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アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

初夏のアークツアー(リバーピクニック)

2025-05-31 | ・最新のお知らせ・イベントなど

       

 初夏のアークツアー 「薫風のリバーピクニック」

新緑かがやく山、風かおる川、花さく岸辺。

初夏の川をカヌーでゆけば、うつりかわる景色と水の流れに、ワクワク!ドキドキ!

ランチは、景色のよい川原でのんびりと。

薫風のリバーピクニックで、「あたらしい体験&発見」をしてみませんか。

「本当の旅の発見は、新しい風景を見ることではなく、新しい目を持つことにある」マルセル・プルースト


*ほぼプライベートツアーで、あなただけの旅物語を!

アークツアーは、ガイドの自然解説もたっぷり聞けるエコツアーです。

*カヌー初心者の方、1名様の参加、大歓迎です。

・焚き火キャンプツアー・オリジナルツアーなども。お気軽にお問い合わせください。

*2025年のツアーは、キャンセル料が廃止となりました。


半日コース  リバーピクニック

川原で講習→とろ場で練習→のんびりカヌーツーリング 

*途中の川原でお茶休憩 *カヌーゴール後は、車で集合場所に移動

メインコース Bコース(口屋内沈下橋スタート 漕行4キロ~6キロ)

*Cコース(網代)Aコース(江川崎)Dコース(勝間)に変更可

集合 8:30~13:30 解散 11:30~16:30 *約3時間のツアー*1日1コース

集合を9時にした場合、解散は12時 *希望した時間に集合できるツアー

集合&解散場所  B(メインコース)口屋内沈下橋 

B:口屋内沈下橋 C:網代 A:江川崎 D:勝間

ツアー料金 大人1名:6500円(9才以下4500円)

料金に含まれるもの ・カヌー用具一式 (ライフジャケット パドル スプレースカート ヘルメット)

・保険・ガイド料・お茶&おやつ・ツアー画像CD(郵送)・税込み


1日コース

川原で講習→とろ場で練習→休憩後、のんびりカヌーツーリング (昼食は途中の川原で)

メインコースはAコース 

江川崎スタート~岩間沈下橋or芽生大橋 8キロ~11キロ (15キロ下ることも) 

*コース&集合時間調節可

集合      8:40   解散 15:00~16:00予定 

集合&解散   Aコース 江川崎カヌー館(トイレ 更衣室 シャワー室有)

ツアー料金   大人1名 12000円(9才以下8000円)  

料金に含まれるもの 

・カヌー用具一式 (艇 ライフジャケット パドル スプレースカート ヘルメット)・税込

・飲み物&お茶菓子・保険・ガイド料・ツアー画像CD(郵送)

料金に含まれないもの

・昼食(集合後、スタート地点付近の道の駅で購入可)

*昼食は荷室付カヤックorカヌーに積むか、こちらで預かります。

*こちらで簡単な昼食を用意する事も可能です。ツアー料金+1000円(一人) お問い合わせください。


問い合わせ先 

申し込みフォーム  問い合わせフォーム

TEL  0880-38-2626(アーク) 090-2221-5963(アーク佐野携帯)

メール canoe-5@yacht.ocn.ne.jp    ・予約の流れ    ・ツアースケジュール   アークHP



2025年GWツアー・予約受付中

2025-05-30 | ・最新のお知らせ・イベントなど

         

 2025年GWツアー・予約受付中

カヌーに美味しい物をこじゃんと積んで、風薫る川にGO!!

今年のGWは、四万十川でリバーピクニックをしませんか?

少人数制のアークツアーでは、のんびりゆったりと川で過ごすコトができますよ。

最高気温22度~25度(晴天時)。

川面の水温20度前後。晴れていれば、もう川に飛び込めるかも。

 

・1日コース・半日コース・オリジナル・貸しきり・アレンジ・キャンプツアーなど。

少人数制のツアーです(ほぼプライベート)。ご予約はお早めにどうぞ!   


申し込みフォーム   問い合わせフォーム


4月

26日()〇 未決定(半日コースor1日コース) 27日(日)〇 未決定(半日コースor1日コース)

28日(月)✕ ツアー予定無し           29日(火)✕ ツアー予定無し

30日(水)✕ ツアー予定無し

5月

1日(木)〇 未決定(半日コースor1日コース)   2日(金)〇 未決定(半日コースor1日コース)

3日()〇 未決定(半日コースor1日コース)   4日()〇 未決定(半日コースor1日コース)

5日()〇 未決定(半日コースor1日コース)   6日()〇 未決定(半日コースor1日コース)


 


四万十川で深呼吸を(ココロもゆるむ川)

2025-05-25 | ・最新のお知らせ・イベントなど

四万十川で深呼吸を(ココロもゆるむ川)2024年初夏のツアーレポート再掲です

 最高気温30、1度。

 「この休暇がおわると、役職がかわるんです。

そうなると、もう連続した休みがとれなくなるので、

その前に、時間がないと行けないところを旅して、リフレッシュしたいなぁ、と思って・・・。

以前、遊んで(カヌーでくだって)面白かった四万十川と美しい栢島の海を選びました」

「どうして、四国西南部を旅先に選んだのですか?」

と聞いたガイドさのに、となりでカヤックを漕ぐゲストのTさんが答えました。

 

 5月24日(金)。

薄曇りの空からときどき陽がこぼれる川原は、少し蒸し暑くかんじます。

目の前の四万十川は、しばらくまとまった雨がなく、水量が少なめですが、水の透明度はグッドです。

 

 スタート地点のトロ場(流れがゆるい箇所)で、

かるく慣らした僕らは、さっそく川くだりをスタート(Tさんは経験者)。

いきなり少し波高い瀬に突入です(土佐大橋右側の瀬)。

 

 ザブンザブン!バウが跳ねる瀬では、バシャバシャとカラダにかかる水が気持E。

ひゃっほう!思わず声があがります。

最高気温30、1度。川面の水温20度。

水ぬるむ四万十川は、沈(転覆)もユカイな季節に。

 カヤックから見わたす山は(黄褐色や萌黄色、海老茶色でカラフルだった山は)、

淡緑と鮮緑に衣がえをすませて、初夏の陽にあわくかがやいています。

岸辺には、咲き終わりのウツギの白花がチラホラと見えます。

カジカカエルの恋声にみちた水辺。トロ場の岩の上に、甲羅干しをしている亀を発見。

そーっと近づいていくと、チャプン!亀は、水のなかに潜ってしまいました。

 

 4キロほどくだり、水の透明度がよい小さな支流の川原に上陸し、ランチタイム。

晴れる予定の空は、なかなか太陽が顔を見せてくれません。

シュノーケルセット&エビタモも積んできたんだけどなぁ。出番は、ナッシング。残念です。

曇り空の川原は、暑すぎず、のんびりとゴハンを食べるには、良いのですが。

 後半のコースは、瀬はすくなくなるけど、美しく雄大な川景色も楽しめます。

新緑の山を愛でながら、さわやかな風を、ここちよい水を感じながら、カヤックのうえで、大きく深呼吸~。

そして、僕らは水面をたゆたうようにながれていきました。どんぶらこ。

 カヤックでの川くだりは、岩間沈下橋まで(漕行8キロ)。

本日のツアーのしめは、沈下橋ダイブ。

車にのりこみ、江川崎上流の長生沈下橋へ(岩間沈下橋は、水深が浅く飛びこめない)。

ザブーン!誰っちゃおらん川へ飛び込んだTさん。

川からあがる、とズブ濡れのままニコニコと5月の風に吹かれていました。

 ツアーを終えたさのが、家にもどり、片付けをすませ、PCを開くと、Tさんからメールが。

「さのっちへ!無事に宿に着きました!

