アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

静かな秋の日々を

2005-10-24 | 四万十川 秋

  最高気温23度。

 山に日がおちる時間が、ずいぶんと早くなりました。

やわらかな光が去った川面を、鵜が飛んでゆきます。

頬をなでる少し冷たい風。うつろう季節のはやさに、僕は思わずニガ笑い。

「ついこの間、雪山から降りてきたばかりなのに。もう半年か・・・」

 透明度が高い川の水量は少なめ、川面の水温22度。

今の季節、ツガニ(モクズガニ)や鮎は、産卵のため川を下ってゆきます。

 静かな秋の日々は、空をぼんやりながめて暮らしています。

夜が長く涼しくなり、すすむのは、お酒と食欲と惰眠。

ふと気がつけば、ぷくぷくなカラダ「か・かなり、ヤバイ!!」

 


川の上からながめる空と水

2005-10-17 | アークツアー 秋~晩秋

 最高気温27度。

 今夜は、少し首が痛い・・・。

カヤックの上から、水の中を長くのぞき続けたせいかな?

でも、今日の川は、水の透明度がよかったのです。思わずのぞかずにはいられないほど。

水深5メーター程の川底が、はっきり見えました。

 

 四万十川は、先週の雨で少しだけ水位が上がってました。

おかげで今日は、浅瀬で座礁せず、なんとか江川崎からのコースを下れました。

 吸いこまれそうな青空、透きとおった川。

無風。鏡のような水面に映った山を、カヤックはバウで切りさいて下ってゆきます。

遠くの水面で魚がはね、カワセミが低く飛んでゆきました。

 

 両手を川につけた僕は、流れに身をまかせ大きく深呼吸~。

キンモクセイとヒノキが、空気に甘くかおっていました。

最高気温27度。川面の水温23度。

Tシャツ一枚で漕いで、少し汗ばむほどでした。

 

 四万十川本流の山は、その大部分を照葉樹(シイやカシなど)と植林(ヒノキやスギ)が占めます。

そのため、秋本番となってもハデな紅葉に山全体がそまることはありません。

ウルシ、ハゼ、エノキなど落葉樹の紅葉がポツポツと山肌をいろどる程度です。

この辺りで紅葉狩りを楽しむのなら、支流黒尊川、黒尊渓谷がオススメ。

黒尊渓谷は標高が高く、カエデなどの落葉樹が多くみられます。


ひびわれちまったかなしみに

2005-10-15 | 四万十川 秋

時々 最高気温27度。

 ぐずついた空が続く秋の日々。四万十は、今朝も断続的に雨が降っています。

ベランダでコーヒーを飲みながら、僕は、雨の庭をぼんやりとながめました。

 

 キチッ、キチッ、キチーッ!夏の間は留守にしてたモズが高鳴いた。

まだ、セミの鳴き声も聞こえてきます。

秋雨のなかで、アキノキリンソウ、オギ、コスモスが風にゆれています。

 この夏、僕のガイド用パドルは、ブレードの先端がひび割れちまいました。がびーん!

前回のツアー準備時に気がついたのです、ブレードの先にひびが入っているコトに。

 

 ガイド用パドルは、アッシュ材を使用したワンピース(貼り合わせではない)のシングルブレードパドル。

めっちゃ気に入って使っていただけに、なんともザンネン。

何とか修理できないものかなぁ・・・。いろいろと調べてみたけど、どうやらムリそうです。悲。

 

 ひびわれちまったパドルは

・部屋のインテリア・泥棒撃退用・炉辺屋ごっこ用・フロまぜ棒

として余生を過ごしてほしいなぁ、と思っています。


秋雲の下で

2005-10-11 | アークツアー 秋~晩秋

時々 最高気温25度。

 「じゃぁ、沈するね!」

少年は「えいっ」と体を横に倒し、水の上でカヤックごとひっくり返りました。

そのすぐそばで、彼のお父さんがその様子を見守っています。

カヤックから抜けだした少年はニコニコと笑顔を見せた。

「いい光景だなぁ・・・」と僕は思う。

 

