アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

Happy New Year From 四万十&冬のアークツアー

2023-12-31 | ・最新のお知らせ・イベントなど

 Happy New Year  From  四万十 (冬のアークツアー) 再編集して再掲です。

時たま2007年元日。

 「新年あけましておめでとうございます」

本年も「四万十フィールドガイドark」をご愛顧のほどよろしくお願いします。

元日の四万十は、晴れ。風が無く、気温も高く、おだやかな年始です。

 

 昨日大晦日は、笑顔がキュートなゲスト2名と四万十川をカヤックで下りました。

大晦日は、僕は(今年の)漕ぎおさめ、でも、ゲストの2人は(初体験の)漕ぎはじめ。

はじめてのカヤックではじめての四万十川を下る(しかも冬に)。それは、なかなかレアな体験です。

 よく晴れた大晦日。早朝の川は冷たい北風が吹きました。

でも、昼前には風が止み、ポカポカ陽気に。

この季節では、ベストコンディションの一日になりました。

「フィールドの神様ありがとう!!」 

 

 減水期の四万十川は、水量がとても少なく、流れがグンと細くなってます。

でも、水の透明度はグッド(秋~冬の川は、一年の中で最も水の透明度がよい)。

水に手を浸ける、と20秒ほどで指先がジンジン痛くなりました。

最高気温15度。川面の水温10度。

冬枯れの景色の中、やわらかな光りがキラキラ踊る水面を、カヤックはゆっくりと下ってゆきます。

 

 今回僕らが下ったのは、下流のコース。

川登~佐田沈下橋下流までの約9キロ(中流域に比べればまだ水量が多く、浅瀬で座礁する可能性も低い)。

*近年の冬のアークツアーは、Bコース(口屋内沈下橋スタート)を下る事が多いです。

 

 漕ぎはじめは緊張で笑顔もぎこちなかった二人ですが、

カヤックに、川に慣れてくれば、その笑顔はやわらかさを増してゆきました。

一風変わった大晦日の過ごしかたですね。

2人の素敵なゲストに感謝!!

今日はニューイヤーズイブ。スパークリングワインで乾杯!!



三里沈下橋。

僕ら以外にもカヌーで下ってるグループがいました。



今日は屋形船も盛況ですね。



小さな瀬もあります。



冬の澄んだ空と水


師走の午後に年越しキャンプのハナシを

2023-12-30 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「師走の午後に年越しキャンプのハナシを」2006年の冬に書いたものを再掲です。

時々 最高気温11度。

 師走の昼前。

ポカポカ陽ざしがぬくいベランダのコットで漫画を読んでいると、

ヒュゥー、何の前触れもなく突風が吹き、パラパラ、青空から冷たい雨が落ちてきました。

わおっ!あわてた僕は干していたフトンを部屋に放りこんだ。モズもツバキの葉の下にもぐり込んだ。

「青空に雨・・・キツネの嫁入りか。このあたりには、キツネはいないはずだけど」

もう少し気温が低ければ、みぞれか雪混じりの雨になったことでしょう。

 

 昼どき。 

「香川さぬきうどんツアー」に出掛けた知人からさぬきうどんが届きました。

大量の湯でうどんをゆがいて、ネギと生卵と出汁醤油をからめ、ずるずるとかっこむ。うめー。

コシがあるさぬきの太麺は、のどごしが良くおいしいものですね。

 

 午後。

HPに使いたい写真を探しました、がいくら探しても見つかりません・・・あれれ?

それは、6年前の冬に静岡の友人と四万十川を下った時の写真です。

焚き火キャンプ&カヌー(カナディアン)で冬の川を遊んだ年末年始。1泊2日。漕行25キロ。

(そういえば当時は、まだ四万十に居を移したばかりで、中村市内のアパートに住んでいたっけ)

 「テントなどの設営は、できるだけ早い時間に(陽があるうちに)すませる」

それが、冬の川(陽が山に落ちるのがはやい)でキャンプをするときのコツだ。

陽が陰った川原は、気温がグングンと下がり、

空気がキリキリと冷えてゆき、あっという間に暗くなり、設営がタイヘンになってしまう。

 