今日は、ありがとうございました。本当に心地良かったです。

また、戻ってきたいと思いました」。

 

うれしさで胸がいっぱいになったさのは、つぶやきました。

ぜひまた、深呼吸しに、ココロをゆるめに、四万十に戻ってきてくださいね、と。

 

「人生をちょこっと休みたいな、思うたら、ここへ来たらええよ。

自然のもんのいろんな姿が見える。自然のもんは長いこと見よっても、飽きることがないけん。

いろんなことがじこじこわかるいうことは、元気の素にもなるけん」野村春松


レターフロムS13 ホタルの川とトホホな海

2025-05-24 | レターフロムS

「レターフロムS13 ホタルの川とトホホな海」再掲です。

 5月の第3週。

日本の南海上を北上する台風の進路がとても気になります。

週末には、ツアーが入っているのです。

こまめに気象サイトとにらめっこをする僕は、その予想進路に一喜一憂。

参加者とフィールドの状況についてメールでやりとりしながら、

当日の四万十川の状態を予想し、ツアー可否の最終判断をしなくてはいけない。

去年、この時期に台風に直撃された川は、

沈下橋が泥水にもぐるほど増水し、まだ小ぶりなアユやホタルのさなぎは流されてしまいました。

 

 台風は、当初の予想進路よりも大きく南の海上にそれそうです。

でも、前線が四国にかかっているため、大雨(雨量)がシンパイ。

ダダッ!ダダッ!

屋根をたたく雨音が強くなる度に、チッ!と舌打ちをしてる自分に気づき、思わず苦笑いです。

いつもは恵みの雨とか言ってるくせに・・・・。

「ドント ウオーリ マイト!」 「ティキリィジィ!take it easy」ですね。

 週末は天気が回復しました。

シンパイした川の水位は、少し高くなったていどですみました(水は笹濁り)。

予想よりもいい状況のフィールドに、ホッとしました。

土曜日のツアーは、空が曇りがちで少しザンネンだったけれど、日曜日のツアーは、バッチリ晴れてラッキー。

最高気温27度。増水した水が残る川の水温は(平水時よりも低く)、19度。

初夏のまぶしい光、すきとおった風、ヒンヤリした水が、心地よいツアーでした。

カヤックから沈脱し川を流れたTさんは、水の冷たさと太陽のぬくさが身に染みる1日となったようですが。


 某日。

四国西南部、大月町柏島の海は、足摺宇和海洋国立公園の一画。

魚の種類も珊瑚も豊かな南国の海は、エメラルドグリーン。西日本人気ナンバーワン、ダイビングスポットです。

今日はこの美しい海で、関西からの修学旅行生達が、釣り、シュノーケル、シーカャックを体験。

僕は、シーカャックのインストラクターとして参加です。

準備段階の昨日は、夏を思わせる晴天だったのに、今日は曇天。おまけに風も吹きはじめました。あらら。

 

 もう1人のインストラクターとして連れてきた友人のテルミちゃんは、

今日がイントラとしてのデビュー戦。な、の、に2日酔い・・・。

青い顔をしてうつむきかげんのテルミちゃん、トホホなのでした。海にエサまかないでね。

240人を6クラスに分け、1クラス40人、各組40分のカヌー体験。

僕は、6~7分でチョー簡単に漕ぎかた、

乗りかた、漕げるエリアを教えたあと、子どもたちをカヌーに乗りこませ、海で遊ばせました。

 

 強い向い風に子どもたちは、すぐに風下に流されてしまう・・・。

わっせわっせと風上に漕いでもどり、ちょっと海とたわむれて、ハイ時間終了~。短っ!!

「主催者は、なんでこんなやりかたするのかな?生徒は楽しいのかな?」

これまたトホホ・・・なのでした。

まあ、大人数の修学旅行生の体験カヌーは、どこもこんなものでしょうけど・・・。

それにしてもここの海はキレイだ。 

今度はプライベートで、カヌーを漕いだり、シュノーケリングをしてのんびり遊ぼう、と思いました。


 5月29日。気象庁は、四国地方の梅雨入りを宣言。

いつもの年よりも、一週間早く四万十に雨の季節がやってきました。

その日の夕刻。友人に用事をたのまれ、上流の大正町まででかけた僕は、

用事をすませた後、帰路、ところどころでホタルの光りをながめました。

今頃がピークなのだろう。本流でも沢山の「ゲンジボタル」の光が舞っています。

水のきれいな支流は、さらに数がおおい。幻想的なホタルの命の点滅に、しばし時を忘れ見入ってしまいました。

 

 それから1週間後。

2人の素敵なゲストが、忙しい都会の日常をちょっと抜け出し、ホタルを見るため四万十へやってきました。

僕らが、黒尊川(四万十川の支流)上流、黒尊渓谷に着くころには雨がやみ、

やがて雲の切れ間から、青空も見えるように。ラッキー!ハッピー!

渓谷の新緑の森のなか、渓流の瀬音をききながら、夕食を食べ、お酒を飲み、夜の闇を待つ。

そして、あたりがしっかりと暗くなると、淡い光りを点滅させながら、ホタルがふわふわ飛びはじめました。

「うわっっ、キレイ!すごい!こんなに光るとは思わなかった」

と、ゲストの2人は、ほとんど初めて見るホタルの幻想的な光りにカンゲキ!

その声をとなりで聞いた僕は、「良かったぁー」とココロからうれしく思いました。

 

 渓谷付近ではホタルの数が少なかったため、さらに下流のポイントに移動。

下流では、数多くのホタルがその美しい舞を見せてくれました(先週のピーク時より数は少ないけど)。

黒尊から本流に向かう狭い道では、たくさんの鹿たちが車の前を駈けてゆく姿も見られました。

黒尊山塊:熊のコル 初夏

熊のコルには、ブナ林が残されてます。

 今宵の川は、ムーンリバーならぬスターリバー。

黒尊川から四万十川に移動した僕らは、星降る川にカヌーで漕ぎだしました。

黒々とした山の稜線にかこまれた夜の川。頭上には、無数の星がまたたいています(ホタル光も)。

ゆらゆらとワイン片手に、ゆるゆると夜の川を下ってゆけば、聞こえて来るのは風の声、パドルの音、野生の息吹。

なんだか別の惑星にまぎれ込んでしまったみたい・・・あまりに幻想的すぎて。

 

 翌日は、黒尊川の清らかな流れとたわむれて、のんびりと過ごした後、昼過ぎに解散です。

短い時間だったけれど(何度か昼間のカヌーツアーに参加しているゲストが)

四万十の夜の自然も堪能できたアレンジツアーでした。Mさん&Yさん、サンキュー!

