アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

真夏のアークツアー予約受付中です

2023-08-31 | ・最新のお知らせ・イベントなど

 真夏のアークツアー予約受付中です

 今年の夏は、四万十川で「カヌー&バシャバシャ川遊び」はいかが?

ほぼプライベートツアーで、のんびり、ゆったりと真夏の川とたわむれよう。


ただカヌーを漕ぐだけではもったいない!真夏の四万十川

雨のきせつがおわれば、四万十は、鬼アツな夏に!最高気温35度オーバー。川面の水温30度。

風の通り道でもある川。夏は南よりの風(向かい風)が、時にビュービューと強く吹きます。

・流れがゆるい・向い風がキツイ、そんな夏の川では、

・カヌーの距離を少し短く・川遊びの時間を少し長くすると、より夏の川を楽しめます。

(とはいえ、1日コースのカヌー漕行は8~11キロとなる予定です。水量などにもよる)

夏のアークツアーは、カヌーツーリングだけでなく、

・沈体験・水かけっこ・支流でのシュノーケリング(手長エビ探しなども)・沈下橋ダイブなど。

まだ自然豊かな川で、バシャバシャ川遊びもゾンブンに楽しめますよ!


*(水深が浅く)岩間沈下橋から川に飛び込めない今夏は、カヌー終了後、

江川崎上流に架かる長生沈下橋まで車で移動し、飛びこませようかなぁ、と考えています。

(希望があれば。基本的に1日コースが対象)。

 

*今夏のツアーは・1日コース(A:江川崎~ B:AM四万十川カヌー PM黒尊川川遊び)

半日コースをメインに予定しますが、

・黒尊川川遊び(半日)・オリジナル・貸し切り・キャンプなども、お気軽にご相談ください。

ほぼプライベートツアーです。予約はおはやめに。 ツアー予約の流れ   アークHP



梅雨から真夏のアークツアー

2023-06-30 | ・最新のお知らせ・イベントなど

梅雨から真夏のアークツアー(川遊び&カヌー)

ほぼプライベートツアーでのんびりと!

ホタルの光が、夜の岸べで見ごろになれば、四万十は雨の季節をむかえます。

雨にけぶるシブイ四万十川を楽しめるレイニーデイ。

「雨の日は外にでて、雨に顔を打たせながら、海から空、そして地上へと姿をかえていく

ひとしずくの水の長い旅路に思いをめぐらせることもできるでしょう」R・カーソン 

梅雨~夏は、アウトドアフィールドで雨を感じるにはよい季節です。

 

梅雨の晴れ間の川は、もう夏。ギラギラ太陽の川は、バシャバシャ川遊びも気持イイ!

夏の川をカヌーでゆけば、うつろう景色と水の流れに、ときめきメキメキ、ときどきドキドキ。

梅雨から真夏の四万十川で「あなただけの夏物語」つくりませんか。

「本当の旅の発見は、新しい風景を見ることではなく、新しい目を持つことにある」マルセル・プルースト


*アークツアーは、 ガイドの自然解説もたっぷり聞けるエコツアーです。

*1日コースは、支流でのんびりお昼&川遊び。凍らせた飲み物&コーヒーもあるよ。

*ほぼプライベートツアーです。*1名でも参加できます。カヌーはじめての方、大歓迎!です。

*2023年のツアーは、キャンセル料が廃止となりました。


1日コース 「カヌー&川遊び・リバーピクニック」

 川原で講習→とろ場で練習→少人数でのんびり川遊び&カヌーツーリング

メインコース 江川崎スタート Aコース カヌー漕行8キロ~11キロ (15キロ下ることも)

*Aコース:途中の支流(目黒川)でのんびりお昼&川遊び(シュノーケリングなど)

*夏のBコースは「AM四万十カヌー:PM黒尊川川遊び」 カヌー漕行4キロ~6キロ

集合 AM8:40  解散 PM 15:00~16:00  *集合&解散時間 調整可(日程による)

集合&解散場所 Aコース 江川崎カヌー館(トイレ 更衣室 シャワー室有)   

        Bコース 口屋内沈下橋(トイレ有)

ツアー料金   大人1名:11000円  9才以下:8000円 *税込み

料金に含まれるもの

・カヌー用具一式 (艇 ライフジャケット パドル スプレースカート ヘルメット)・保険・ガイド料・消費税

・冷凍ジュース&おやつ *ツアー画像CD(150枚以上撮影:郵送)*夏季は水中眼鏡など川遊び道具

料金に含まれないもの

・昼食 *ツアー集合後、カヌースタート地点の道の駅で買えます。

*昼食は荷室付カヤックorカヌーに積むか、こちらで預かります。


半日コース 「カヌー&川遊び」

 川原で講習→とろ場で練習→のんびりカヌーツーリング &川遊び

集合 8:30~14:00 解散 11:30~17:00 *約3時間のツアー*1日1コース

集合を9時にした場合、解散は12時 *希望した時間に集合できるツアー

オススメコースは、午前Bコース 午後Cコース

Bコース:口屋内沈下橋スタート~勝間沈下橋

Cコース:網代スタート~芽生大橋(四万十楽舎) 漕行約6キロ

*Aコース(江川崎スタート)やBコース(勝間スタート)に変更可

集合&解散場所  B:口屋内沈下橋 C:網代休憩所

ツアー料金    大人1名 6500円 (9才以下4500円)*税込み

料金に含まれるもの ・カヌー用具一式・保険・ガイド料・冷凍ジュース&おやつ

          ・ツアー画像CD(100枚以上撮影:郵送)・消費税


その他ツアー 

・オリジナルツアー ・貸し切りツアー ・黒尊川 川遊びツアー・ナイトカヌーツアー 

・キャンプツアーなど お気軽にお問い合わせを  ツアー予約の流れ


問い合わせ先 

TEL  0880-38-2626(アーク) 090-2221-5963(アーク佐野携帯)

