶紫、萌黄、鮮緑、濃緑。

サクラの花が終わった岸辺は、赤紫、黄、白、萌黄、若緑、濃緑。

 

 雨が少ない冬を過ごした川は、その流れを少し細くしています。

春の川は、すき返した田から入る濁った水でくすんでいる。

手をのばしてふれる水は、まだ少し冷たく感じます。その水温は14度。

 下るにつれ強くなった太陽のヒカリは、僕らの服を一枚ずつ脱がせてゆきました。

♪僕らは薄着で笑っちゃう~♪ 

南国の川に、まぶしい陽ざしのなか、薄着で漕げるシーズンがやってきました。

 ふと、見上げた空にヒコーキ雲。

「あっ、ゲストがヒコーキの時間に間にあうようにしなくちゃ・・・」

と思ったガイドは、パドルを漕ぐピッチを、少しはやめたのでした。



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