 

*通常のツアーではナイトカヌーは行ってません(ホタルの季節、満月時などにツアーを提案することはありますが)。

もちろん僕は熟知したフィールドですし、シラフです(念のため。)


屋根の上のカヌー漕ぎ(梅雨がくる前に)

2025-05-23 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2019年初夏に書いた「屋根の上のカヌー漕ぎ」再掲です

時々 最高気温27、3度 

 ♪ツユも近づく八十八夜♪ 

雨の季節がくる前に、ボロ家の屋根瓦にペンキを塗ってます。

パドルを刷毛に持ちかえて、高いところがニガテなカヌー漕ぎ(生業)は、こわごわと。

どんより雲の間から初夏の太陽が顔をだせば、屋根の上はもう真夏の暑さです。

照りつける陽ざしに頭がクラクラするけど、急斜面の屋根の6メーター下は、地面・・・。

ペンキの刷毛を握ったまま僕は、屋根の上でフリーズです。ぷるぷる。

雲さん、はやいとこ太陽をかくしておくれ。

 

 屋根から見える少し遠くの山肌は、新緑、濃緑、褐色にいろどられ、

足元の庭では、ビワの実とクリの木の花がうっすらと黄色く色づきはじめています。

さわやかに甘くシトラスが香る風。ブンタンの花が満開なのです。

 眼下の苗の緑が風にそよぐ田圃(村の低いところ)は、

2005年の晩夏に、四万十川が大増水(洪水)したとき、

泥の湖になりました(平水+13メーター。戦後2番目の大増水とのこと)。

この村は、川が大きく増水すると、水に浸かりやすいところで、古くからの家は、少し小高い場所に。

2階家にして、一階を倉庫や車庫している家もけっこう見られます。

2005年の洪水のときは、我が家の右ナナメ下に建っている比較的新しい家も、床上まで浸水。

わりに小高いところにある2階だての我が家でさえ、一階倉庫の中ほどまで泥水に浸かってしまいました。

(僕は、20年ほど前にここに移り住んだ)。

川沿いで家を借りるときは、川が暴れた時に、家が水に浸かるか?どうか?をよく調べたうえで、借りましょうね。

あ、そうそう、山に囲まれた狭い土地なので、日あたりがイイか?どうか?も大切な要素ですよ。奥さん。

 ふたたび厚い雲に陽が隠れて、ほっとした僕は、ペンキ塗りを再開しましたが、

「築ン十年であろうボロ家も、あと何年もつのかな?

南海地震がきたら、こんな古い家は、ソッコーでペシャンコになるだろうな?」

そう思うと、なんだか無駄な作業をしているような気になって、やる気もプシュ―と萎んでゆきそうです。

でもね・・・だけど・・・しかし・・・。

「ああっ、そうだ、ベランダ屋根の波板と網戸も張り替えなきゃ・・・」

 苦手なコトでも、面倒くさいコトでも、

無駄(と思えるような)なコトでも、なにかとDIYな、川のほとり(僻地の)の暮らしです。

工夫しなくてはね、楽しめるように。ぼっちぼっちと。

ホタルと雨の季節は、もうすぐそこまできています。


晴れ女子と初夏の川

2025-05-17 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「晴れ女子と初夏の川」2023年初夏のツアーレポート再掲です

 最高気温26、3度。

 「山青葉 ひかる水面に 笑顔咲き」

もう夏のような強い陽ざしに、青葉かがやき、風ひかる四万十川をカヤックでくだりました。

笑顔もキュートな3名のゲストとともに。

コースは、口屋内沈下橋スタート~勝間沈下橋ゴール。漕行約6キロ。

RSB:半日コース(集合時間が選べる。今回の集合時間は、8時30分)。

 初めての四万十川、初めてのカヌー(カヤック)が、天気に恵まれてよかった、よかった。

前日までの天気予報は、曇り一時雨。雨に降られることをカクゴしてたのに・・・。

青空をつれてきた、晴れ女子(たち)です。

 スタート地点の口屋内沈下橋の川原で、パドルの漕ぎ方&乗り降りなどの講習。

そのあと、トロ場(ゆるい流れ)で少しならして、さぁ、川くだりスタート!

はじめてのるカヤックに、水のながれに、ドキドキ、ワクワク。

キャーキャー!ワァ―ワァ―!嬌声がひかる水面にひびきます。

 四万十川の水位は、ほぼ平水。水の透明度は、良(この時期にしては)。

手をつける、とヒンヤリ心地のよい川面の水温は、22度。

強い陽ざしは、もう夏。パドルでバシャバシャ水かけっこも愉快な季節に。

 グンと広くなった川に、今日は北寄りの風が吹いてます(カヌーには追い風)。

風に、流れにまかせて、ゆるゆるいこう。

 川原に上陸し、もぐもぐタイム。

シャビシャビ(凍らせておいた)のポンジュース。しまんとまろんぱい。小夏。

 勝間沈下橋でゴール。

花おおい初夏の川に、ゲストの笑顔の花もたくさん咲いた約3時間のツアーでした。

晴れ女子の皆さん。はじめての四万十川&カヌーを、(半日でしたが)のんびり楽しめましたか?

四万十は、なかなか遠いところですが、ぜひまた遊びに来てくださいね。

*Tさん。画像DVDは、5月24日に発送(普通郵便で)しました。お楽しみに~


はつなつかぜカヌー

2025-05-05 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2019年5月(GW)のツアーレポート再掲です

  最高気温26、1度

 「かぜとなりたや はつなつのかぜとなりたや

かのひとのまへにはだかり かのひとのうしろよりふく

はつなつのはつなつの かぜとなりたや」初夏の風 川上澄生

 

はつなつの陽、風、水が心地よい新緑の(GWの)四万十川を、カヌーで下りました。一組だけでのんびりと。

雨あがりの空は、白みがかったブルー。流れる川は、茶がかったグリーン。

青々と葉をしげらせた山は、木の花かおる風に、ザワザワと歌っています。

*江川崎から下流域は、支流広見川(笹にごり)目黒川(コーヒー牛乳色)から

流れ込むにごり水で、笹にごりに。うーん、田植えの季節だからねぇ・・・。

 ザブザブと瀬をくだり、ユルユルとトロ場をながれ、スイスイと橋をくぐり、川の自然の中へ。

いつの間にか大人たちの顔にも ―水鉄砲ではしゃぐ少年と同じような― 無垢な笑顔がうかんでいました。

それは、美しい初夏の川のマジック。

はつなつの風と水とたわむれながら、カヌーは、のんびりと下ってゆきました。

最高気温26、1度 最低気温12、3度 北北東の風

平水+80㎝ 笹にごり 川面の水温19度(江川崎)漕行12キロ

景色のよい川原で、のんびりとランチタイム。

 もう夏のようなまぶしく強い日ざしに、少年の目はかがやいた。

少しためらいながらも、親に手をひかれて、まだ少しつめたい川の中にザブン!!

バシャバシャとたわむれる水が楽し!!シャビシャビのポンジュースが美味し!!

また遊びに来てね!


どんより曇った空からときどき若葉雨降る新緑の川をカヤックで下る

2025-05-04 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2019年初夏に書いたツアーリポート再掲です

ときどき 最高気温19、2度 

 どんより曇った空からときどき若葉雨降る新緑の川を、カヤックで下りました(5月1日)。

神戸からきたSさん一家は、4回目のツアー参加(オリジナルツアーも)。

これまでは、バシャバシャ川遊びも楽しい真夏に参加。初夏&雨の川は初めてです。

 

 会うたびに子どもたちが、成長しているのがオモシロイ。

「男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」ですね。

もう、うぶな青年といった感じの上の子に、オジサン(アークさの)は、少し大人な下ネタも。

「彼らは、いつまで親と遊んでくれるのだろうか?」

家族一緒に遊べる貴重な時間は、ロングコースで、のんびりと、たっぷりと。

瀬にむかってくだる。だんだん流れが速く、瀬音が大きくなる。

おっとっと・・・。

♪さぁゆくんだその顔をあげてぇ♪。頭のなかも真っ白に。

最高気温19、2度 最低気温13、7度 漕行15キロ

水位は、平水+60㎝ほど 水の透明度△ 川面の水温17度(江川崎)

のんびりいこうぜ。

岩間沈下橋でランチタイム。

 「さのっち、雨の川景色もイイもんだね!!」

 「いいでしょう。雨にけぶる新緑の山と川の景色が幻想的で。

こんな天気のときは、向かい風が吹かないから、鏡のような水面の景色も楽しめるし、

全体的にトロ場が多い今日のコースでも、まぁまぁいいペースでくだれてOK牧場だね」

トロ場:流れがほとんどないところ

 

 ランチタイムあたりから、小雨が降ったり止んだり。

フィールドで濡れる雨の冷たさは、子どもたちにとっても良い経験となったコトでしょう。

あたたかい季節の川でも、雨の装備は(合羽は)必携だと。

モノトーンリバー。

水鏡のような水面をゆく。

口屋内沈下橋がみえてきた。

 

 

 ゴール!また遊びにきてね!!