 大晦日の口屋内沈下橋。

青く澄んだ空の下、川原に吹く北風がピリッと頬に冷たい。

僕らは、素早くテントを張り、薪を集め、川原に陽があるうちに火を起こした。

川原には他に、ソロで下っているカヌーイストと、

上流からカヤックで下ってきた〇〇大学の探検部のメンバーが数名いた。計3組のキャンパー。

(探検部の連中は、川の水温が低い冬なのに、夜の瀬を漕いで死にそうになったとのこと・・・わはは)

 凍てついた冬の星空の下、

一箇所に集まったキャンパーは、焚き火にあたりながら、食べ、飲み、語った。

吹きっさらしの川原で、タープなどで周囲に壁を作るなどの防風対策をしなかった。

おかげで、ばっちり服を着込んで焚き火にあたっていても、

体の前面はぬくいのに背中が冷たい、というジレンマにおちいったのだった。

しかたないので、時々背中も焚き火であたためてやり過ごした。

 

 誰かが持ってきてた小さなラジオから、NHK紅白歌合戦が流れてきた。

(好みではない)演歌が沁みるねぇ、と言った友人が、歌合戦の間のタイミングのよいところで大声で叫んだ。

「遠くから白組の健闘を祈る。こちらは陸の孤島四万十川、カヌー年越し部隊より!」と。

僕は、「こんなところで思わず聴く、紅白もいいもんだなぁー」としみじみ思った』。

 元日の朝の川は風が無く、空はおだやかに晴れていた。

低い山から昇ってくる初日にむかって両手を合わせ、

「今年も海、川、山のフィールドで楽しく遊べますように」とわりに真剣に祈った。

 

 「新年おめでとう!これ、皆さんで食べて!」

近くの民宿の人が、朝飯の支度をしてるキャンパーのところへ大きな鍋を持ってきた。

もうもうと大量の湯気がたつ鍋には、雑煮がたっぷりと入っている。

皆でお礼を言って「はふはふ」とあたたかい雑煮を食べた。

初日と思いがけない新年のごちそうに、全員ニコニコの新年の朝になった。

 

 キャンプ道具を撤収し、カナデイアンカヌーに荷物を積み込んだ。

口屋内を出発。

僕らが目指すのは、中村市内で四万十川に掛かる通称赤鉄橋。そこまでの距離は、約25キロ。

透きとおった冬ブルーの空の下、鏡のように凪いだ川は、ゆったりと静かに流れている。

雨量が少ない冬の川は、水量がかなり少ない。水の透明度はバツグンに良いけど。

さわる水は、おおっツメテー!川面の水温8度。沈はしたくない水温だ。

「気持ちイイなぁ~」

冬枯れの川景色を愛でながら、ゆっくりゆっくりと慎重に下ってゆく。

 

 景色のよい広々とした川原でヒルメシを食べ、沈下橋の上でコーヒーを飲み、のんびりと過ごす。

おかげで、山に陽が落ちかけているのに、まだ目的地が遠い・・・やべ!わっせわっせと漕ぐ。

ズンズンと暗くなる薄闇の川。ゴールする頃には漕いでる手元さえ見えなくなっていた。

 

 冬の野外遊びは—テントの設営だけでなく―行動も早めに終えましょうね。

それにしても、あの時の写真どこへいったんだろう?

*使用画像はイメージです。


焚き火とさびた観覧車

2023-12-26 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「焚き火とさびた観覧車」2011年に書いた旅雑文です。

 

 友人の体験談に、「バイク旅のある日、夜遅く小さな町につき、宿もとれず、

その町外れの無人駅のベンチで寝て、朝、目が覚めたらそこは墓場だった」というのがある。

僕には、霊感ってヤツはまったくないけど、

それでもこれまでに、「ここはなんだかヤバイかも・・」と怪しい雰囲気の場所でキャンプし、

シュラフの中に入ってもざわざわした気配で、あまり眠れなかったことが何度かあります。

そのひとつはある年の、「年越し焚き火キャンプ」。

 

 

 

 「話さない方がいいか・・・楽しそうだし・・・」

焚き火にあたりながら僕は、先程の廃墟探検のときにチラリ見えてしまった、

「観覧車の人影」の事については黙っていたほうが良いな、と思った。

 

 その年の大晦日は、大雨のあとの強い風がブウブウと吹いていた。

予定していた海辺のキャンプサイトは、強風に天幕すら張れず予定変更。

日が暮れた暗い山の中に、やみくもに車を走らせた僕らは、

ややあせりつつつも、テントを張れそうな川沿いの広場を、やっと見つけた。

続きは、カテゴリー「レター&旅雑文」でご覧になれます。


12月22日(金)のつぶやき

2023-12-22 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 最低気温-1、0度(今季最低)。

