アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

3月29日(水)のつぶやき

2023-03-29 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

春眠あかつきをおぼえず、などとほざき、せんべえ布団のなかで、

のんびり3度寝をきめこんでいたら、ん?今日は、分別ゴミの日ではないか、と気がつきました。

(わっ、もう、8時だ。8時までに出さなければいけんのに)

急いで着替え、ゴミ入りザック背負って、わっせわっせとゴミ集積所までチャリをとばす。

 

ゴミをだしたあと川へ。

ヒエヒエ川風が、うっすら汗ばんだカラダに心地いい。

鳥とカエルの歌が、起きたての耳にやさしい。

そして、春の(遅い)朝の川景色をながめながら誓うのでした。明日からは、もっと早くおきっぺ、と。

春はあけぼの、ともいいますし・・・。

今日の最低気温は、3、9度。

 

 最高気温21、2度。午後も晴れ。

陽ざしぬくい川に吹く南風が、

萌黄色の岸辺をサワサワと鳴らし、満開のサクラの花をハラハラと散らしていきます。

春の大川(このあたりの四万十川の呼び方)は、サラサラ流れ、

花晴れの明るいひかりのなかで、鳥が歌い、蝶が舞い、トンボが飛んでます。

ん~春風駘蕩。

 

もう散りはじめた今年のサクラ。儚いからこそ美しいサクラ。

僕は、サクラの花をみると、

「花に嵐の例えもあるぞ さよならだけが人生だ」宇 武陵 和訳 井伏鱒二氏

「いつでも遊びに励め 人生には締め切りがあるのだ」という言葉(故 野田知佑)を思い出します。

 

野田さん。もう一周忌なのか。時が経つのは、はやいなぁ・・・。

あと、何度サクラを見られるのかな?

それは、誰にとっても「God  only knows」。

なので、遊べるうちにしっかり遊んでおきませう。他人の目を気にして生きるのはやめて。


3月27日(月)のつぶやき

2023-03-27 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

ひさしぶりの朝日のまぶしさに目をほそめる朝です。

川へ。春霞の青空と春濁り(笹濁り)の川のあいだに吹く北風が、

水辺の菜の花を、岸辺の満開のサクラの花をやさしくゆらしています。

「桜咲き らんまんとして さびしかる」細見綾子 

今日の最低気温は、6、3度。

今朝の沈下橋。

咲くサクラ。

散るツバキ。

  最高気温20、5度。午後は、晴れときどき曇り。

おだやかな春の陽ざしのなか、サクラがいっせいに咲きほこる岸辺は、春爛漫といったところです。

少し冷たい風のなかで、鳥やカエルたちも、春のヨロコビを歌ってます。

 

「花晴れの もったいなくも 月曜日」*本句は、秋晴れの。

しかし、ヒマだけはたっぷりあるサンデー毎日なさのは、

満開のサクラの木のしたにすわり、白ワインとチーズで一杯、また一杯です。

花と川を愛でながら。「ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ」などとひとりごちながら。

それは、いわゆるひとつの少確幸です。すまぬ、すまぬ。

 

でも、いいことばかりはありゃしない。

家にもどってから(お気に入りの)サングラスがないことに、気がついたのでした。

頭にのせているコトをすっかり忘れてたパターンです。よくやります。どこさいった・・・。哀号。

春にうかれて大切なものをなくさぬよう、皆さんもお気をつけて。


3月23日(木)のつぶやき

2023-03-23 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。

四万十は、雨。ときおりガシャガシャと激しく降ってます。

ひさしぶりの大雨に、川の水位はじこじこ上ってます。

上流の窪川の累加雨量は、162㍉。家地川ダム(佐賀堰堤)の放流量は、456㌧。

水位は、平水+1、1メーター(川登)↑。ふぁぁ、もう9時か。春眠雨音も覚えず・・・。

今日の最低気温は、15、4度。

 

 最高気温22、6度。午後は、曇り。

雨は、昼前にあがりましたが、雨雲がいすわる空は、どんより曇ってます。

ねずみ色の空の下で、3~5部咲きのサクラの花も、ウェイティン・オン・ア・サニー・デイです。

そして、大雨でもりもり太った四万十川の水位は、平水+2メーター。

 