輝ける初夏の川

2025-05-03 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「輝ける初夏の川」2018年GWのツアーレポート再掲です。

 最高気温26、3度。

 スッキリブルーの空、あかるく強い陽ざし、新緑あざやかな山。

子どもの日の四万十川は、初夏の光りに輝いて、カヌーツアーには最高のフィールドです。

ゲストたちも、ピカピカの笑顔を見せてくれました。

輝かなかったのは、アークさの(ガイド)のさむいギャグ・・・。

 

 ツアー集合時に、アークさのは言いました。

「昨日までの川は、冷たい北風がビュービュー吹いて、あまりイイ状態ではありませんでした。

予定を今日に変更してセーカイでしたね。今日は、貸し切りツアーをのんびり楽しんでくださいね。

下る距離は12キロ、子供たちは下りきれるかな?」と。

さぁ、ツアーのはじまりはじまり。

まずは漕ぎ方を教わったあと、流れがゆるいところ(とろ場)で少し練習しよう。

川は笹濁り。川面の水温20度。

最初はこわごわ、下りながら慣れようね。

瀬でかぶる初夏の川の水が気持イイね!

カヌーに慣れてきたら初夏の川景色も楽しんでね。

イエーイ!川もツアーも貸切りだぜぇ。

バシャバシャ!キャー!パドルでの水かけっこに大人も子供も大はしゃぎです。

ざぶざぶいこう。

少し暑いね。ブンタンジュースをどうぞ。まだ凍ってるけど。

空をヒラヒラこいのぼり、川をスイスイ川ガキたち。

山と岸べの新緑がキレイだね。

初夏の山を黄褐色にそめてたシイの木の花もおわりました。

もう瀬にもなれたもんね。イエーイ!

「途切れた橋の物語」

♪ない、ない、ない、橋がなーい♪ byガキ隊。

いつものGWは、観光客でごったがえす沈下橋と川原だけど、通行止めの今は、がらがら。

静かでいいにゃー。途切れた沈下橋をくぐるのはレアな体験です。

お昼は川原でのんびりと。アークさのが作ったトン汁も食べました。

コーヒとクリのお菓子もね。

沈下橋はわたれません。

午後の川の流れはゆっくりゆっくり、のんびりいこう。

陽が傾く午後の水面はキラキラ光ります。

もうすぐゴール。12キロ、よく漕いだね。よい水の流れとよい風の向きでした。

Nさん、今年も(4回目の)ツアーのご利用ありがとうございました。

ツアー画像CDは、5月7日に発送いたします。お楽しみに~。


時と水がスローに流れる初夏の川を、カヌーでのんびりとゆくのだ

2025-05-02 | ・最新のお知らせ・イベントなど

時と水がスローに流れる初夏の川を、カヌーでのんびりとゆくのだ」

2019年GWのツアーレポート再掲です。

 最高気温19、6度。

 「47番目となった高知の旅、遠かったけど、来てよかった~。のんびり下れたし」

「それは良かったです。ぜひまた、四万十に遊びにきてくださいね。キャンプもいいですよ~」

 

 ゲストの感想とコーヒのぬくさで、ほっとしたガイドさのは、薄曇った空を見上げながら、

「ようやく四万十川に復帰できたなぁ・・・」と実感です。今年は、かなり遅くなったけど。

それは、沈下橋の川原に上陸し、コーヒータイムを楽しんでいたときのコト。

 もうすぐ年号も変わる大型連休2日目。

風薫る四万十川をカヌー(カナディアン)&カヤックで下りました。

ARKリバーピクニック1日コース。

 

 船腹の大きいカヌーに、美味しいもの、飲みもの、おやつをどっさりと積んで、GO!!

昨日は、ひやい北風が強く吹いた川。でも今日は、おだやかに晴れて、なかなかよいコンデションです。

明日からは、また天気が下り坂のようだけど。

この時期の空は、猫の目のようにクルクルとかわりやすいですね。にゃー。

 

 最低気温5、8度 最高気温19、6度

水位は、平水+50㎝ 川面の水温21度 水の透明度△ 

午後の空は、薄曇り。時々、北寄りと南寄りの風。漕行11キロ 

 ゲストの千葉からきたIさん一家は、アウトドア好きで、

屋久島、父島などの自然とも遊び、シーカヤックの経験もあります(川を下るの初めて)。

 

 まずは、スタート地点のトロ場でカラダをならしたあと(川の漕ぎ方などもレクチャーしたあと)、

今回のコースで、いちばん波が高い左カーブの瀬に突入!!

ザァザァ、ザブザブ。まだ冷たい初夏の水がデッキをあらい、水しぶきがカラダに飛んでくる。

「うっひゃー、つめてー!!わはは・・・」

全員ブジに、瀬をクリアー。白波に、新艇のグリーンが映えます。

水温が低い季節、カヤックはじめての方は(初っ端の波高い瀬は)迂回するコースを下るコトが多し、です。

 

 「目に青葉 川カジカガエル 初くだり」

ライムグリーン、ワインレッド、クリームイエロー。

水面から見あげる南国の山は、一年でもっともカラフルではなやかです。

ざんねんなのは、ダークグリーンの部分がとても多いコト(7割が植林のスギ、ヒノキ)。

岸辺は、トサシモツケ、キシツツジの花にいろどられ、涸れ色の竹林は、「竹の秋」をむかえてます。

新緑と花かおる風に、カヌーの上で何度も大きく深呼吸~。ふぅ~。

 江川崎から4キロほど下った網代の川原に上陸、ランチタイムです。

のどかで静かな川原で、のんびりゴハンを食べている僕らの前を、

沢山のカヤックがぞろぞろと下ってゆく(大きな施設のカヌー半日コース)。そして、すぐ下流の川原でゴール。

バタバタと艇と装備を片付けた参加者がひきあげれば、ふたたび川原は静かに。

「おーい、そんなに急いでどこへゆく」

 

 午後のコースは、瀬が少ないけど、四万十川の雄大な景色が楽しめます。

よい川景色の中を、ゆっくり漕いで岩間沈下橋の川原に上陸、コーヒータイム。

現在、沈下橋は落橋中、橋は工事中のため通行止め。

そのため、いつもの連休とちがって川原はとても静かです。

 

 その後、沈下橋をでてさらに下流へ。

そこで川は「これぞ四万十川」といった川景色を見せてくれました。

 

 ゴール地点までは、もう少しです。

「さぁ、もう少しでゴールに着くよ」とゲストに告げると、

名残りおしいブラザーズは、わっせわっせと上流に向かって漕ぎあがっていきました。

 

 僻地を流れる四万十川は —都会近郊の川とちがい―

静けさのなかを、ゆっくりとした時間と水が流れるところです(川は時々暴れるけど)。

まだ、なかなか豊かな川の自然をゾンブンに楽しみたければ、

のんびりゆったりとフィールドで過ごすのがおススメですよ。いそがされず、せかされず。


街をぬけて川の中へ

2025-04-27 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「街をぬけて川の中へ」2022年初夏のツアーレポート再掲です。