メール canoe-5@yacht.ocn.ne.jp    



水ぬくい四万十川は

2023-06-29 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2012年梅雨に書いた「水ぬくい四万十川は」再掲です。

  最高気温28度。

 「きゃーきゃー!!わぁぁぁ・・・」 

梅雨の晴れ間。南風にのって、子供たちのはしゃぐ声が我が家のベランダまでとどきます。

今夏も小学校のプールの時間がはじまったのです。

小さなプールの水温は、23~24度。今の四万十川も、同じくらいの水温。

そんなぬくく(あたかかく)水質もまだよい水が、四万十川の大きな魅力のひとつです。

 

 南北に長く、気候の変化大きく、山深く、雨が多い日本には、たくさんの川が流れています(3万5000本)。

川はそれぞれに特徴があります(流れる場所の気候、地形、自然環境などの違いにより)。

四万十川の特徴のひとつは、穿入蛇行(せんにゅうだこう:おおきな蛇行曲線を描くながれ)です。

 

 源流から河口まで川の高低差が小さい四万十川は、

クネクネと大きく曲がりながらゆったりとながれます。そのため川の水温が高くなりやすいのです。

真夏の四万十川の川面の水温は、30度前後(中下流域)。 

目黒川や黒尊川など、支流の最下流域も、本流とほぼ同じくらいの水温になります。

(本流の真冬の水温は6~8度ほど)

ゆったりながれるということは、水が汚れやすいとも言えますが、

流域の人口がとても少ないこの川は、川の水もまだ比較的キレイなのです。

 

「四万十川がぼちぼち太うになってきた窪川町から河口まではまだ130キロメートルあるいうけんど、

そこと河口の標高差は100メートルしかない。

西土佐村の江川崎から河口までは40キロメートルで40メートルの差よ。

ほしたら、勾配はだいだい1000分の1いうことになりよるじゃろ」四万十川がたり 野村春松

 

*四万十川には、本流に家地川ダム、支流に津賀ダムがあります。

ダムは、ダム下流域の自然環境(水質、水量、生物など)に大きな影響を及ぼしています。

 思えば、僕がカヌーツーリングデビューした長野の犀川は、アルプスの冷たい雪どけ水がながれる川でした。

真夏でも水温が低く、8月の終わりに半そでのウエットスーツを着てカヤックを漕いだものです。

水温が低い犀川には、カヤックに危険な人工の障害物も多く、

「うーん、沈はしたくないなぁ・・・」やや緊張して下ったことをよくおぼえています。

ちなみに、僕が学んだ老舗カヌースクールのプログラムは。

1 昼間は野尻湖でカヤック基礎レッスン

2 その夜は講義。

3 翌日は犀川に移動しカヤックツーリング

この基礎トレーニングを何度もやった僕は、カヤックの基礎技術をすっかりおぼえてしまいました。

(今、とても役だってます。仕事の関係でやったんだけど)。

 日本一あつい真夏の四万十(2012年時)。最高気温35度オーバー。川面の水温30度。

・沈下橋からとびこむ・カヌーで沈する・水の掛けあいっこをする

・水のキレイな支流でシュノーケリング&手長エビさがし

・ライフジャケットで川をプカプカとながれる。などなど。

水があたたかくキレイな四万十川は、「バシャバシャ川遊び」もまた楽しい川なのです。

 

 「夏の四万十川は、カヌーで下るだけじゃぁもったいない。

ゲストにその魅力である、ぬくくきれいな水をの~んびりと楽しんでもらいたい」

そんな思いから、アークでは少人数制のツアーをおこなっています。


Laughter in the Rain

2023-06-20 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「Laughter in the Rain」2014年6月のアークツアーレポート再掲です。

 最高気温21、3度

 梅雨の晴れ間も終わり、朝からシトシト雨が降りはじめた土曜日。

僕らは、五月雨にけぶる川をカヤックで下りました。

 予報では、雨は昼前からザァザァ降り・・・わおっ。

本降りを警戒して、ツアーの行程は直前に少し変更です。

お昼を途中の川原でとらずに(おやつ休憩ですませ)、

カヌーのゴール後(川からあがり移動し)屋根のあるところで食べるコトに。

 川を下りはじめると、雨は本降りとなるどころか、時折やんで僕らをよろこばせました。

ゲストの晴れ女「ちぇけら」さんが、どうやらその才能を発揮したようです。

 川の上は暑くも寒くもなくカイテキ。

風がなく、つるりと鏡のような水面は、白くけぶる青葉の山、灰色の空を映しています。

半月ほど前の大きな増水に洗われた川。その水の透明度はグッド。川面の水温21度。

僕らは、ほど良い水量で足早に流れる川を、あまり漕がずにスイスイと下ってゆきました。

 「今日、ここに来て良かった・・・」

そんなゲストの声が聞けた僕は、ほっと安堵したのでした。

 