口福(こうふく)は、とつぜんやってくる。

ベランダから暗い空をながめていると、おーい!と言って、眼下のスロープを近所のおんちゃんがあがってきました。

そして、片手にさげたビニール袋を僕にさしだして、これ、いらんか?といいました。

受け取る、とずっしりと重いふくろのなかには、赤身の肉のカタマリがいくつか入ってます。

「イノシシの肉よ。昨日、山に仕掛けたワナにかかったけん。食うたや。

まずは、昼にでもちょっと切って焼いて、口にあうかためしてみたや」。

*イノシシの肉は、時期、部位、血ぬき、さばき方などによって、臭みや質にちがいがでるそうです。

今回の肉の部位は、背中あたりで、血抜きずみ。

 

ベランダでコーヒーを飲みながら聞く、おんちゃんの漁の話が、ヨソから来た僕にはとても興味ぶかい。

おんちゃんは、もう仕事をリタイヤしたけど、

春~秋は、川漁(アユ、手長エビ、ウナギ、ツガニなど)や稲作、畑作。

冬は、山漁(イノシシ、シカなど)で年間をとおして、けっこう忙しいようです。

「イノシシは3月でオワリ。4月からは手長エビ漁がはじまるけん。またちがう楽しみがあるがよ」。

 

おんちゃんが帰ったあと、僕は、たくさんありすぎる肉 —冷蔵庫は小さいし、買い出し直後だし—

の半分は、お隣さんにおすそわけし、さらに冷凍するぶんと今夜食べるぶんにわけました。

 

さて、今宵の猪の肉は、どう料理してやろうか?

以前、やはり猪の肉をいただいたときは、

焼肉にしたが、臭いはともかく、(下処理をしなかったので)とにかく肉が固かった。

近所の知り合いに電話でレシピを聞くと、大根と甘しょっぱく煮込むか、塩漬けがええで、と教えてくれました。

だけど、大根ないし。うーむ・・・。でも、以前食べたときとちがって、今はネットがある。便利ですね。

レシピを検索する。そして、決定したメニューは・薄切り、さっと焼き、ねぎポン酢かけ。ビールとともに。

 

さて、そろそろ下処理をすませたイノシシ肉を焼くコトにします。

どんな口副がまっているのか(あるいは口不幸がまっているのか)。楽しみです。今から食べまーす。うしし。

ある晴れた冬の日に。


3月21日(火)のつぶやき

2023-03-21 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、雨。

シトシト降ったり止んだりのつめたい桜雨に、春の花もちいさくふるえてます。

カエルたちは、元気に歌ってますが。ぷるぷる。

天気予報は、日曜日まで傘マークのオンパレード。

菜種梅雨に突入した(やせている)川は、もりもりふとりそうです。今日の最低気温は、10、9度。

今日は祝日だったのか・・・。

 

 

四万十川アオサノリ連年大不振 葉が育たず、漁協「養殖 存廃危機」 | 高知新聞

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〝海の桜〟でお花見気分 サクラダイなど6種 土佐清水市・足摺海洋館  | 高知新聞

桜にちなんだ魚などが展示された会場(写真はいずれも土佐清水市の県立足摺海洋館) 土佐清水市三崎の県立足摺海洋館「SATOUMI」で、桜をテーマにした企画展が開か...

 

 

 最高気温13、7度。午後も雨。ときどきザァザァ降り。

過疎の川のほとりの暮らしは、自然の音に満ちていること、が気にいってます。

部屋のラジオをオフにして、ベランダでコーヒー片手に、

雨音や鳥、カエルの歌を聞くと、気持ちがすーっと落ちついていきます。

 

そしてたまに、自然の音さえ聞こえない静寂のなかに、身をおきたくなることも。

豪州のアウトバックで、雪山の尾根などで、経験した静寂(の音)は、忘れがたい良い思い出です。

それは、自然の瞑想なかに、予期せず迷いこんでしまったかのような、不思議な時間だったから。

 

雨空をながめるのにあきれば、下半身を寝袋に突っこんで本をひらく。雨読です。

「四万十川は水量も昔よりだいぶ減ったわなぁ。

水が少ないいうことは、バラスにヨセ(ヨシ)が増えたことでわかるんよ。

昔はこのヨセがバラスにはほとんどなかった。

なぜかいうたら、しょっちゅう水かさが増えるけん、バラスは水に浸かっちょる時間がいまよりずっと長い。

水の中やとヨセは生えんのじゃけんねぇ。

 