 最高気温25、7度。

 「いや~今日は、晴れてきてよかったですね。雨をカクゴしてましたが。

遠い街からはるばる車で走ってきた2人に、空のカミサマが2人に太陽をプレゼントしてくれたのかな」

「ほんと、ラッキーです。今日は、めっちゃ楽しみ!!」

 

 4月25日(月)。

600マイル彼方からやってきた、2人の可憐なゲストとともに、初夏の四万十川をくだりました。

美味しいものをこじゃんとカヤックに積んで、薫風のリバーピクニックです。

 

 川原で、漕ぎかたのおさらいをしたあと(2人は湖などでカヤックの経験あり)、トロ場でならす。

そして、少しはやい流れ(メインストリーム)にカヤックをのせて、レッツ・ゴー。

川の自然の中へ。

 カヤックから見あげる雨あがりの空を、

ゆっくりと雲が流れ、雲間から差しこむ陽に、新緑がキラキラとかがやきます。

甘臭くかおる、しめってあたたかい空気(クリの花のような)。

赤紫、若緑、濃緑、萌黄がいろどる山肌に、黄白色のシイの木の花が満開なのです。

 今日の川は、昨日の雨で、少し水位があがってます。

ウグイス色に、にごったお尻の下の水は、いつもよりちょっと流れがはやく、

若葉色の川岸も、はやくながれてゆきます。

手をのばしてふれる川の水が、ヒンヤリ心地よい。川面の水温は、あっ、はかりわすれた・・・。

はじめて川を下るゲストは、移りかわる景色とながれに、わー、きゃーと嬌声を上げました。

 川原に上陸し、のんびりお昼を食べていると、かっと陽がてりつけて、もう夏のように暑い。

暑さにガマンできなくなったゲストは、ドボンと川に飛びこみました。

 お腹いっぱいで、再びカヤックにのりこみ、

どんぶらこどんぶらこと川を流れてゆけば、フネの上で、うつらうつらフネを漕ぎたくなります。

 

 ロケーションのよい岩間沈下橋の川原に上陸し、ゆるゆるとコーヒータイム。

GWは、観光客でごったがえす沈下橋も、

平日の今日は、いつものがらんとした四万十川の静けさが味わえるのが、ナイスです。

 午後の陽に、キラキラ光る水面を下ってゴール地点へ。

ときおり吹きぬける南風に、岸辺にさいた、キシツツジ、ノイバラの花がゆれています。

そこに、コデマリのような白い小さな花も開きはじめている。トサシモツケです。

初夏の川岸に、ひっそりと可憐に咲く花に、僕らはしばしみとれました。

 

 「移動時間がとても長い旅行だけど、1日ゆっくりと四万十川を下れてよかった。晴れたし。サイコーでした」

そんなゲストの感想を聞いたガイドは、空を見上げてつぶやいた。空のカミサマありがとう、と。

花美しい初夏の川に、笑顔の花もたくさん咲いた、連休前の小さなプラーベートツアーでした。


レターフロムS12・はじまりはカンガルー大陸・GWツアー・轟沈の初夏

2025-04-25 | レターフロムS

レターフロムS12・はじまりはカンガルー大陸・GWツアー・轟沈の初夏  再掲です。

 谷を吹きぬけるぬくい風が、シイやカシの濃緑の葉を、パラパラと風に散らしてゆく。

常緑広葉樹のうまれたての葉が、春の山肌を赤紫色にいろどっている。

川原の新緑も目にあざやかな4月の半ば、南国土佐の短い春は終わり、季節は長い夏へ。

 

 雨の日は、まだうすら寒いが、晴天時の日中は、夏を思わせるような太陽が照る。

寒暖の差が激しい日々の朝夕は涼しく、虫や蛾も少なく、

焚き火を囲んでキャンプをするには、とても気持ちの良い季節だ。

 

 初夏の甘く薫る風に吹かれながら僕は、ベランダでビールを飲んだ。

CDではスティービーが♪5月初頭にはバラの蕾が開くよ♪と愛の歌を歌っている。

平和なフィールドで遊べる幸せ。でも、もうすぐそこまで「暗雲」がきているのかもしれないけど・・・。

 

 某日。知り合いとその友人2人を連れて、江川崎からカャックで下る。

午前中は雨が残り寒かったが、午後からは晴れてきた。水温19度。

ロールをして水に濡れた僕は、吹く風に体温を奪うばわれ、寒さにブルブルと震えた。

夜は、我が家のベランダで七輪を囲み酒を飲んだ。

面白いコトに、ここにいる全員がオーストラリアのワーホリ(ワーキングホリデー)経験者だった。

僕らは、熱風カンガルー大陸の話で盛り上がった。

 

            

   24000キロの旅

 

             

   川原の石が暖かい

 

 僕が「ガイドツアー」のオモシロ楽しさを知ったのは、

オーストラリア大陸北西部にある国立公園ハマスレーゴージ(峡谷)。

そこで、デイブという親父オージーが行っている「デイブツアー」だ。

その頃の僕は、オフロードバイクにキャンプ道具を積み、

バイトをしながら、シドニーから反時計回りで大陸を旅していた。

ある場所で会った日本人ライダーに「ハマスレーに面白いツアーがあるよ」と教えてもらった。

その話に興味を持った僕は、道中、ハマスレーに寄ることにしたのだった。

 

 ハマスレーの小さな村で、デイブが経営している「ぼろいユース」に泊まり翌日のツアーに参加。

ツアーは、1ディとキャンプコースがある、1ディに参加。

参加者は、同じユースに泊まっていた、イギリス人の男女6人のグループと日本人2人の計8名。

ユースでは、イギリスの女の子達と同室だった。

目の前で堂々と着替えをする彼女たち。僕は大変うれしい反面、目のやり場に困った。

1人の女の子と親しくなった、が、小さな僕は、そのふくよかなボディに押しつぶされそうだった。

うーむ・・・先方の申し出はつつしんで辞退したのであった。

 

           

 鳥に話かけるミスター蜘蛛男

            

  ゴージを進みプールへ

 

 一行はまず、乾いた赤土獏の大地のさけ目にそって、ゴージの底まで歩いて下りた。

底には冷たくきれいな水の川が流れている。流れの脇の岩々をぬうように、そろそろと進んで行く。

ゴージの中は、自然が創ったふくざつな地形の岩場だ。

大きな岩をトラバースしたり、ロープを伝って岩場を登ったり降りたり、

時には、荷物を浮き輪や頭の上に乗せ、流れを泳いで対岸に渡った。

なかなかスリルに満ちているだ、このツアーは。

底の水の流れがプール状になっている場所では、岩場を4~5メーター登り、そこからプールにダイブして遊んだ。

そんな時デイブは、皆が苦労してこわごわ登ってる脇をスルスルとあっという間に登って行く。

そして、皆が来れないような高さの所でひとり嬉しそうに笑っていた。

 

           

 キレイな水とたわむれながらいこう

           

  サイコーに楽しかった一日

 

 「スパイダーマン」というデイブのあだなに一同納得。

ツアーの最後は、天然の岩の滑り台から天然プールへの飛び込み。

地上は乾いた熱風だけど、このゴージの中は涼しく、

底を流れるキレイな水とたわむれるのは、なんともソーカイでユカイだった。

参加者の笑顔が、ピカピカと楽しげに輝いている。

英語のヒヤリングが、イマサンの僕には、このフィールドの自然を解説する

デイブの話は、正直、よく理解できない部分も多かった。

それでもデイブが、ここの自然を「こよなく愛している」コトはよく伝わってきた。

そしてこのオモシロ楽しい体験が、今の僕の元(種)となったのだと思う。

 

「ゴールデンウィーク・ARKツアー」

 ゴールデンウィークも間近となった4月25日~26日。

台風のような激しい雨と風が、四万十を駆けぬけて行きました。

四万十川は、平水時よりも約3メータの増水となる。

うーむ。1日からのツアーは大丈夫であろうか?