 また遊びに来てね!。

ブログタイトルは、

Niel Sedaka  ニールセダカ: Laughter in the Rain  雨に微笑みを (1975) より。

http://youtu.be/VCusyLPrFCo


6月のきれいな風が吹く川で

2023-06-18 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「6月のきれいな風が吹く川で」2018年梅雨のツアーレポート再掲です。

 最高気温28、2度

 「六月を奇麗な風の吹くことよ」正岡子規

薄雲たなびくナガセブルーの空の下、

僕らは、カヤックに美味しいものをこじゃんと積んで水無月の川を下りました。

最高気温28、2度。川面の水温23度。

四万十川の水位は、ほぼ平水。水の透明度は、良(この時期にしては)。

*ナガセ:梅雨どきのこと

西土佐大橋上流 ツアースタート地点。講習&練習後、川下りにGO!

 もう夏のように強く暑い陽ざしの下、手にふれる、瀬でかぶる水が、めっちゃ気持ちイイ!

初っ端の少し波が高い瀬を無事クリアーしたゲストは、

子どものような輝く笑顔を見せてくれました。ドキドキ、ワクワク。

初っ端の瀬 迂回コースもあります。

ドキドキ、ワクワク。

ザブザブ。瀬でかぶる水が気持イイ!!

操船になれてきたら、景色も楽しんでね。

 梅雨晴れの川は、光る風のコリドー。

青葉の山をザワザワと鳴らす強い南風は(カヤックには向い風)、

とろ場をゆく僕らをスイスイと下らせてくれません。のんびりゆけば、と諭すかのように。

それで僕らは、地域、自然、旅の思い出など、よもやま話をしながら、ゆっくりゆっくりと川をくだりました。

光る風は、遠い日々へのコリドーも吹きぬけて、記憶のトビラも開けてくれたのでした。

*とろ場:流れがゆるい区間

*Mさん。画像CDは、6月4日に発送いたしました。お楽しみに。

岩間沈下橋工事中 現在、通行止めで静かです。

ロケーションのよい川原で、のんびりランチタイム。

岩間沈下橋下流 

芽生大橋

もうすぐゴール。漕行13キロ。

今日は、楽しめましたか?

ぜひまた遊びに来てくださいね。四万十は遠いところですが。


6月1日(木)のつぶやき

2023-06-01 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、曇り。

どんよりとした曇り空から時折陽がこぼれますが、

ふたたび雨が降り出すのは時間のモンダイ。洗濯物がたまるんダイ。体がなまるんダイ。

太陽恋しい6月がスタートです。

雨空が続く四万十川は、じこじこ水位をあげてます。水位は、平水+1、36メーター(川登)。

今日の最低気温は、17、8度。


5月30日(火)のつぶやき

2023-05-30 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

  おはようございます。四万十は、雨。

静かな雨が降ったり止んだり。じめじめ。

しめった空気には、嗅ぎおぼえのある独特の —生臭いような— 香りが。栗の花です。

(四万十川の中流域は、栗の産地)

「靄かゝる山の木立や栗の花 」正岡子規 

梅雨の長雨と夏の太陽が、栗も美味しい秋をつくります。

*四国は、5月29日に梅雨入りしました(平年より7日ほど早く)。

今日の最低気温は、22、2度。

炊飯器のスイッチを押し忘れていた。

なんてこった、朝メシが遠い・・・。哀号。ハラヘッタ。

 

今日のおやつ。

 

 最高気温26、4度。午後も雨。

雨にぬれて青々とした草木の庭で、オレンジ色がひときわあざやかです。ビワの実です。

しめった空気のベランダで、雨景色をながめながらぼおっとコーヒーを飲んでいると、

一匹(頭)のゲンジボタルが、足元に飛んできました。あらっ、ホタルも雨宿りですか。

そんなホタルのすがたを見て思いだすのは、おんちゃんの必死のシタゴコロ。

 

