アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

北の国から南の川へ

2008-10-31 | アークツアー 秋~晩秋

時々 最高気温23度。

 「おーい、あまりがんばって漕ぐと、すぐゴールに着いちゃうぞ!漕ぐのを止めて流されて行こう」

本日のゲスト、道産子兄弟に僕は声をかけました。

彼らは、元気いっぱいにパドルをブンブンと振り回している。

大人たちは、適度に速い水の流れにカヌーをまかせ、のんびり行きたいのだけど・・・。

そんなことは、彼らにはおかまいなしです。

彼らの北のホームタウンは、今頃は、今年一番の寒気で雪になっていることでしょう(今朝の天気予報によれば)。

いっぽう南国四万十川は、秋真っ只中、最高気温は、23度。

わっせ、わっせと漕ぎまくり、子供達は、ほっといても体で覚えます。

瀬の高波にびびったリン船長なのだった。

 

 北よりの風が、ゆるゆると秋の川をわたってゆきます。

岸べの常緑樹の葉は色あせ、落葉樹の葉はうっすらと色づきはじめています。

ぐんと高くなった秋の空は、晴れたかと思えば

またすぐに曇ってしまい落ち着きがありません。僕の前を漕ぐ道産子兄弟のように。

ぬくいかと思えばひやい。北風と太陽に、上着を脱がされたり着させられたり、なかなか忙しい。

 

 水の透明度は、3メートルの川底がうっすらと見えるくらいです。

水温は、20度位だろうか?今日は、水温計が見当たず・・・。

川の水は、カヌーの下をいそぎ足ていどの速さで流れています。

そのカイテキな水の速さに艇をまかせた僕は、デッキの上に両足を投げ出し、

ゴロリ仰向けで空をながめながら、流れゆく川と自然の音に耳をかたむけました。

 

 夏の川では味わえないステキな秋の川のひととき。

「手応えある時間は、心地よい流れの瀬のように、あっと言う間に過ぎて行く」

秋の空のすみっこには、もう冬の青が見えていました。

南国四万十は常緑樹が多く、

紅葉があまりみられませんが、秋独特の風情があります。

シングルカヤックデビューおめでとう!次はどこの川?


あけびとハイボール

2008-10-27 | 四万十川 秋

 最高気温23度。

 (夏のように暑かった)陽ざしは弱まり、風には少し冷たさを感じるようになりました。

短パン、Tシャツ、ビーサンのお気楽な季節よ、サヨウナラ(泣)。

ひやい季節のフリースよ、こんにちは(悲)。

 

 秋ゆく庭にジョウビタキがやってきて、ヒッヒッと鳴いています。

ヒヨドリ達も、ビイービイーと甲高い声でやかましく鳴き叫んでいる。

草ぼうぼうの庭をいろどるのは、咲き出したサザンカの赤い花。

秋も深まる10月の終わりの四万十です。

 風が涼しくなり、散歩が気持ちよい季節に。

ザックを背負った僕は、近所の2つの沈下橋を巡るコースをゆっくり歩いてきました。

 

 四万十川沿いの国道、その対岸の旧道をトコトコとゆく。

狭く暗い道のわきに、TVや冷蔵庫などの家財道具がすてられています。

道の斜面には、空き缶や弁当の空き箱などのポイ捨ても多い。

そのかたわらには、地元の子供が作った「四万十川にゴミを捨てないで!」の看板が。うーむ・・・。

 

 川をながめながら、沈下橋をわたりました。

毎年、秋~冬にかけて四万十川の水の透明度がグンと良くなります。

しかし、今秋の水の透明度はイマイチよくありません。

今年は台風が来ず、大きな増水に川底が洗われなかったからなのか?

はたまた、中~上流域の山や道路工事などの影響なのか?

 川岸の狭い道をゆく、と林の高いところにアケビの実が連なっていました。

「うーん、高いぞ・・・」

3メーターほどの竹の先に僕は、短く細い竹の枝を何本かくくりつけた。

そしてその竹先を、あけびの実が連なる蔓にクルクル巻きつけ、引っ張ってゲット。

(フォークにパスタを絡ませる要領ですね)

今夜は、ホロ苦いあけびの皮の味噌炒めをつまみに、

(最近はまっている)ウイスキーを炭酸で割ったハイボールを飲みました。

とても口当たりが良いハイボールは、ついつい飲みすぎちゃいますね。

手前があけびの味噌炒め。

あけびの皮の中にひき肉を詰め焼くのも美味しそう。


秋ゆく川で

2008-10-08 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

  最高気温26度。

 「秋に3日の晴れ間無し」

その言葉どおり、秋の空は、短い周期でコロコロ変わります。

秋を迎えた川べ。

乾いた涼しい風にゆれるのは、セイタカアワダチソウの黄色い花、オギの穂の白銀。

庭では、モズが甲高い声で鳴いてます。

 

 ベランダのコットの上で僕は、もうずいぶんと色がさめた肌を陽にさらし本を開きました。

でもすぐに、Zzzz。

おだやかな陽ざしとやさしい風。秋は、ヒルネも気持ち良いシーズンですね。

 

 某日。カヌー雑誌の取材にくっついて黒尊川中流へいってきました。

久しぶりの黒尊川は、このところちょこちょこ降る雨で水量が豊かです。

水の透明度もなかなか良い(3メーター下の川底がはっきり見えた)。

川面の水温19度(真夏は27~28度)。

 

 ・朝の光りにかがやく森・流れるうつくしい水・透きとおった風

素晴らしいロケーション。そこにカヌーを浮かべての写真撮影なのでした。

そうそう雑誌の名は「カヌーライフ」です(いつ発売なのか?聞くのを忘れた)


上:作家の野田知佑さん 下:シマムタ共遊国の平塚さん 

御大2名に囲まれて、笑顔がぎこちないアーク佐野です。