(ちょっと遅めの)おはようございます。

朝、目が覚めるとそこは雪国だった・・・。おーひやい。

真っ白く雪化粧をした庭に、粉のような雪が、音もなくひっきりなしにゆっくりと降っています。

車には、20センチほどの厚さの雪が積もっています。ワイパーを上げておいて正解やった。

庭から道路に続く狭いスロープは、雪の重さで大きく頭をたれた細竹たちに塞がれてます。やれやれ。

 

サクサクと雪道をあるいて沈下橋へ。

雪に慣れていない南国の住人。さすがに、この雪道を走る車は稀で、国道も静かです。

朝の川は、モノトーンリバー。

白く染まった山、川原、沈下橋のなかを、深いグレーの川が、ゆっくりと流れています。

凍てついた空気の中、ポケットのなかの、缶コーヒのぬくもりが嬉しい。

さぶいけど、(雪に)閉じ込められたけど、このレアでしぶい川景色を見られたのは、ラッキー。

ちらちらと雪が舞う沈下橋から、雪化粧をした南国の川をココロゆくまでながめました。

さて、(雪がやんで)お町に買い出しに出れるのはいつになるやろか?

 

  最高気温1、7度。

午後の空に、じこじこと青空が広がれば、それとともに、雪が止みはじめました。

やがて、流れる雲間から陽ざしもこぼれはじめました。ほっ。

暖かく眩しい光り。空を見上げて、太陽に感謝する冬至です。「ありがとSUN」と。

 

冬の太陽にさそわれた僕は、登山用のブーツを履いて、散歩にGO!

国道や陽のあたる小道は、もう黒々とした路面を見せているけど、

田畑や日陰の小道、家々の屋根は、まだしっかりと白く雪をかぶっています。

 

ニギヤカに歌いはじめているのは、この雪に、寒さに声を潜めていた鳥たち。

沈下橋をわたり、岸辺の林を縫う細道(ほとんど日陰)をゆけば、

バサバサと頭上から落ちてきた雪が、ジャケットのフードの隙間から背中にIN。

うっひゃーツメテー!!思わず僕は、飛び上がったのでした。


12月21日(木)のつぶやき

2023-12-21 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

  最高気温6、8度。(最低気温1、5度)。

今日の四万十は、晴れた空から急に雪がぱらつく、

天気雪(とはいわないか・・・)の、めっちゃひやい1日です。

師走最強クラスの寒波襲来に、コタツに潜りこんだ僕は、

ベランダのガラス戸を全開にして、雪に霞む景色をながめながら、雪見酒ならぬ雪見ココアです。

白い雪にサザンカの赤い花。よきかな。

 

天気予報は、夜も雪が降ると伝えてます。

明朝までの降雪量によっては、明日は、雪に閉じ込められてしまうかもしれません。

冷蔵庫は、ほぼ空っぽなのに。(町のスーパーまで峠を越えて車で25分ほど)。うーむ・・・。

じっと見上げる夕方の空からは、しんしんと雪が・・・。

そして僕は途方に暮れる。

2022年12月撮影。

 

高知 土佐弁と幡多弁の境界線を徹底調査! | NHK

高知 土佐弁と幡多弁の境界線を徹底調査! | NHK

朝ドラ『らんまん』で万太郎(神木隆之介)が話していたのは土佐弁。ジョン万次郎(宇崎竜童)のことばは県西部の幡多弁でした。高知の方言の境界線はどこなのでしょう?

NHK高知放送局

 

12月18日(月)のつぶやき

2023-12-18 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

ひさしぶりの朝日のまぶしさに目を細める朝です。やっほう。

川へ。昨日の大風ですっかり色を落した(落葉樹の枯れ葉が散った)岸辺。

裸の樹木は、冷たい風にカタカタと冬芽の枝を鳴らしています。

少し寂しさも感じられる冬の川景色。でも、そこには春を想像する楽しみもあるのです。

さぁ、家に戻って洗濯をしなければ、明日からは、また天気が崩れそうだし・・・。

今日の最低気温は、0、0度。

 