その昔、街のナイトクラブのおねーちゃんにホタルの光を見せ、

もてたろうとたくらんだ近所のおんちゃんは、夜の川でゲンジホタルをたくさん捕り広口の瓶に入れた。

翌夜遅く、「うしし」と車で街へ。

しかし、店に着く直前、何かのはずみで瓶の蓋(ラップ)のゴムが切れて、ホタルたちが逃げはじめた。

そして、暗い車内でホタルの光りが乱舞・・・。

それは、ミッキーマウスもびっくりなスペクタクルな光りのショー。

♪ごらん金と銀の器を抱いて 欲望の光りの酒を満たした 愚か者が街を走るよ~♪ 誰っちゃみておらんけど。

あせったおんちゃんは、車をとめ、必死のスケベパワーで何匹かのホタルを捕まえた(補虫網などないので素手で)。

その後、おんちゃんは、少し肩をおとして店に入っていった。数匹のホタルの光りとともに。

閉店をつげる「蛍の光」が、となりのパチンコ屋からながれていた。


晴れ女子と初夏の川

2023-05-25 | アークツアー 春~梅雨

 最高気温26、3度。

「山青葉 かがやく水面 笑顔咲き」

もう夏のような強い陽ざしに、青葉かがやき、風ひかる四万十川をカヤックでくだりました。

笑顔もキュートな3名のゲストとともに。

コースは、口屋内沈下橋スタート~勝間沈下橋ゴール。漕行約6キロ。

RSB:半日コース(集合時間が選べる。今回の集合時間は、8時30分)。

初めての四万十川、初めてのカヌー(カヤック)が、青空に恵まれてよかった、よかった。

前日までの天気予報は、曇り一時雨。雨に降られることをカクゴしてたのに・・・。

晴れ女子(たち)です。

スタート地点の口屋内沈下橋の川原で、パドル&乗り降りなどの講習。

そのあと、トロ場(ゆるい流れ)で少しならして、さぁ、川くだりスタート!

はじめてのるカヤックに、水のながれに、ドキドキ、ワクワク。

キャーキャー!ワァ―ワァ―!嬌声がひかる水面にひびきます。

四万十川の水位は、ほぼ平水。水の透明度は、良(この時期にしては)。

手をつける、とヒンヤリ心地のよい川面の水温は、22度。

強い陽ざしは、もう夏。パドルでバシャバシャ水かけっこも愉快な季節に。

グンと広くなった川に、今日は北寄りの風が吹いてます(カヌーには追い風)。

風に、流れにまかせて、ゆるゆるいこう。

川原の上陸し、もぐもぐタイム。

シャビシャビ(凍らせておいた)のポンジュース。しまんとまろんぱい。小夏。

勝間沈下橋でゴール。

花おおい初夏の川に、ゲストの笑顔の花もたくさん咲いた約3時間のツアーでした。

晴れ女子の皆さん。はじめての四万十川&カヌーを、(半日でしたが)のんびり楽しめましたか?

四万十は、なかなか遠いところですが、ぜひまた遊びに来てくださいね。

*Tさん。画像DVDは、5月24日に発送(普通郵便で)しました。お楽しみに~


レターフロムS13 ホタルの川とトホホな海

2023-05-23 | レターフロムS

「レターフロムS13 ホタルの川とトホホな海」 2004年に書いたレター、期間限定公開です。

 5月の第3週。

日本の南海上を北上する台風の進路がとても気になります。

週末にはツアーが入っているのです。

こまめに気象サイトとにらめっこをする僕は、その予想進路に一喜一憂。

参加者とフィールドの状況についてメールでやりとりしながら、

当日の四万十川の状態を予想し、ツアー可否の最終判断をしなくてはいけない。

去年、この時期に台風に直撃された川は、

沈下橋が泥水に沈むほど増水し、まだ小ぶりなアユやホタルのさなぎは流されてしまいました。

 

 台風は、当初の予想進路よりも大きく南の海上にそれそうです。

しかし、前線が四国にかかっているため、大雨(雨量)がシンパイ。

ダダッ!ダダッ!

屋根をたたく雨音が強くなる度に、チッ!と舌打ちをしてる自分に気づき、思わず苦笑いです。

いつもは恵みの雨とか言ってるくせに・・・・。

「ドント ウオーリ マイト!」 「ティキリィジィ!take it easy」ですね。

 週末は天気が回復しました。

(心配した)川の水量は少し増えた程度、水は笹濁りに。

予想よりもいい状況のフィールドに、僕はホッとしました。

土曜日の空は曇りがちで少しザンネンだったけれど、日曜日はバッチリ晴れてラッキー。

最高気温27度。増水した水が残る川の水温は(平水時よりも低く)19度。

初夏のまぶしい光、すきとおった風、ヒンヤリした水が、心地よいツアー。

カヤックから沈脱し川を流れたTさんには、水の冷たさと太陽のぬくさが身に染みる1日となったようですが。


 某日。

四国西南部、大月町柏島の海は、足摺宇和海洋国立公園の一画。

魚の種類も珊瑚も豊かな南国の海は、エメラルドグリーン。西日本人気ナンバーワン、ダイビングスポットです。

今日はこの美しい海で、関西からの修学旅行生達が、釣り、シュノーケル、シーカャックを体験。

僕は、シーカャックのインストラクターとして参加です。

準備段階の昨日は、夏を思わせる晴天だったのに、今日は曇天。おまけに風も吹き始めちゃいました。あらら。

 

 もう1人のインストラクターとして連れてきた友人のテルミちゃんは、

今日がイントラとしてのデビュー戦。なのに2日酔い・・・。

青い顔をしてうつむきかげんのテルミちゃん、トホホなのでした。海にエサまかないでね。

240人を6クラスに分け、1クラス40人、各組40分のカヌー体験。

僕は、6~7分でチョー簡単に漕ぎ方、

乗り方、漕げるエリアを教えた後、子どもたちをカヌーに乗りこませ、海で遊ばせました。

 

 強い向い風に子どもたちは、すぐに風下に流されてしまう・・・。

わっせわっせと風上に漕いで戻って、ちょっと海と戯れて、ハイ時間終了~。短っ!!