瀬も昔ほどきつうなくなったねぇ。早瀬が早うなくなるとどうなると思う。

水は早う流れるとその中にようけ酸素を取り込むんよ。

それが流れが遅うなると、当然、酸素はあんまり水の中に入らんようになる。ただ下へ水だけが流れるだけよね。

川の中の酸素が少なくなると、魚も困るけんど、バクテリアも困るいうことになるんよ。

酸素がないと、有機物を無機物に分解してくれるバクテリアの働きも活発ではのうなる。

 

昔は「いらんもんはなんでも川に流したらええ」という考えがあって、ようなんでも川に捨てるいうこともあった。

使うた水はきれいにして返さんといかんのに変な話や思うけんど、まっことみなで、なんでも川に捨てよったんよ。

夫婦げんかなんかしよったら、癇癪起こして、つれあいのもんをなんでもかんでも川へ落したひともおったわたねぇ。

そんでも昔のほうが川がきれいかったんは、川の中に酸素がようけ含まれちょったからじゃろ。

バクテリアがなんでも分解しよって、川の浄化作用がものすごう強かったからじゃと思うわ。

こういう川の本来持っちょる力をこわしたらいかんねぇ」。四万十 川がたり  野村春松

 

四万十川の水量が、昔よりへった、昔より水の透明度がわるくなった、

川の幸がすくなくなった、との話はよくききますし、(フィールドが川である)僕も実感してます。

それに対して、川が(川をとりまく自然が)昔よりよくなったという話は、ザンネンながらほとんどききません。

そして、いまだに(人目につきにくい)川岸の林の斜面には、家電用品やタイヤなどが捨てられてたり、

空き缶や弁当の空箱などがポイ捨てされてます。これまたザンネンです。

 

流域に暮らす人々にとっては、近くに、あたりまえのように流れてる川だから、

なかなかその素晴らしさ(貴重さ)に気がつきにくいのかな?と思うし、

失ったときに初めて気がつくのかも?と思うのでした。

(もちろん、このままじゃいかん!と保護、啓蒙活動をしている方も少なからずいますが。結果として)。

お前がいうな、との声も聞えてきそうですが・・・。自戒をこめて。

ある春の日に。


あたらしい春のあさに

2023-03-20 | アークツアー 春

 最高気温20、4度(最低気温4、9度)。

 「いや、すばらしい春の日にあたりましたね。風さわがしい3月ですが、

今日は、風も吹かなさそうだし、明後日には、菜種梅雨にはいってしまいそうなので・・・」

 

あたらしい春のあさ(3月19日)。

芽吹きのときをむかえた四万十川を、2名のゲストとカヤックで下りました。

1日1コースの半日ツアー(コース&集合時間をアレンジした)漕行約5、5キロ。

 春霞の空のした、川原は、菜花の黄色があざやかにいろどり、

ヤナギの萌黄色にそまった岸辺には、キシツツジの紫色の花もさきはじめています。

道沿いには、あわいサクラ色がチラホラと見え、目を楽しませ、心を浮きたたせてくれます。

春だなぁ・・・。

 かんたんな講習のあと、カヤックにのりこみ、

陽ざしがポカポカとぬくい水の上で、流れに身をまかせました。

 

 そして、コポコポ、ザブザブ流れる水音や、

ケキョケキョ、フィーフィーと鳴く鳥やカエルの恋の歌をきけば、

カヤックごと、春の川にとけこんでしまいそうです。そして思う。なんてすてきな日なんだ、と。

でも、川面の水温は、13度。春にうかれて沈(転覆)したら、一気に目がさめる水温です。

 春のヨロコビの歌をきき、景色をめでながら、

トロ場はのんびり漕ぎ、瀬はすいすいくだり、沈下橋でゴール。

とってもオモシロかった・・・と川原でコーヒーをのみながらはなす

(漕ぎはじめは少しぎこちなかった)ゲストの笑顔は、少し赤みをおびてやわらかくなっていました。

 