 そのあとは、口屋内沈下橋からの飛び込みです。

「きゃぁー!」「わぁー!」飛び込むたびに歓声があがりました。

泣き出しそうな秋曇りの空の下、口屋内沈下橋でのデキゴトです(1ディツアーのゴール地点)。

 今日は、網代から口屋内までの約11キロを、カヌーでのんびりと下りました。

深場が多く、浅瀬が少なくカヌーが座礁しにくいコースです。

(江川崎からの網代の4キロ区間は、水量がよいときは瀬も楽しいコース。

でも現在の川の少ない水量では、カヤックは浅瀬で座礁してしまい、

足元が滑る水の中でカヤックを引っ張って歩かねばなりません。

そんなわけで、今日は網代休憩所から下るコースをえらびました)。

 

 四万十は、台風14号の大増水以来まとまった雨が降っていません。

今シーズンもっとも水量が少ない川は、

流れがグンと細くなってます、でも水の透明度はとてもよい。

沈下橋の上から3、5メーター程の川底がはっきりと見えます。

川面の水温25度。今日は風がなく、泳いだあとでもそれほど寒くはありません。

 

 今年、釧路川をカヌー(カナディアン)で下っている、ゲストの横浜Hさん一家。

「わぁ、水がキレイ!」「船首が水を切って行く感じがいいねぇー」

「カヌーから見る景色がやっぱりいいねぇー!」

初めての四万十川、初めてのカヤックをとても楽しんでる様子がこちらにも伝わってきます。

ガイドの僕も、とてもうれしい気分でパドルを漕いだのでした。


微力ですが・・・

2005-10-09 | 四万十川 秋

 最高気温27度。

 今日は、相棒のカズ君と川岸のゴミを取りながらカヌーで下りました。

AM9時。岩間沈下橋から出発。

秋の空と川の透明度は、バツグン!約4メータ下の川底が、はっきり見えます。

水量はかなり少なく、渇水時の夏場よりも水位が低くなってます。

 

流れる水はキレイだけど・・・。

川岸は、9月初頭の台風14号の大増水で、ゴミだらけです。

大増水が引いてゆく時、流れた多数のゴミが、川岸の木に引っかかったのです(川原にはゴミが少ない)。

水面から10メーター以上高いところにある枝にもゴミが・・・。

海釣り用竿、細竹、パドル、ナタ、のこぎりなどを駆使して回収です。

しかし、5メータ以上の高さのゴミを取るのは、かなりムズカシイ・・・。

 最高気温27度。川面の水温25度。

南国の陽ざしは、まだ強く暑い。長袖のシャツを脱いで、上半身ハダカで漕ぐ。

遠くから、沈下橋から飛び込む人たちの嬌声が、聞こえてきました。

 約5時間かけて、口屋内の沈下橋まで下りました。

カヌーの中は、回収したゴミで一杯。農業用のビニールゴミが圧倒的に多かったです。


柏島の海にて

2005-10-05 | ・足摺の海・大増水・その他

 最高気温27度。

 AM5:45。

しらじらと夜が明けて、うす暗かった景色の輪郭がはっきりとしてきました。

道端に車を止めた僕は、車のまどを開け、目の前にぼんやりと広がる鉛色の海をながめました。

潮騒と潮のかおりが、なんだかナツカシイ。

早朝の空いっぱいに分厚い雲、今日は青空も一休みかな?

 

 今朝は、夜明けのR321サニーロードを南下、土佐清水足摺港へ。

足摺港海の駅で「マリンショップ・シーサークル」の三谷さん達と落ちあったあと、

シーカヤック(シットオン・タイプ)を積んだトラックで柏島までゆくのです。

エメラルドブルーの海が美しい柏島まで、1時間ほど。

「それにしても柏島は、遠いなぁ・・・」

 

 陸の孤島と呼ばれる四万十の我が家から、所要約2時間。

柏島は、日本国内で行くのに最も遠い地域のひとつ、と言われるのがよくわかります。

まぁそのおかげで、いつ行っても静かで豊かな海の自然をのんびりと楽しめますが。

 今日は、柏島で修学旅行生相手にシーカヤック体験のインストラクターです。

1組30人程×5組。体験時間は1組1時間しかないので、なかなか忙しい。

カンタンに漕ぎ方を教えてカヌーに乗せました。

天気はイマイチだけど、風も無いし水温はまだ28度もある。

海のない埼玉県から来た生徒達は、沈したり、

カヌーから飛び込んだり、わーわーと大はしゃぎで柏島の海とたわむれてました。