 最高気温9、2度。午後も晴れ。

陽ざしたっぷりだけど、冬枯れのフィールドを支配する

キリッと冷えた空気とピリッと頬に冷たい風に、しみじみと真冬の到来を感じます。

そして、クリスマスソング&年間のヒット曲が、やかましい(ほど流れる)ラジオをオフにすれば、

聞こえてくるのは、鳥の声だけ。静けさがゆるく流れる時に満ちてゆきます。

 

テレビを持たない暮らしをしている僕は、ラジオをよく聴きます(FM2局が入る)。

でも、最近は、(いつもダイアルを合わている)

地元の民放FM局がつくる番組は、スイッチをオフにするコトが多くなりました。

お口ならぬ、お耳にあわない番組が増えたので(エラソーですいません。でも・・・)。

そのかわり、ラジコやユーチューブで、ラジオ番組を聴く時間が増えたのでした。

*最近、お気に入りの番組は「Otona no Radio Alexandria」

*12月20日。四万十市のコミュニティー放送局「FMはたらんど」が放送を開始します。楽しみです。

 

そんな、ラジオ好きガイドの年末のオススメ番組は、大晦日の「NHK紅白歌合戦」です。

え?と思った方も多いとおもいますが、

見る紅白ではなく、(状況や衣装などを想像をしながら)聴く紅白は、まさに歌合戦。

室内で耳を傾けるのもよいけど、よりオツな楽しみかたは、焚き火キャンプなど野外で聴くコト。

 

ひとり旅で。

「ある年の大晦日。長いバイク旅の途中、初日の出を見ようと、海辺にテントを張った。

降るような星空の下、ひとり焚き火にあたりながら、

温めた缶詰をツマミに、ウイスキーを飲みつつ、ラジオで、紅白歌合戦を聴いた。

そして、旅を歌ったある曲に、ココロが震えた。旅歌の現場聴きだ。

それまでは好きでもなかった演歌なのに、しみじみと旅情をさそわれた僕は、思わず涙腺がゆるんだ。

その夜は、つい飲み過ぎてしまった。初日の出は、寝坊して間にあわなかった」

 

旅先で出会ったヤツラと。

『凍てついた冬の星空の下、一箇所に集まったキャンパーは、焚き火にあたりながら、食べ、飲み、語った。

吹きっさらしの川原で、タープなどで周囲に壁を作るなどの防風対策をしなかった。

おかげで、ばっちり服を着込んで焚き火にあたっていても、

体の前面はぬくいのに背中が冷たい、というジレンマにおちいったのだった。

しかたないので、時々、背中も焚き火であたためてやり過ごした。

 

誰かが持ってきてた小さなラジオから、NHK紅白歌合戦が流れてきた。

(好みではない)演歌が沁みるねぇ、と言った友人が、歌合戦の間のタイミングのよいところで大声で叫んだ。

「遠くから白組の健闘を祈る。こちらは陸の孤島四万十川、カヌー年越し部隊より!」と。

僕は、「こんなところで思わず聴く、紅白もいいもんだなぁー」としみじみ思った』。

 

「RADIO MAGIC」。さして変わり映えのない大晦日の歌番組も、少し工夫して、

いつもとは違うアプローチで、環境で聴いてみれば、新しい発見と感動があるかも、です。

さて、この大晦日。僕は、どこで紅白歌合戦を楽しもうか。


12月17日(日)のつぶやき

2023-12-17 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

   最高気温7、0度(最低気温3、4度)。

「今日は、ひやいすねぇ・・・」

「ひやいねぇ、いきなり真冬になったねぇ・・・」

午後。沈下橋に向かう途中の僕は、そんな挨拶を、散歩をしているおんちゃんと交わしました。

 

朝の空は、雨雲に閉ざされていて、暗い空からミゾレ混じりの冷たい雨が降りました。

冷えるなぁ・・・。コタツに閉じこもって、熱いお茶をすすりつつグレーの空をながめる。

しかし、昼まえから吹きはじめた、木々を大きく揺さぶる強い風が、

雨雲を吹きながせば、じこじこと晴れ間が広がりはじめて、やがて陽がこぼれてきました。

ひさしぶりに顔を見せた太陽。その嬉しさに、ぬくさに外にでかけたくなるのは、誰も同じですね。

 

ゴウゴウと吠える風が、水面にウサギを飛ばし、岸辺の木々を大きく鳴らし、午後の川を吹きぬけてゆきます。

沈下橋の上では、しっかりと足を踏ん張らないと、川に吹き落とされそうなほど。

 