 楽しんでもらえてよかった・・・。

あたらしい春の朝に、(アーク21年目の)あたらしいツアーもスタートです。遊びにきてね。

 

*太陽のひかりが、つよくなってゆくきせつです。日焼けたいさくは忘れずに。

*Mさん。ツアー画像(DVD)は、3月20日に発送(郵送)します。お楽しみに~。


3月15日(水)のつぶやき

2023-03-15 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

春霞の空の下、川をわたる少しつめたい風に、萌黄色の梢がゆれてます。

ほのかにあたたかい陽ざしの岸辺で、ウグイスやカジカガエルが恋の歌を歌ってます。

とってもすてきな春の朝。そろそろサクラも咲きはじめるかな?

今日の最低気温は、2、7度。

 

 最高気温20、3度。午後も晴れ。

昼どきのベランダで、日なたぼっこをしながら、ぼけっと空や庭をながめていると、

ん?庭先の道路をイノシシがとことこ歩いてゆくのが見えました。おおっ、めずらしい(村内でみるのは)。

庭に降りて道路にでてみた。けど、もう川岸の竹やぶにはいったのか、ヤツの姿はありませんでした。

イノシシも 旅にでるのだ 春うらら。

 

イノシシをおった足で川原まで行き、春のあかるい光のなかで、ぽけっと南風に吹かれました。

聞えてくるのは、風音、瀬音、木々のざわめき、鳥やカエルの恋の歌。そして、キツツキのドラミングも。

それは、いわゆるひとつの少確幸です。

春の川 ひねもすのらり くらりかな。

 

そんな、南国の川の春を、水辺の自然を、

五感で感じたければ、カヌー(機械音のないギア)で川をゆくのがオススメです。

誰もが、すぐに自然の子になっちゃいますよ。ぜひ。

愛媛県宇和島市と高知県宿毛市で桜が開花(気象予報士 川越 絵里子)

愛媛県宇和島市と高知県宿毛市で桜が開花(気象予報士 川越 絵里子)

本日3月15日(水)、愛媛県宇和島市と高知県宿毛市で桜が開花し、四国地方も春本番を迎えています。

tenki.jp

 

南国の川に、本格的な春がキター!


3月13日(月)のつぶやき

2023-03-13 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。風さわがしい朝です。

強い北風に、緑の落ち葉(常緑樹の葉)が、パラパラと路上を舞い飛んでいきます。

春は、もう一つの落ち葉の季節ですね。

 

萌黄色(ヤナギ)と川を撮ろう、と道なき崖をおりてゆけば、泥斜面でこけ滑り落ち、全身泥まみれに。

昨日洗濯したばかりの服なのに・・・。哀号。

今日の最低気温は、7、7度。

 

 最高気温12、7度。午後も晴れ。

さんさんと降る陽ざしは春なれど、びゅうびゅうと吹き渡る風は、冬のように冷たい。

ぷるぷる。風冷えの日は、鳥たちの恋の歌もひとやすみです。

 

風さわがしい3月。南国の川は、風がいれかわり吹く季節です。

・晩秋~春(にかけておもに吹く)西~北風。・春~秋(にかけておもに吹く)東~南風。

冬と夏の風、両方楽しめるときですが、川は、風のハイウェイ。

春の川沿いや川原でキャンプするときは、

大風が吹くことを想定し、テントやタープは、ペグだけでなく石なども使ってがっちりと固定しましょう。

遊んでテン場に帰ってきたら、テントが川まで飛ばされて水につかってた、

なんてコトにならぬように(僕もやらかしたコトが・・・)。

 

四万十市に、大風注意報が発令された昼下がり。(冬の名残りの)冷たい大風に吹かれに、沈下橋へ。

水面に白ウサギが飛ぶほどの大風のなか、ときおり突風も吹いて、

沈下橋にたたずむ僕を、川に吹きおとそうとします。おっとっと。

 