「もうこれ以上降らないでくれ!」

天にも祈る気持ちで、僕はテルテル坊主を部屋の中につるした。

その後、雨は降らず順調に増水は引いたが、GW連休の川は、まだ水量多く笹濁りに。

 

             

  また遊びにきてね!

             

   朝食はリゾットです

 

 連休に入ると、いつもは静かな四万十川の川原も、カヌーイストやキャンパー達のテントでにぎやかだ。

川沿いを走る国道(酷道)441号も、県外ナンバーの車がどっと増えた。

こうなると、狭い道(酷道)での対向車とのすれ違いが、なかなかタイヘン。

面白いのは、僕らから見ると

「にぎやかで混んでるなぁー」との印象もゲストの皆に言わせると、

「えっ!これで混んでるんですか?こんなに人が少なくのんびりしてるのに!」となる。

 

 山肌には、黄土色のシイの樹の花が目立つ。

川岸には、四万十に初夏を告げる、トサシモツケの小さな白い花が可憐に咲いている。

 

 1日、空には雲が多く、水に濡れると風がやや肌寒い。

翌2日も天候はさえず、3日~4日のキャンプツアーは、終始雨模様となる。

そして皆が帰った5日には、素晴らしい青空となるのだから、「イヤんなっちゃうね・・・」。

 

            

  雨でちょっとザンネン

             

   今夜はシュハスコ

 

 この数年、GWは増水してたり、天気に恵まれなかったりしている。

ゲストの皆に、初夏の光溢れる四万十川の素晴らしさを、存分に味わって欲しかったのに・・・。

泣く娘と天気にはいつも負けてしまうのでした。

それでも、ツアーに参加してくれたゲストの皆さん、どうもありがとうございました。

これに懲りずに、ゼヒまた四万十に遊びに来て下さいね。

次回は晴れたピカピカに輝く、四万十川を楽しんでいってもらいたいなぁ。

それと、今回のツアーを手伝って下さったスタッフの皆さん。

協力してくださった関係者の方に心よりお礼を申し上げます。

 

「テルミちゃんスペシャルコースに突入す!」

 それは1本の電話から始まった。

「もしもし佐野さん?明日、休みが取れたんで川下りに行きたいのだけど・・・」

電話の主は、時々このレターに登場している四万十の写真屋テルミちゃん。

去年の夏の終わり、それまでのゆるーい流れが多いコースのカヤッキングに物足りなった彼は、

僕と一緒に少し速い流れ(瀬)も多くなる江川崎の上流を漕ぎ、途中の瀬で「轟沈」。

そして、ニガ笑いを浮かべながら川を流れていった。

愛用の高級一眼レフカメラとともに。(閉じ方がゆるかった防水バックは、浸水。カメラはフリーズ・・・)。

*レター3もしくはテルミちゃんのHPをみてね。

今年も懲りずに・・というか、なんとマイカヤックを買う気になったらしい(やったー!パチパチ)。

その計画に1枚かんでる僕が、協力しない訳にはいくまい。

まして、仕事が忙しいテルミちゃんの今シーズン初川下りなのである。

「オッケー牧場!!じゃ明日、9時には家に来てね」僕はさむいギャグを交えた返事をした。

 

 翌日。天気は快晴。車2台で江川崎へ。

江川崎のスーパーで昼食を買い、ここで僕は本日のコースを発表した。

「えー今回は前回よりも上流に行こう。

前回のスタート地点に車を置いてそこが今日のゴール。このコース、

前回よりも瀬が多いけど・・まあ、大丈夫でしょう、なんとか下って来よう」

テルミちゃんの顔が、一瞬ひきつったように見えた。

 

 江川崎カヌー館より約5キロ上流の中半家の沈下橋。

ここにテルミちゃんの車を置く。ここが本日のゴール。

そこから僕の車でさらに上流へ。

川の流れを下見しながら、カャックを積んだ車で上流に向かう。

江川崎より上流は、「川相」も変わる。下流にくらべ川幅、川原もせまくなり山肌を近くに感じる。

川の中に岩が乱立し、水は(瀬は)その間を縫って流れて行く箇所が多くなる。

 

 車を走らせながら今日のコースの説明をテルミちゃんにした。

「今日のコースは瀬が多いからね。1~2級の瀬が多いけど、2、5級の瀬も1ヶ所有るよ。

ゴール近く、奥半家沈下橋直下の瀬には、

瀬の真ん中に沈下橋の橋脚があって、張りつかないように充分な注意が必要だよ」

テルミちゃんは、ぎこちない表情で、僕の話を聞いている。

「迷いは禁物よん。橋脚と橋脚の間のながれをしっかり漕ぎぬけるコト。

以前、ここでファルト(折り畳みカヤック)が、橋脚に張りついてっからね。

僕は何度かこのコースを下ってるけど、細かいところは忘れている。

ヤバそうなところは瀬の手前で止めて、 下見をしてから突入しよう!」

 

 陸路で約15キロ上流に走り、十和村十和温泉の対岸の川原からスタート。

僕らは装備をつけて、カヤックの狭いスペースに荷物を押しこんだ。

テルミチャンは前回、一眼の高級カメラを駄目にしてしまった経験を生かし、

防滴仕様の中古デジカメを用意してきた。

準備をしながら僕はテルミちゃんに聞いた。

「どきどきしてる?」 

「今サイコーに緊張してます。まさか・・前回と同じコースだと思ってたので・・・・」とテルミちゃん。

「Oh!! It's Too Late!!なんとか、がんばって下ろう!」とお気楽な僕。

 

 今日、このコースに、テルミちゃんを連れてきたのには、とても深ーい理由が・・・ない。

ただ単純に、僕がこのコースを下りたかっただけである。

もちろん、僕はかれを連れて下る自信があるからだけど。

しかし、そのおかげで、自分が思いっきり瀬を攻めて楽しむことはできなかったけど。

 

 出発したばかりのテルミちゃんは体の動きがぎこちない。

半年ぶりのカヤック。初めて下るコースだムリもない。ミラーニューロン?思わずこちらも緊張してしまう。

下り始めてすぐに小さな波、1級の瀬。初っ端でまだ体がなれないので慎重に行く。

ストップのサインでテルミちゃんを待たせた僕が、先に瀬に突入!!