「主催者は、なんでこんなやりかたするのかな?生徒は楽しいのかな?」

これまたトホホ・・・なのでした。

まあ、大人数の修学旅行生の体験カヌーは、どこもこんなものでしょうけど・・・。

それにしてもここの海はキレイだ。 

今度はプライベートで、カヌーを漕いだり、シュノーケリングをしてのんびり遊ぼう、と思いました。


 5月29日。気象庁は、四国地方の梅雨入りを宣言。

例年よりも、一週間早く四万十に雨の季節がやってきました。

その日の夕刻。友人に用事を頼まれ、上流の大正町まで出掛けた僕は、

用事をすませた後、帰路、ところどころでホタルの光りをながめました。

本流でも沢山の「ゲンジボタル」の光が舞っています。今頃がピークなのだろう。

水のきれいな支流は、さらに数が多く、幻想的なホタルの命の点滅に、しばし時を忘れ見入ってしまうのでした。

 

 それから1週間後。

素敵なゲストが2人、忙しい都会の日常をちょっと抜け出し、ホタルを見るため四万十へやってきました。

僕らが、黒尊川(四万十川の支流)上流、黒尊渓谷に着くころには雨がやみ、

やがて雲の切れ間から、青空も見えるように。ラッキー!ハッピー!

渓谷の素晴らしい景色と渓流の音を楽しみながら、夕食を食べ、お酒を飲み、夜の闇を待つ。

あたりがしっかりと暗くなると、淡い光りを点滅させながら、ホタルがフワリフワリ飛び始めました。

「うわっっ、キレイ!すごい!こんなに光るとは思わなかった」

と、ゲストの2人は、ほとんど初めて見るホタルの幻想的な光りにカンゲキ!

その声をとなりで聞いた僕は、「良かったぁー」とココロからうれしく思いました。

 

 渓谷付近ではホタルの数が少なかったため、さらに下流のポイントに移動。

下流では、数多くのホタルがその美しい舞を見せてくれました(先週のピーク時より数は少ないけど)。

黒尊から本流に向かう狭い道路では、沢山の鹿達が車の前を駈けてゆく姿も見られました。

黒尊山塊:熊のコル 初夏

熊のコルには、ブナ林が残されてます。

 今宵の川は、ムーンリバーならぬスターリバー。

黒尊川から四万十川に移動した僕らは、星降る川にカヌーで漕ぎだしました。

黒々とした山の稜線にかこまれた夜の川。頭上には、無数の星がまたたいています(ホタル光も)。

ゆらゆらとワイン片手に、ゆるゆると夜の川を下ってゆけば、聞こえて来るのは風の声、パドルの音、野生の息吹。

なんだか別の惑星にまぎれ込んでしまったみたい・・・あまりに幻想的すぎて。

 

 翌日は、黒尊川の清らかな流れと戯れてのんびりと過ごした後、昼過ぎに解散です。

短い時間だったけれど(何度か昼間のカヌーツアーに参加しているゲストが)

四万十の夜の自然も堪能できたアレンジツアーでした。Mさん&Yさん、サンキュー!

 

*通常のツアーではナイトカヌーは行ってません(ホタルの季節、満月時などにツアーを提案することはありますが)。

もちろん僕は熟知したフィールドですし、シラフです(念のため。)


ブルーにこんがらがって

2023-05-22 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「ブルーにこんがらがって」いつかの初夏に書いた旅雑文です。期間限定公開終了。

 最高気温28度。

 五月晴れがつづく四万十は、陽ざしつよく、はやくも夏の陽気です。

雨量がめちゃ少ない春~初夏の川は、水位がじこじこ下がり、流れが痩せ、川原がグンと広くなっています。

水の透明度もあまりよくありません。そろそろまとまった雨が降ってほしいなぁ。

 

 風さわやかな初夏の午後。

木陰に吊ったブラジル製のハンモックに、もぐり込んだ僕は、

グラスのカンパリソーダを飲みながら、先日のインタビューを思いだしていた。

~以下、主観に満ちあふれた雑文です。きょーみないかたはトバシテね~

 

「本当の豊かさってなんだと思います?」と記者。

インタビューの最中、不意打ちのような予期せぬ質問に、僕の頭の中は小さくコンランした。

ん?なんだか大雑把な質問だな・・・と思いつつも、

なにか答えなくては!と思ってしまう(悪しきサービス精神ですね)。

そして、それまでの話のながれから、「四万十川をカヌーで下りながら、その自然の素晴らしさ、

楽しさをゲストに伝えるガイドの仕事は、充実した豊かな時間ですね」と答えた。

―あれ?今の答えはARKガイド佐野としての返答だな、本当の豊かさ?ホントウノユタカサ?―

コンランの度合いが増した僕は、そのあとはしどろもどろ、脈絡もなく思いついたことを話す展開に・・・。

その、要領をえないダラダラとしたしゃべりに、質問者である記者は冷笑をうかべた。

そして、たまたま同席してた知りあいの・・・。

期間限定公開終了。続きは、カテゴリー「レター&旅雑文」でご覧になれます。


5月21日(日)のつぶやき

2023-05-21 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 最高気温30、9度(最低気温16、6度)。晴れ。