足をふんばり、ただただじっと風の音を聞いていると、ビュウ―、突風が帽子をさらっていった。哀号。

「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね? ええ、春、四万十川の沈下橋で、

大風に飛んでいったあの野球帽ですよ。母さん、あれは好きな帽子でしたよ」by映画 人間の証明

大風の沈下橋をわたるときは、風に吹き落とされぬよう、帽子をとばされぬよう、くれぐれもご注意を。


3月10日(金)のつぶやき

2023-03-10 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、曇り→晴れ。

♪かえるの歌が聞こえてくるよ♪

昨日の雨が、田圃のかえるたちを起こしました。ケロケロ。

春は、生き物や草木の命が満ちあふれる季節。南国の川辺は、日毎にニギヤカにカラフルになってゆきます。

そんな春の川で、命の洗濯してみませんか。のんびりと。

今日の最低気温は10、6度。

 

 最高気温  24、3度(今年最高)。午後も晴れ。

春霞の空から降りそそぐぬくい陽ざしに、

厚手のフリースを脱がされた僕は、Tシャツ姿で近所を散歩しました。

(空の色や陽の強さ、風の肌ざわりに)春だなぁ、と思いながら。冬が終わったなぁ、と少しさみしく思いながら。

隣家の庭では、白い小花(ユキヤナギ)が満開、

黄色い小花(レンギョウ)も咲きはじめていて、目を楽しませてくれます。

ガランとした中学校(休校)の、サクラの蕾も大きくふくらんで、もうすぐ開きそうに(開花予想は、16日)。

 

あたたかな春をむかえた南国高知ですが、春は、寒の戻りのひやい日もあります。

「南国土佐で雪か・・・もう、サクラも咲いたというのに・・・」。

その昔、春の四国をバイク一人旅した時ときのこと。

徳島県と高知県にまたがる剣山スーパー林道で、季節外れの雪に降られました。

冬用のウェアを持たなかった僕は、山中のテントの中で寒さにふるえ、ろくに眠れない夜を過ごしたのでした。

春の土佐路を旅するときは、寒さをしのげるウェアを持ちましょう。

マウンテンパーカー、中厚手のフリース、手袋などの。

*四万十市中村の年平均気温は、19度。冬は、たまに雪も降るところです。


3月7日(火)のつぶやき

2023-03-07 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

白みがかった青空から、やわらかな陽ざしがふりそそぎ、

岸辺をわたる冷たい風の中で、ウグイスが、シジュウカラが少しひかえめにさえずってます。

冬と春、川の上から季節のあわいをコーヒー片手に楽しんでいると、ぐうっとお腹がなりました。

あらっ、もう9時過ぎたか(腹時計&陽時計でわかる)。気持ちのイイ時間は、あっという間に過ぎてゆきますね。

Take it easy。今日も、のんびりゆこう。それでいいのだ。

陽と風と水(雨)のうごきに、ビンカンになる川のほとりの暮らしです。

今日の最低気温は、0、6度。

 

 

 最高気温20、8度。午後も晴れ。

昼どきの陽ざしは、ポカポカとあたたかく、もう春本番といったかんじです。

陽ざしの強さに、今年初Tシャツ姿でジョキングへGO!

鳥たちのさえずりを聞きながら、景色を愛でながら、のろのろゆるゆると走ってゆく。

道端では、スミレ、カタバミ、イヌノフグリなどの野花が色をふやしています。

田圃では、苗代作りをする数人の村人が、おしゃべりをしながら楽しそうに作業をしてます。春ですねぇ。

 

田畑をぬけ、国道にはいり、ひたいにうっすらと汗をかきはじめたころに、

大きな橋の上を走れば、川に吹く北よりのヒンヤリ風がカラダの熱をさましてくれる。

おー気持E!風令です。

 

大橋をわたり、岸辺の林をぬうようにはしる細い旧道へ。

ここしばらく雨がない眼下の川は、流れがひどく細くなり、川原がとても広くなってます。

聞えてくるのは、サラサラ瀬音とカジカガエルの小さな合唱。

 

(めったに車も人も通らない細道の)陽のあたる区間では、陽ざしの強さに思わずTシャツをぬいでハダカに。

これまた気持イイなぁ、と走っていたら、ん?前方から軽トラがやってきた。わおっ。

運転しているのは、顔見知りのおんちゃんだ。

おんちゃんは、すれちがいざまに、「服をぬぐのは、まだちっくとはやいぜ!」といって笑った。

 