ダウンジャケットのポケットに手を突っこんだ僕は、

小雪混じりの凍えをはらんだ風に、震えながら、鼻水を流しながら川をながめました。バカですね。

でも、僕は、この真冬の爆風を待ちわびていたのです。

南国の川に、本格的な冬が来たことを、カラダとココロで感じられるし、

(デラシネガイドは)こんな強い川風に吹かれる経験も、そういつまでも出来る訳がないと知っているから。

 

風に吹かれる旅の日々。

いつか、記憶の川に吹く風のコトを懐かしく思い出すときがくるのでしょう。自分が風になるときに。


12月13日(水)のつぶやき

2023-12-13 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、快晴。

広く深く澄んだ青空、(もっとも遅く昇る)朝日に輝く黄葉と川、

ひやい北風とぬくい太陽、美しく心地よい初冬の朝です。

コーヒーを飲みながら、ぽけっと風に吹かれ川を見ていると、あっという間に朝も終りに・・・。

四万十は、スローな時と川が流れるところです。 

今日の最低気温は、11、1度。

 

 最高気温19、3度。午後も晴れ。

すみずみまで晴れ渡った青空には、一かけらの雲も見えません。

「家にいるのはもったいないなぁ・・・」。

昼前。ポカポカな陽ざしのぬくさに、カラダがうずいた僕は、ジョキングウェアに着替えて路上へ。

そして、庭先で掃除をしている近所のおんちゃんと、こんなあいさつを交わしました。

「今日は、ぬくいっすねぇ」

「おおっ、まだこっちにおったか。

昨日も今日もぬくいねぇ。けんど、来週は雪が降ると(天気予報が)いっちょったぜ」

「マジっすか・・・」

このところのぬくさに、うだうだと沈没しているデラシネガイドも

そろそろ真面目に、本格的な越冬支度をしなければ・・と思うのでした。なまねこなまねこ。

 

風がなく、日当たりのよい道を走っているときは、陽ざしの強さに思わず汗をかくけど、

岸辺の林道の長い日陰に入れば、とたんにヒエヒエ空気に急速冷蔵されて、おーひやい!太陽が恋しくなるのでした。

ガサガサと落ち葉を鳴らして走ってゆく小道は、冬の明るい陽ざしに輝く黄葉が美しい。

ある小さなカーブを曲がる、と目の前にタヌキの姿がありました。おっ!

タヌキは、興味しんしんで様子を見ているこちらを無視して、

平然と横を通りすぎたあと、とことこと林のなかへ消えてゆきました。何事もなかったかのように。

タヌキも、冬支度のコトで頭がいっぱいになっていたのかも?しれませんね。

*この辺りには、ツキノワグマはもう生息していません。

ふたご座流星群の極大は、明後日14日夜~15日明け方です。

しかし、(予報によると)四万十の夜空は、14日の午後から16日の夜頃まで、雨雲に閉ざされるようです。

うーん、ザンネン。でも、(月灯りがない)新月の今夜も、流星群を見るには好条件とのコト。

今夜は、川原か駄場(開けた場所)にコットを広げて、冬用のシュラフに包まって流星を探してみよう。

ただ、いつも早寝の僕は、果たして起きていられるか?どうか?まったく自信がありませんが。

あんたもヒマねぇ・・・。


12月11日(月)のつぶやき

2023-12-11 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

  おはようございます。四万十は、曇りときどき小雨。

陽がなく肌寒い朝です。ぷるぷる。

朝の川は、チラリと太陽が顔を見せましたが、これから天気は、夜にむかって下り坂とのこと。

今宵は、ひさしぶりのまとまった雨が期待できそうです。

ラジオを消して、小さな雨音と鳥の声を聞く朝。川のほとりの師走は、静かです。

今日の最低気温は、8、9度。

 

 最高気温15、4度。午後は、雨。シトシト時々ザァザァと降ってます。

12月の雨に閉じ込められた日は、コタツ虫と化して、本を読んだり、メールを書いたり。

「そうはいいつつ、中年からの旅もまたいい。

若い時に旅ができなかったら、年老いた時に語るものがないのだとしたら、

中年で旅をしなかったなら、ほとんど老後、語るものはまったくなくなってしまうのである。

旅にでよう。若ければ、いや、若くなくても、旅にでよう」 オールウェイズⅢ 開高健

Kさんへ。

「おひさしぶりです。お元気ですか。

Kさんが愛する○○島には、相変わらず通ってますか。

こちら南国の朝の川に吹く風も、めっきり冷たくなり、本格的な冬がすぐそこまできているのだ、と感じます。

レモンイエローの葉を落としはじめた岸べのエノキ。樹木たちも、モクモクと冬支度を整えています。

僕は、越冬の準備をしなければ・・・と思いつつもグズグズと初冬の四万十で沈没しちゃってます。

 