澄んだ水色の空から、もう夏を思わせる強い陽ざしが、さんさんと降りそそいでいます。

木陰をふきぬける風は、とてもさわやか。絶好のハンモック日和です。

しかし、ヒルネでは、お腹はへこみません。岸辺の細道を、のろのろと走ることに。

 

ヒメジョオン、タニウツギ、ドクダミの白花がいろどる新緑の道端に、

(梅雨の岸辺を代表する)ホタルブクロとハナミョウガの花も咲きはじめています。

そんな梅雨がちかづく夜の水辺で、幻想的な光りの舞を見せているのは、ゲンジボタル。

 

夏色の空のしたを走りおえれば、全身はズブズブ汗まみれ。おおっ、あちゅい・・・。

思わず、ザブンと川に飛びこみたくなるのでした(飛びこまなかったけど)。

南国四万十は、ザブザブ川遊びも楽しめる季節になりました(晴れていれば)。

このところつづく夏のような暑さに、のんべんだらりと初夏を過ごしていたさのも、

さすがに衣替えをしなければと思い、タンスのなかから夏服をひっぱりだしました。

するとなにをおもったのかさのは、お目当ての夏服いがいにも、

(もう何十年も着ていない)古い服もひっぱりだしたのでした。

そのほとんどが、アウトドアブランドの高価なウェアですが、やぶれ、虫くいなどでボロボロです。

でもさのは、大切な思い出が染みついているのだ、と捨てずにとっておいたのです。

他人からみれば、ただのボロ切れなのに。

しかし、今回は、エイヤ!!断固として処分するのだ!と決心したもよう。

スバラシイ思い出は、記憶のなかにあればOK!というコトを、いい年してやっと気がついたようです。

 

服を処分したさのは、こんどはいらない本や雑誌、雑貨もしょぶんすることにしました。

すると空いたスペースは、ほこりだらけです。それを、ほうきやぞうきんなどで掃除すれば、

最初2時間ほどですむだろうと思っていた作業は、けっきょく1日がかりになってしまいました。

そして、すっきり片付いた部屋を見たさのは、棚をつくればさらに広くなるな、と思うのでした。

22年も住んでいるのに、今ごろ気がつきましたか。そうですか・・・。十年一日。進歩がないおバカさんです。

 

夕方、さのが風呂の水をはろうと、風呂の戸をあければ、浴槽のなかで何やらドタバタうごいてます。

ん?見たしゅんかんさのは、ウオッ!と思わず大きな声をあげたあとフリーズしました。

そこにいるのは、マムシです。まじか・・・いつ、どこから?こんなのはじめて・・・。

つかのま頭がこんらんしましたさのは、一呼吸いれたあと、どうしようか?考えました。

そして、(折れて部屋のインテリアとして余生を過ごしていた)シングルブレードの木製パドルを手にとり、

マムシと格闘し、なんとか退治しました。ほっとしたさのは、つぶやきました。はぁ~なまねこなまねこ、と。

 

そのデキゴトの1時間後、風呂の湯がわいたので、さぁ、はいるべ、

とさのがバスタオルを手にとれば、こんどは、ムカデの親分みたいなデカムカデがすがたをみせました。

うわっ、またかよ!!デカムカデをたいじしたあと、

たてつづけに続く危機に、♪いいことばかりはありゃしない♪と湯舟のなかで口ずさんだのでした。

 

「美しい花には棘がある」と言いますが、美しい初夏にも棘(毒)があります。

うすらぼんやりと美しい初夏をすごしていると、いつの間にか足元にはキケンがひそんでいるコトも。

足元にはくれぐれも注意して、生きていきたいものですね。

♪われたパドルにゃ 未練はないが~♪


土曜の山と日曜の川 

2023-05-20 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「土曜の山と日曜の川 」2015年初夏の記事を再掲です。

 

土曜の山と日曜の川 

 のちのち 最高気温27、0度

 

 「わっ、なんて幻想的な・・・」

僕らは、うっとりと大きなブナの木に見とれました。

それまで乳白色に閉ざされていた山に、風が吹き、霧が流れ、ブナの大木が姿を見せくれたのです。

やがて空はゆっくりと晴れてゆき、新緑のコルに木漏れ日が差し込んできました。

 

 初夏の土曜の午後。2名のゲストと、黒尊山塊、八面山~熊のコルのブナ林を歩いてきました。

『黒尊山塊は、四万十川の支流黒尊川の上流渓谷一帯に広がる山域の総称です。

黒尊山塊は、かつて四国の中でも有数の自然林として注目されてきましたが、

大正のはじめ頃より森林の開発がはじまり、自然林はだんだんとなくなって、

スギ・ヒノキ植林となり、その当時から残っている自然林の一部が、

現在、黒尊山自然観察教育林(国有林 310ha)として保存されてます』

フィールドガイド 四万十川より。

 

 雨予報だった週末の天気は、よい方向に予報がはずれました。

土曜日。青葉雨は昼前にはあがり、午後の山頂は霧も晴れ、青空が広がりました。

雨に濡れた新緑が、

陽にキラキラと輝く山肌で、ツツジの花の赤がひときわ鮮やか(シャクナゲの花は咲いておらず)。

山の上から、宇和海と九州が見えればパーフェクトでしたが、眼下はまだ霧の海。ザンネン。

 