そして、瀬の下流でゴーサインを出すとテルミちゃんが下りはじめる。

テルミちゃんは、まだイマイチ真っ直ぐ漕げない

カャック(回転性が良い)にふりまわされながら、必死の形相で下ってきた。

 

 水がゆるやかに流れる区間では、瀬の中でのターン、流れの横切り方、

バランスを崩した時の対処の仕方、などを練習しながら行く。

でも、まずは今乗ってるカヤックをちゃんと真っ直ぐ漕げるコトが大前提なんだけどね。

 

 天気は快晴。気温は25~27度ありそうだ。水温19度。

やや風があり、体が水に濡れると風に体温をうばわれ、さぶい。

川は平水時よりも若干水量多く、透明度は3メータ位か。

沈しそうなんだけど、なんとかふんばって、なかなか沈しないテルミちゃん。

いくつもの瀬をこなした僕らは、コースを半分以上くだり終えた川原に上陸&ランチタイム。

 

 周囲からは人目の届かない川原。

濡れたシャツをぬいだ僕は、パンツも脱ぎすて真っ裸になった。

濡れた物を着てるより、よっぽどあたたかくカイテキだ。

僕は、誰もいない大自然の中で、生まれたままの姿でいることの気持ちよさを知っている。

それを教えてくれたのは、オーストラリア、小笠原、西表島のでっかい自然。

 

 「さあ、コース後半は本日最大の瀬が待っている。気合を入れて行こう」

1~1、5級の瀬をいくつかこなすと、奥半家の沈下橋が遠くに見えてきた。

そこは、白く波立つ瀬の真ん中に橋脚があり、漕がずに流れにのると橋脚にぶつかって沈をする。

そして、へたに横からぶつかると、カャックが橋脚に張り付くおそれもある・・・。

瀬の真ん中の橋脚、その右の橋脚か左の橋脚、どちらかの間に

スバヤク狙いをさだめ、しっかり漕いでクリヤーしなければならない。

(流れを下る時は、艇が水流よりも速ければ、艇がコントロールできる)

 

 僕より少し遅れのテルミちゃんは、流れの右端にいた。

僕は、「右っ!真ん中から右っコース!」と振り向き指をさして叫んだが、瀬音で聞こえないらしい。

必死のパッチのテルミちゃんは、先に真ん中から左を通過してゆく僕と、同じコースをとろうとしている。

「あっちゃー」

流れの速さに負けた彼のカヤックは、左側の流れによせきれず、真ん中の橋脚にバウが激突!

次の瞬間、カャックがゆっくりと横倒しになった。沈!

僕は、カヤックと一緒に流れてくるテルミちゃんをレスキュー。

寒さと恐怖心の両方だろう。陸に上がってからもしばらく、テルミちゃんは震えていた。

 

            

  おおっ、かっこいいぞ!

            

   流されるテルミちゃん

 

 そこからすぐ下流には、本日最大の瀬、通称「茶壷の瀬」がある。

テルミチャンをとろばで待たせた僕は、瀬に近い川原にカヤックをおき、下見をした。

ここは、水路が3つに分かれている、2、5級の瀬。

川が増水すると、瀬の流れが変わったりする事もあるので下見は不可欠だ。

真ん中の水路を行く。

テルミちゃんも必死に漕いで、ここは無事クリアー。

しかし、油断したのか、そのすぐ下流の小さな瀬で、隠れ岩にひっかかり本日2回目の沈。

ひきつり笑いを浮かべ、なすすべもなく流されて行くテルミちゃんを僕はデジカメで撮る。

 

 沈脱すると体力をひどく消耗する。

久し振りに漕ぎ、2回も沈脱したテルミちゃん。

ゴールにたどり着いた頃には、もうヘロヘロで、ノックダウン寸前であった。

「テルミちゃんマイカヌーの進水式は、もう少し下流の(流れがゆるい)ゴールデンコースでやろうね」

これが、今年の初夏のデキゴトなのでした。


南の川から(気まぐれダイアリー)4月22日(リブログ)

2025-04-22 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いた、南の川から(気まぐれダイアリー)再掲です

 おはようございます。四万十は、雨。

霧のような細かい雨が、音もなく降っています。

「閑さや 青葉しみ入る 鳥の声」。ケキョ。

湿った空気のベランダで、ぼおっと雨にけぶる新緑の庭をながめていると、

目の前の枝にコゲラ(小型のキツツキ)が、飛んできました。なんかラッキー!ドラミング聞けるかな?

今日の最低気温は、17、8度。

庭のピラカンサの花が咲きはじめました。初夏ですなぁ。

 

 最高気温22、8度。午後も雨。

降ったり止んだりの小糠雨のなか、聞こえてくるのは、小さな雨音、鳥と蛙の歌。げこげこ。

さて、4月17日の夜の地震で、大きな揺れ(震度4~5程度)に見舞われた四万十ですが、

その後は、たまに小さな揺れ(震度1程度)が起こるくらいですんでます。

(大きく揺れた我がボロ家は、この雨で雨洩りしないか?と心配でしたが、大丈夫なもよう。とりあえず、ほっ)。

 

それにしても、近年は、日本各地で中規模~大規模の地震の発生が多いような気がします。

先日の大きな揺れに、思いのほかびびった僕は、

大きな地震の多い火山国日本から、

(かつて1年ほど滞在した)大きな地震は稀な豪州に逃げだそうかしらん、と思ったのでした。

でも、あのどでかい熱風大陸には、日本のような繊細で美しい自然環境は、少ないのだよなぁ。

 

そして、水害(ここに暮らしていると身近だ)や地震などの災害にあった時に、

僕がよく思い出すのは、夜と霧という本のなかにでてくる「テヘランの死神」という寓話です。

 

「裕福で力のあるペルシア人が、召使いをしたがえて屋敷の庭をそぞろ歩いていた。

すると、ふいに召使いが泣き出した。なんでも、今しがた死神とばったり出くわして脅されたと言うのだ。

召使いは、すがるようにして主人に頼んだ、

いちばん足の速い馬をおあたえください、それに乗って、

テヘランまで逃げていこうと思います、今日の夕方までにテヘランにたどりつきたいと存じます。

主人は召使いに馬をあたえ、召使いは一瀉千里に駆けていった。

館に入ろうとすると、今度は主人が死神に会った。主人は死神に言った。

「なぜわたしの召使いを驚かしたのだ、恐がらせたのだ」すると、死神は言った。

「驚かしてなどいない。恐がらせたなどとんでもない。

驚いたのはこっちだ。あの男にここで会うなんて。やつとは今夜、テヘランで会うことになっているのに」

『夜と霧』V・E・フランクル/池田香代子訳

 

(寓話なので、いろんな解釈ができると思いますが)人は、運命からは逃れられない。

ならば、運命というものは、挑んでいくコトではじめて意味を持つのかもしれませんね。

夜と霧【新版】 | みすず書房

夜と霧【新版】 | みすず書房

フランクル著、池田香代子訳[新版]。みずからのホロコースト体験を綴り、死の淵で生きる意味を伝える永遠の名著。電子書籍、オーディオブックもあります。

みすず書房

 

レターフロムS 2025初夏

2025-04-20 | レターフロムS

 最高気温19、0度(最低気温17、0)。ひねもす雨(小雨)。

春がゆきつもどりつするような  —ときには夏のような暑さになるコトも—

気温差も大きい季節のあわいですが、皆さん元気にすごせてますか?