冬のフィールドは寒い。でも、冬にしか見られないもの、感じられないもの、がありますよね。

葉を落とした冬枯れの森は、バードウオッチング、冬芽観察に最適ですし。

冬の○○島は、どんな感じなのでしょう?一度訪ねてみたいです。

これからズンズンと寒くなっていきます。どうぞお体を大切に、楽しい冬をお過ごしください。

そして、いつかまた、四万十に遊びに来てくださいね。遠いところですが」

さのねこ拝


レターフロムS 2011 初冬

2023-12-10 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2011年初冬に書いた「レターフロムS 2011 初冬」。期間限定公開です。

 最高気温19度。晴れ。

 北の国からは、もう本格的な雪の便りも届きはじめた今日このごろ。

皆さん元気に、そしてあたたかく冬の始まりをむかえられてますか?

ぬくい秋を過ごしていた南国四万十も(11月なのに夏日になる日も)

初冬の声をきけば、朝晩は白くなる息が、キリッと冷えた空気にとけこみます。

(南国の初冬の)おだやかに晴れた日中は、まだ20度近くまで気温があがるコトもありますが。

 

 あなたには眠れない夜はありますか?また、そんな夜をどのようにやり過ごしていますか?

昨夜、夜更けに寒さで目がさめてしまった僕は、そのあとなんだかうまく眠りにつけなくなりました。

「しょーがないなぁ・・・」

カーテンのスキマから外をのぞいてみる、と夜空にたくさんの星がまたたいるのが見えました。

おっ!服を着込みあたためたミルク片手にベランダにでて、

南西の空に輝くオリオンやスバルなど、夏よりもかがやきを増した星の饗宴をぼおっとながめました。

そして、

「温暖化の影響で、生活環境が変わってしまったフィンランドのトナカイの数は激減しています(9割も)」

と、眠る前にきいていたラジオのニュースを思いだせば、

期間限定公開終了 続きは、「カテゴリー「レター&旅雑文」でご覧になれます。


ウナギとワカサギが激減した宍道湖

2023-12-08 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2021年12月10日に投稿した記事を再掲です。

 ウナギとワカサギが激減した宍道湖  ナショナルジオグラフィック

「ネオニコチノイド系殺虫剤は現在、世界の農業分野で最も多く使用されている殺虫剤である。

ということは宍道湖で突如としてウナギが捕れなくなったようなことが、

世界のどこかでこれから起こるかもしれない。あるいは読者の身近な水辺で、

既に起こっているのかもしれない。それに気付けるのは誰だろうか?

 

日本では水田に大量の農薬がまかれるが、

そこから繋がっている川や海の状態は、漁師や釣り人くらいしか見ていない一方で漁師や釣り人は、

「最近〇〇が捕れない」「〇〇年前にはもっと〇〇がいたのに……」

と現場の変化には気づいていても、かつて魚毒性の強い農薬によって魚が瞬時に浮いたような激変でもない限り、

その原因が農薬だと判断できない」。ナショナルジオグラフィックの記事より抜粋

 

もちろん、四万十川にも農薬や生活排水は流れこんでいます。

水質が比較的まだ良いという理由の一つは、流域の人口が少なく汚水の量が少ないから、です。

川を、ただカヌーで下るだけでは、環境問題まで、なかなか目が向きませんが。

 

書籍『東大教授が世界に示した衝撃のエビデンス 魚はなぜ減った? 見えない真犯人を追う』から紹介

第1回 ↓

ウナギとワカサギが激減した宍道湖

1980年代から宍道湖で研究をしていた著者は、93年にウナギの漁獲が激減するなど夢想だにしていなかった。(書籍『東大教授が世界に示した衝撃の...

 

 

第2回

EUでは屋外の使用禁止も、ネオニコチノイド系殺虫剤とは

魚たちが直面している危機の原因が殺虫剤であるとわかれば、人類は魚を減らさない殺虫剤を創り出せるだろう。そこで、ネオニコチノイド系殺虫剤につい...