おーはずかしい・・・。冬にたるんだハダカを見られてしまった僕は、ニガワライ。

そして、♪どうしてなの 今日にかぎって みにくい腹をさらしてた~♪と口ずさんだのでした。

南国の川に春きたりなば、裸族の夏も遠からじ、です。ヤセナケレバ。


3月5日(日)のつぶやき

2023-03-05 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、快晴。

空と川のあいだに吹く北風は、頬にピリリと冷たく、水面には、ちりめん皺のようなさざ波が立っています。

んーさぶい。朝の川はまだ冬。

でも、川辺には、ハクモクレンの花が咲きはじめていて「春がきたよ!」と告げています。

んーきれいだなぁ・・・春がきたなぁ・・・。今日の最低気温は、3、2度。

 

 最高気温19、4度。午後も晴れ。

『春は、地上の空気中にも、またモグラのまわりの土のなかにも動きだしていました。

そして、いまでは、暗くてみすぼらしいモグラの家のなかまではいりこんで、なんともいえないそわそわした、

じっとしていられない気もちで、そこらじゅうをいっぱいにしてしまったのです。

とすれば、モグラが、きゅうに、はけを床の上に投げすてて、

「え、めんどくさい!」とか、「なんだこんなもの!」とか、「春の大そうじなんてやめっちまえ!」

などといいながら、上着をひっかけもしないで、家からとびだしてしまったとしても、ふしぎはありません。』

たのしい川べ ケネス・グレーアム著  

 

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そして、家をとびだしたモグラは(さのは)、川にでかけたのでした。

川原の日なたにゴロリとよこになり、いつものようにぼおっと空をながめ、風と川の音をききました。

ちぎれた綿飴のような雲が、のんびり流れるあかるい空からは、あたたかな陽ざしがふりそそぎ、

南風が、岸辺の背のたかいヤナギの、あざやかな萌黄色(芽吹いた葉)を、やさしくゆらします。

恋の歌をニギヤカに歌いながら、鳥たちがとびかっています。南国の川にも、ついに春がやってきたのです。

コーヒーを飲みながらさのは、おもしろや今年の春も旅の空(芭蕉)とひとりごちました。

ここなら、モモ(児童書)の作中にでてくる「時間どろぼう」たちにも見つからないことでしょう。

 

モモ / 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語|絵本ナビ : ミヒャエル・エンデ,大島 かおり みんなの声・通販

モモ / 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語、ミヒャエル・エンデ,大島 かおり:2000万人が利用する絵本情報サイト、みんなの声15件...

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春の楽しいおでかけのあとのかなしみは、目のひどいかゆみとくしゃみ。ゴシゴシ、ハーークション!

でも、ココロさわぐ春のユーワクには、花粉症も勝てなかったのでした。

 

家にもどってもさのは、春は夕暮れ、などとほざきながらベランダの椅子にすわり、

ふたたびぼおっと、くれゆく空とやわらかな西日がさす庭をながめました。

こんどは、ビールを飲みながら。13番目の月をまちながら。

ここには、ゆったりゆったり流れる川と時間があります。


3月3日(金)のつぶやき

2023-03-03 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、快晴。

おーさむ・・・。今朝の最低気温は、-2、1度。

川へ。ヒエヒエ川風がわたる岸辺で、菜の花がゆれ、ウグイスがさえずってます。

じこじこと色や声がふえて、カラフルにニギヤカになってゆく春。

でも、冬枯れの景色も好きな僕は、少しの寂しさも感じてます。

春を想像する楽しみがなくなってしまうから。

 

 最高気温15、8度。午後も晴れ。

朝の冷たい風がおとなしくなった午後は、たっぷりな陽ざしが、ぬくい、嬉しい、春らしい。

外に飛びだして、畦に咲いた花などをみていると、近所のおんちゃんに声をかけられました。

僕が、ここに移り住んで、もう20年ちょいになりますが、

このおんちゃんとは、はじめての世間バナシです(あいさつをかわすことはあったけど)。

 

・年々人がへってゆく村のコト・案外移住者もいる村人のコト・今よりも自然が豊かだった川のコト。

(地元のおんちゃんに川の話を聞くと、皆、昔の川のほうが魚影が(自然が)濃かった、という。哀号)。

小一時間ほど、ぺちゃくちゃとしゃべった最後に、お互いの名前も知らないと気づいて、笑いあったのでした。

あたたかな春の日は、ついつい口もかるくなっちゃいますね。

♪きれいな月だよ出ておいでよ 今夜も二人で歩かないか♪

早春の満月は、3月7日です(ワーム・ムーン)。

人少なく灯り少ない四万十川の川原は、月を見るにもよいところ。

焚き火にあたり、のんびりとお酒でも飲みながら、早春のまるい月をながめてみては?