 この山域に降った雨が、黒尊川の美しい流れをつくり、

四万十川の豊かな流れをささえ、土佐湾の多様な生き物をはぐくむ。

水の旅が始まる山を歩けば「これまでとは少し違う視点で川を見るコト」が出来るかもしれません。

 

 翌日曜日は,、カヤックで四万十川を下りました。

昨日、黒尊の山を歩いたゲストの二人は、今日が6回目の四万十川カヌー。

コースは、江川崎~口屋内まで約15キロ(レギュラーツアーの1日コース:8~11キロ)。

午前の川は風がない。

美しい5月の風景を愛でながら、おしゃべりをしながら、水鏡の川をスイスイと下ります。

午後の川は風が吹く。

後ろから前から吹く風の中、しっかりとパドルを漕いでゴールを目指します。

ゴールの口屋内沈下橋は、いまだ修理中なのでした。

 

最高気温27、0度(17日)。

四万十川の水位は、平水+20㎝。川面の水温は、21度。水の透明度は、△。


屋根の上のカヌー漕ぎ(梅雨がくる前に)

2023-05-19 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2019年初夏に書いた「屋根の上のカヌー漕ぎ」再掲です

時々 最高気温27、3度 

 ♪ツユも近づく八十八夜♪ 

雨の季節がくる前に、ボロ家の屋根瓦にペンキを塗ってます。

パドルを刷毛に持ちかえて、高いところがニガテなカヌー漕ぎ(生業)は、こわごわと。

どんより雲の間から初夏の太陽が顔をだせば、屋根の上はもう真夏の暑さです。

照りつける陽ざしに頭がクラクラするけど、急斜面の屋根の6メーター下は、地面・・・。

ペンキの刷毛を握ったまま僕は、屋根の上でフリーズです。ぷるぷる。

雲さん、はやいとこ太陽をかくしておくれ。

 

 屋根から見える少し遠くの山肌は、新緑、濃緑、褐色にいろどられ、

足元の庭では、ビワの実とクリの木の花がうっすらと黄色く色づきはじめています。

さわやかに甘くシトラスが香る風。ブンタンの花が満開なのです。

 眼下の苗の緑が風にそよぐ田圃(村の低いところ)は、

2005年の晩夏に、四万十川が大増水(洪水)したとき、

泥の湖になりました(平水+13メーター。戦後2番目の大増水とのこと)。

この村は、川が大きく増水すると、水に浸かりやすいところで、古くからの家は、少し小高い場所に。

2階家にして、一階を倉庫や車庫している家もけっこう見られます。

2005年の洪水のときは、我が家の右ナナメ下に建っている比較的新しい家も、床上まで浸水。

わりに小高いところにある2階だての我が家でさえ、一階倉庫の中ほどまで泥水に浸かってしまいました。

(僕は、20年ほど前にここに移り住んだ)。

川沿いで家を借りるときは、川が暴れた時に、家が水に浸かるか?どうか?をよく調べたうえで、借りましょうね。

あ、そうそう、山に囲まれた狭い土地なので、日あたりがイイか?どうか?も大切な要素ですよ。奥さん。

 ふたたび厚い雲に陽が隠れて、ほっとした僕は、ペンキ塗りを再開しましたが、

「築ン十年であろうボロ家も、あと何年もつのかな?

南海地震がきたら、こんな古い家は、ソッコーでペシャンコになるだろうな?」

そう思うと、なんだか無駄な作業をしているような気になって、やる気もプシュ―と萎んでゆきそうです。

でもね・・・だけど・・・しかし・・・。

「ああっ、そうだ、ベランダ屋根の波板と網戸も張り替えなきゃ・・・」

 苦手なコトでも、面倒くさいコトでも、

無駄(と思えるような)なコトでも、なにかとDIYな、川のほとり(僻地の)の暮らしです。

工夫しなくてはね、楽しめるように。ぼっちぼっちと。

ホタルと雨の季節は、もうすぐそこまできています。


旅雑文&レターフロムSは 

2023-05-18 | ・最新のお知らせ・イベントなど

   

アーク佐野は、気がむいた時に、レター&旅雑文を書きなおしています。ぼちぼちと。

書き直したものは、カテゴリー「最新のお知らせ」にて冒頭の一部をご覧になれます。

全文は、カテゴリー「レター&旅雑文でご覧になることができます。

*期間限定で全文を公開しているレター&旅雑文もあります。

*「レター&旅雑文」は・書き直す・主観的な文章、といった理由で、

誰でも読めるようにはしていません。あしからず

*River&Sky2012~2019の一部 パスワード公開です。

それでもイイよ、読んでみたいぞ、という方は、メールにてご連絡を。

対象:基本的に、これまでにツアーに参加された方。アーク佐野、友人、知人など。

 

旅雑文

・熱風大陸で冷たい水を・雨のステイション・サンキューブラザー

・イマジンとホットドッグと・大風の荒野でウンがついたハナシ

・秋雨の旅の空から・旅立ちの春に・カレーな晩夏・こんがりサマー・かゆいディズ(かぶれちまった悲しみに)