 

 

第3回

ネオニコチノイド系殺虫剤を使い始めた1993年に起きたこと

魚毒性がない殺虫剤を使い始めた年に、なぜ魚が減ったのか。山室真澄氏は魚のエサに注目し、検証してゆく。(書籍『東大教授が世界に示した衝撃のエビ...

 

 

 


旅空のImagine 

2023-12-08 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「旅空のImagine」2020年に書いた旅雑文です

今日は、ジョン・レノンの命日ですね。40回目の。

この日なると(イマジンを聴くと)、僕はNYのホットドック屋台のおっちゃんを思い出す。

旅の小さなエピソードとともに。

 

 ある年の初夏、NYの郊外に滞在していた。昼食は、屋台のホットドッグをよく食べていた。

炭酸ジュースも一緒に買い、ベンチに座ってかぶりつく。

ホットドッグは、安く手っ取り早く腹を満たせるのが良いし、

食べていると、ああっ、今アメリカにいるのだなぁ・・・と感じるコトもできた。

 

 その日は、セントラルパークをぶらぶら歩き、

有名なImagineの記念碑などを見学したあと、はじめて寄った屋台でホットドッグとペプシを買った。

手際よくソーセージを挟みながら(ヒスパニック系の)おっちゃんが、「お前ジャパニーズか?」と聞いた。

「うん、そうだ」と答えた。

出来上がったホットドッグを受け取り・・・

期間限定公開終了。続きはカテゴリー「レター&旅雑文」でご覧になれます。


12月7日(木)のつぶやき

2023-12-07 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

穏やかに晴れてぬくい朝です、と書いていたら、ザワザワと強い風が吹きはじめました。

今日は風曜日?

冬の川の楽しみのひとつは、沈下橋で足を踏んばり、

ビュウビュウと吹きぬける冷たい北風に吹かれるコト。何も考えずに。あなたもいかが?

今日の最低気温は、7、1度。

 

 最高気温15、8度。晴れ。風さわがしい午後です。

遅い朝、近所をぶらぶら歩いていると、家からでてきた顔見知りのおんちゃんとばったり会いました。

おんちゃんは、「おお、まだこっち(四万十に)おったか、ちょっと待っててや」と言ったあと、

家にもどり、今度は、ふくらんだ透明のビニール袋を片手にでてきました。

「これ、食うたや!」

ん?受けとると、ビニール袋のなかには、氷と小振りのアユ(15センチほど)がこじゃんと入っています。

「今年は豊漁やけん、こまいけど。とってもとってもおるけん。皆にわけてるんよ。メスは卵をもっちゅうぜ」

「ありがとうございます」。僕は、あいまいな笑みを浮かべて受け取りました。

少し困惑したのは、うれしいけど、一人で食べるには多すぎるし、どう料理すればいいかわからなったから。

落ちアユは、塩煮が美味しい、と以前聞いたコトがありますが。

夕方、いただいたアユを料理するコトに。

・塩焼き(炭火を用意して焼くのは、手間がかかるなぁ) 

・塩煮(うーん、ツマミにはどうかなぁ。食べたことがないけど)

・唐揚げ(小ぶりのアユは、頭からがぶりといけるし。地元産のユズもあるし)

あまり迷わずに、唐揚げに決定。ネットで料理の仕方を確認してから調理開始(便利な世の中ですね)。

30分後。「四万十川の落ちアユの唐揚げ。黒尊産のユズをそえて」出来上がりです。

 

うーん、なかなか美味そうですが・・・。♪だけども モンダイは 今日の酒 ビールがない♪

めんどくさがって、町まで買い出しに行くのを先延ばしにしてたツケが回ってきたか・・・。哀号。

(ビールは、町までいかないと手に入らない。車で所要25分ほど)。

しょーがない、飲み物は、(まだ残っている)安い白ワインの炭酸割りでいきますか。

自然豊かな川の肴と貧弱でチープな酒、

なんとも、「画竜点睛を欠く」今宵のハッピーアワーなのでした。いやはや。

さて、お味は?