ごろた石の川原では、コットを使うとカイテキですよ。画像は、5月。

 

そして、川原から見る月も良いけど、水面から見る月もまた良いものです。

「秋のムーンリバーで」

秋の満月の夜。月明りながれる川をカヌー(カナディアン)で下る。

ムーンライトマジック。月光の川は、ほの白い光りのなかで、蒼く幻想的にながれている。

聞こえるのは、風、水の音、鳥の声。感じるのは、野生の息吹。

神秘的な夜の自然に、ノーテンキな乱入者は、畏怖の念をだく。

 

♪月が出た出た 月が出たぁ~(ヨイヨイ) 四万十川の上に 出たぁ~♪

などと口ずさみながら下れば、月影の小さな瀬でバランスをくずして、おっとっと・・・。

アブナイ、アブナイ。暗い水の世界に、ひきずりこまれるのはゴメンだ、ぜよ。

 

月灯りの川原に上陸し、小さな火をおこす。

アルミフォイルに包み焼いた肉、チーズ、まあるい月を肴に、ウイスキーを飲む。

コットに寝袋をひろげ、もぐりこむ。そして、月の下で眠りにつきながらおもう。

水面から見た今宵の月は、ちょっとオツな体験として、記憶の夜にものぼるのだろう、と。


3月1日(水)のつぶやき

2023-03-01 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ→薄曇り。

竹藪をぬけて川原へ。水が途切れた浅瀬をわたり(春~秋は流れていてわたれず)。

ごろた石の広い中州を遠くまで歩く。セキレイがさえずりながら飛んでいく。

今しか行けない場所から川景色を愛でたあとは、素足で浅い水中をわたり岸へ。

うーん、ひやい。川のなかもまだ冬でした。

今日の最低気温は、2、1度。

 

 最高気温20、4度。午後も晴れ。

昼どき。

3月初日は、ぽかぽか陽ざしとぬるんだそよ風、鳥の恋歌がココロをおどらせます。

春か、春だ、春ぜよ。ヤッホー!

厚手のフリースを脱ぎすてた僕は、冬のねぐらから外に飛び出したのでした。

水辺にいき、セリを摘む。今宵は、セリのおひたしで一杯です。

 

昼下がり。

ベランダのコットの上で、陽に肌をさらしながらぼおっと空をながめていると、

傍らのラジオから、「今日は、公立高校の卒業式です」というニュースが聞えてきました。

春は、卒業・入学シーズンでもありますね。

♪静かな静かな里の春~♪ 

我が家の近所にあった、小学校と中学校は、2年前から休校に(保育園も何年か前に閉園に)。

学校の(子供らの)小さなにぎわいも消えた村は、年々人がへり、過疎化がすすみ、

じこじこと緑に飲みこまれて、里山の役目をはたせなくなってゆくことでしょう。

 

そして僕は、ああっ、もうそんな季節なのか・・・と遠い目をして、若き日の春のデキゴトを思い出す。

学び舎を巣立った直後、幸福の絶頂のさなか、交通事故であっけなく逝ってしまった友のコトを。

(シングルマザーに育てられた彼は、ある会社の社長令嬢との結婚が決まっていて、婿養子になるはずだった)

一寸先は闇。そのデキゴトのあと、僕は迷っていた旅の計画を、思い切って実行することに。

そこから旅は、今日の四万十の空まで続いています。

 

「今から20年後、君はやった事よりもやらなかったことに、より後悔するだろう。

ゆえに、舫いを解き放て。安全な港から船を出せ。

貿易風を帆に捕らえよ。探検せよ。夢をみよ。発見せよ」マーク・トウェイン (作家)

豪州24000キロのバイク旅で着たジャケット。ワッペンは、少しずつ増えていった。