こちら南国四万十は、緑萌える春から緑深まる初夏に。

一雨ごとに、山、岸辺、草木の緑が、美しいグランデ―ションを見せながら深くなってゆきます。

そして初夏は、1年でもっとも岸辺に花が多い季節。

ツツジ、フジ、ノイバラ、トサシモツケの花が、まばゆい陽にかがやき、あたたたかな南風にゆれています。

穀雨(こくう)の今日は、ポチャポチャと静かな雨が降っています。

デラシネガイドは、ベランダで痛めちまった左足首(2週間ほど前にヒドイ捻挫?をした)

をマッサージしながら、コーヒー片手に、緑あざやかな雨の庭をながめつつ、雨音を聞いてます。

「ああっ、もう初夏なのか・・・まったくひどく寒く長く、不幸のズンドコのような冬~春だったなぁ。

新しく始めた活動、花粉症&ナゾの体調不良、突発的なケガなどで、

ドタバタとせわしなく、のんびり春をながめる余裕もなかったなぁ・・・」と思いながら。

ぬくい風わたる初夏。川辺では、コイノボリも気持よさげに風に泳ぎはじめてます。

「四万十川をカヌーで下るのは、どの季節がオススメですか?」

「そっすねぇ、それぞれの季節にそれぞれの川の自然の良さ、面白さがありますが・・・・。

たとえば、沈下橋から飛びこんだり、シュノーケリングなど、

ずぶ濡れ川遊びをしたければ、真夏がよいし、おだやかで枯れゆく川の風情を感じたいなら秋がよいかな、と。

個人的には、新緑と花がかがやき、山わらい、風かおり、水ぬるむ初夏がオススメっす。

陽と風と水が心地よく、川原で食べ飲む、お弁当やビールも美味し、です。*リバーピックニック」

人混みのなか、時間に追われるあわただしい都会(マチ)の暮らしを、

SNSのどーでもいい雑多な情報にふりまわされる日々を、ちょいと離れて、

静かで豊かな川の自然のなかで、のんびりと過ごし、

ジブンを回復したいヒトには、四万十川は、なかなか良いところです。

(過疎の川は)人が少なく、静かなときと(まだ)キレイな川がゆっくりと流れているので。

そして、そんなよい川で、

たっぷりのびのびと遊びたい方には、ARKのプラーベートツアーがオススメです(宣伝かよ!)。

 

「人生をちょこっと休みたいな、思うたら、ここへ来たらええよ。

自然のもんのいろんな姿が見える。自然のもんは長いこと見よっても、飽きることがないけん。

いろんなことがじこじこわかるいうことは、元気の素にもなるけん」野村春松


ブルーにこんがらがって

2025-04-19 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「ブルーにこんがらがって」いつかの初夏に書いた旅雑文です。短期間限定公開中。

 最高気温28度。

 五月晴れがつづく四万十は、陽ざしつよく、はやくも夏の陽気です。

雨量がめちゃ少ない春~初夏の川は、水位がじこじこ下がり、流れが痩せ、川原がグンと広くなっています。

水の透明度もあまりよくありません。そろそろまとまった雨が降ってほしいなぁ。

 

 風さわやかな初夏の午後。

木陰に吊ったブラジル製のハンモックに、もぐり込んだ僕は、

グラスのカンパリソーダを飲みながら、先日のインタビューを思いだしていた。

~以下、主観に満ちあふれた雑文です。きょーみないかたはトバシテね~

 

 「本当の豊かさってなんだと思います?」と記者。

インタビューの最中、不意打ちのような予期せぬ質問に、僕の頭の中は小さくコンランした。

ん?なんだか大雑把な質問だな・・・と思いつつも、

なにか答えなくては!と思ってしまう(悪しきサービス精神ですね)。

そして、それまでの話のながれから、「四万十川をカヌーで下りながら、その自然の素晴らしさ、

楽しさをゲストに伝えるガイドの仕事は、充実した豊かな時間ですね」と答えた。

―あれ?今の答えはARKガイド佐野としての返答だな、本当の豊かさ?ホントウノユタカサ?―

コンランの度合いが増した僕は、そのあとはしどろもどろ、脈絡もなく思いついたことを話す展開に・・・。

その、要領をえないダラダラとしたしゃべりに、質問者である記者は冷笑をうかべた。

そして、たまたま同席してた知りあいの、

「お前もっと考えてしゃべれよ。それに日本語、もう1度べんきょーしなおしたら」との言葉に僕は顔色を失った。

―ああ、やっやっちまった・・・—

へこんだ僕は、それ以降の質問にも、答えるごとに、うわっつらな言葉の泥沼にはまっていった。

ブルーにこんがらがった気分でインタビューを終えた。

 

 5月のある晴れた日。

僕は、家の近くの川原で地方誌の記者のインタビューをうけていた。

「四万十川特集」のためのインタビュー。

移住してきて、自立した仕事をしてる人間は記事にしやすいのだろう、たまにこういった取材をうける。

記者、最初の質問

「どうしてこの四万十に移住してきたのか?その魅力は?」

僕の返答

・四万十川にはダムがあるが、護岸や堰堤が少なく、

他の大きな川とくらべ、まだ自然河川としての魅力がのこっている。

・まだそこそこキレイな川の水。

(汚水もはいるが、川の浄化作用、支流や伏流水の流入などで良い水質が保たれている)

・大きく蛇行した川は、水の流れがゆるく、平均水温が高く、夏はバシャバシャ川遊びが楽しい。

・鮎釣りシーズンも、江川崎から下流には釣り師が少なく(釣るポイントではない)、カヌーが自由に下れる。

・流域に人が少ないので、空がきれい。夜空がきれい。静かさがある。

規制が少なく、キャンプに最適な景色のよい川原で、焚き火も自由にできる。

・川も良いが、そこにつながる海と山の自然もまだ濃く豊か。

そしてなにより、移住する前に、このフィールドでゾンブンに遊んで、めちゃ面白く楽しかった。

頭で考えるより、五感と体で感じた手応えが良かった、と答えた。僕の経歴(旅のハナシなども)もまじえながら。

その次に記者は、初対面の僕に「本当の豊かさってなんだと思います?」と質問したのだった。

 

 記者と知り合いがいなくなった川原でひとり、僕をへこませた質問について、

落ち着いてよく考えていると、だんだんむかっ腹が立ってきた。相手と自分に対して。

単純でアホな僕は、一聞すると美しく思える言葉や大きな声に弱く、たやすくだまされやすい。

そしてあとになって(よく考えてみれば)、相手の策や落ち度に気がつき、チッキショーと思う事が少なからずある。

今回の「本当の豊かさってなんだと思います?」という耳あたりのよい質問も、

焦点(主語?)がぼやけていて(どこのナニに向けて本当の豊かさを問うてるのか?)

わかるようでよくわからない質問、というコトに遅まきながら気がついたのだった・・・。

 

ということで、「佐野個人が豊かだなと感じる時間は?」といった質問で考えなおしてみました。

とても記事にはできない、きわめて個人的なコトですが。

・ 気のおけない仲間や、家族、好きな女の娘と美味しい物を飲んだり食べたりしているとき。

・ 好きな女の娘と、気持ちEコトをしてるとき。

・ 充実した仕事が、人や社会の役にたつ仕事や行動が、できたとき。

・ 良いフィールドで、気持ちよい風や水とたわむれているとき。

・ 何かにチャレンジし、見える風景や自分が変わったなぁ、と思えるとき。

・ 星空の下でお酒を飲みながら、ぼおっと焚き火を見つめているとき。テントの中で本を読んでるとき。

etc、まだまだ沢山あるのだ(なんだかしょぼいようなコトばかりで・・・ちょいと恥ずかしいのだ)。

 

「生きてて良かったぁー、時間よ止まれ!」と思うシアワセな瞬間(永遠の一秒)は、一粒のしずく。

記憶の地図の川を流れる、美しいしずく。もちろん汚いしずくも入るけど、

できるだけ沢山の美しいしずくを集め、記憶の川もそこそこ美しく豊かでありたいと思う。四万十川のように。

—生きる旅が、川のトロ場に吹くきつい向かい風の中を、

わっせわっせと懸命にパドルを漕ぎ、海に向かうことに似ているのなら—

ココロの中の川も美しく豊かなほど、良い流れにのって悠々と、気持ちよく海まで漕いでいけると思う。

 

 ~大切なものは、目には見えないんだよ、心でみなくてはね~

言葉にするのが難しいことや感情を、美しい言葉や大きな声で、たやすく口にする人には注意しましょうね。