海に近い河口付近で生まれたアユは、一度海に出て稚魚となり、

やがて春になると川の上流へ向かって上りながら成長します。

そして、風が冷たくなり秋を迎えるころになると、産卵するために再び海を目指して川を下り河口付近で産卵します。

落ち鮎とは、秋の産卵期に川を下ってきた鮎のことをさします。

腹に卵をもち、体色は変化し鉄サビのような色になることから「さび鮎」とも呼ばれます。

繁殖期である為あまりエサをとらず、メスはそのうえ卵に養分を奪われ、オスメス共に痩せています。

しかし、落ち鮎は身の締まりや甘みに成熟したうまみが加わり、夏に旬を迎えた鮎とはまた違った魅力があります。


 


秋雨の旅の空から

2023-12-06 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「秋雨の旅の空から」2019年秋に書いた旅雑文です。

 最高気温25、6度。 

 

 「そういえば20年前の秋も、今日と同じように、ぼおっと四万十の雨空を眺めていたっけ。

あの時は川原のテントから、今日は借家のベランダから。今ここにいる不思議さよ・・・」。

遅い朝。熱いコーヒー片手にベランダの椅子に座り、

ザァザァ降りの雨に濡れる庭を、ぼんやりと眺めていた僕は、ナツカシイ旅の記憶をたどった。

 

 あれはまだ、東京に暮らし四万十に居を移す前年の夏。

それまでの勤め先を(フィールドワーカーを育成する専門学校)辞めた僕は、

オフロードバイクにキャンプ&遊び道具を満載して、東京の安アパートを旅立った。

東京→沖縄→八重山へ(長距離フェリーで)。

それまで、沖縄方面に行ったコトはなく、この旅で、おおまかだけど日本の東西南北をうろつけたコトに。

(自分なりの自然観を持って、日本の自然のフィールドを旅をするコトが出来たのは、

他の国を旅したり、フィールドワーカーを養成する仕事のおかげでした。

物事や自然を相対的に見る目が養われ、今の仕事(ガイド)にとても役立ってマス)

 約2ヶ月。八重山諸島西表島をメインに、亜熱帯の山、川、海に繰り出し・・・

期間限定公開終了。続きは、カテゴリー「レター&旅雑文」でご覧になれます。


12月5日(火)のつぶやき

2023-12-05 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、雨。

シトシトと冷たい雨が降ってます。

ひさしぶりの雨は、(雨量が少なかった秋の)乾いた山に大地に、痩せた川に、生き物に恵みの雨です。

でも、予報を見ると、まとまった雨にはならないようで、そこが少しザンネンです。

「雨音に 心も潤う 師走かな」

今日の最低気温は、5、5度。

 

  最高気温8、8度。午後は、雨のち曇り。

ポチャポチャと降る冷たい雨は、遅い午後には止みました。

寒い今宵は、♪あったかいクリームシチューを食べよう♪

といきたいところですが、冷蔵庫のなかは、 紅葉が終わった初冬の森のように、スカスカで寂しい。

買い出しにイカネバの娘。

だけど、雨だし、コタツからでたくないし、町まで遠いし(最寄りのスーパーまで車で25分)。

こんな時は、田舎暮らしの不便さをしみじみ感じます(こんな僻地でも、ネット通販ができるのは便利ですが)。

 

さて、いつまでも、ぼんやりと夕空をながめていてもしょうがない。

こんなときは、テキトー雪見鍋をつくろう。冷蔵庫の残りもので(メンドクサイ時にもよくつくります)。

・土鍋に、白菜、豚バラ、豆腐、舞茸などを(適当な大きさに切って)いれる。

そこに、たっぷりの大根おろしをのせる。

・土鍋に、水、だし汁(だしの素)、日本酒(好みの量を)をいれ、火にかけて煮る。ぐつぐつ。

・ポン酢につけて食べる。薬味にはネギを。

*冷凍ギョーザやソーセージ、餅をいれるのも、またよろし、です。

 

手軽だし、安いし、美味いし、カラダもぬくもりますよ。

美味しく食べるコツは、(少しお高めの)高知産のポン酢を使うコト。

(ユズ採り終了時に貰ったユズが沢山ある我が家は、自家製のポン酢を使用。飲み物は、ユズ酎で)。

高知だけでポン酢が30本も!? また、ユズだけでなく、

直七(田熊すだち)を使ったポン酢もあります。 高知県産 直七ポン酢360ml | 旭フレッシュ

画像は、いつかのキャンプツアーで作ったローストチキン。

お腹に、冷凍エビピラフを詰めてます。クリスマスに作ろうかな。