・焚き火とさびた観覧車・雨音のテントとウイスキー・ひだまりのヘビとハードロック

・ブルーにこんがらがって・夜のフェリー・われ走りおえてカニとたわむる

・ココロも温める音・友がみな我よりえらく見える日は

・9月11日に考えたコト・川の上からながめる空・グランテトラにワインを詰めて

・青春18カヌー・アノラックパーカーとさくら雨・ごろごろわん・冬至の陽と物語 など

レターフロムS

レターフロムS 2020春 ヒマんとがわ雑記 1・レターフロムS1

・レターフロムS 夏空日記1・レターフロムS 夏空日記2

・レターフロムS 番外 仁淀川 純情? 前編&後編 ・レターフロムS 2012 ヒカリの春の川へ

・レターフロムS 2018 夏ゆく川で ・レターフロムS5  秋の黒尊川をカヤックで下る

・レターフロムS9 「真冬の瀬に突入せよ」の巻・レターフロムS11 春の海脱線バナシに花が咲き など

River&Sky

・River&Sky2012~2017 パスワード公開です


感じるココロと5月の空

2023-05-16 | ・最新のお知らせ・イベントなど

 *2010年初夏に書いた雑文です。書き直し雑文、期間限定公開です。

  最高気温25度。

 アップル社の携帯情報端末「ipad」が日本でも販売され、大きな話題となってますね。

もうひとまわりボディを小さくし、

防水性と耐ショック性能にすぐれた野外仕様の「ipad」があれば、僕もほしいと思います。

野外仕様の「ipad」は、山、川、海でフィールドワークをする時に、なかなか使えそうです。

今までは、背中のザックが、数種類の図鑑類でふくれ、重くなってしまった。

しかし、「ipad」なら、ボーダイな情報や画像をコンパクトに携帯できるので、身軽になるし、

樹木の名前、生き物の生態、特徴などをスバヤク調べることができ便利そうです。

 

 「ipad」は、ネイチャーガイドをするときも、

その場で、参加者に画像や音を使った説明が出来るので、とても役にたちそうです。

だけど、野外でこのような便利な情報を携帯するときは、気をつけないと便利な反面落とし穴も。

それは、「頭は知っているつもりになり、体とココロでの感じかたが浅くなる」というコト。

便利な情報がすぐそばにあることで、それにたより安心し、

実際に目の前にある物、現象をよく観察せず、感じず、なんとなく知ったつもりになってしまう。

「だいたいで覚えておけば、あとでいくらでも調べられるさ・・・」

しかし後には、薄い記憶しか残っておらず、知ったはずの名前もうろ覚えでしかなかった、という結果に。

それは、自然観察会などの参加者が「この花の名前は?この木は何て名前?」と、

ガイドに無邪気に質問するけど、あとで聞いてみると、

参加者は、聞いたものの名前をあまり覚えていない、というケースと少しにています。

 

 僕がその落とし穴に落ちないように気をつけていること。

それは例えば樹木の場合。

まずはフィールドノートに、葉、花、樹形、樹皮の特徴をメモし、スケッチする。

そして、触り、匂いをかぎ、五感も使いその樹木の印象を記録&記憶する。

それから、その場では「テキトーな名前」をその木につけてみる。

実際に図鑑とその木を照らあわせるのは、そのあとに。

そのようなやり方をすると、比較的、その木の名前や特徴は記憶に残りやすいようです。

(その後・他の人に説明する・書き出す、などアウトプットするとより効果的に)

まぁでも、僕の場合は、もっと根本的なモンダイがあって、

それは、「三歩歩いたら忘れてしまう、鳥頭」ってコトなのでした。



 「知ることは感じることの半分も重要ではない」

海洋学者で作家でもあったレイチェル・カーソンさんは、

その著書「センス オブ ワンダー」中でこう言っています。

 

 『妖精の力にたよらないで、

生まれつきそなわっている子どもの「センス オブ ワンダー」をいつもたもちつづけるためには、

わたしたちが住んでいる世界のよろこび、感激、神秘などを子どもと再発見し、

感動を分かち合ってくれる大人がすくなくともひとり、そばにいる必要があります。

多くの親は熱心で繊細な子どもの好奇心にふれるたびに、

さまざまな生き物たちが住む複雑な自然界について自分がなにも知らないことに気づき、

しばしば、どうしてよいかわからなくなります。

そして、「自分の子どもに自然のことを教えるなんて、どうしたらできるというのでしょう。

わたしは、そこにいる鳥の名前すらしらないのに!」と嘆きの声を上げるのです。

わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、

「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。

 

 子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、

さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。

幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。

美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、

思いやり、憐れみ、賞嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、

次はその対象になるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。

そのようにして見つけ出した知識は、しっかりと身につきます。

消化する能力がまだそなわっていない子どもに、事実をうのみにさせるよりも、

むしろ子どもが知りたがるような道を切りひらいてやることのほうがどんなに大切であるかわかりません』

以上「センス オブ ワンダー」から引用。

 カンフーの達人ブルース・リーさんもその極意を、「ドント・シンク!・・フィール」と言ってますし。

結局、便利な情報が身近にあふれていても、それを使う側に、

まずは感じるココロがなければ、それを充分には生かせない、ということかもしれませんね。

 「今日の空のようにどんより曇っている僕のココロ」は棚に上げといて・・・。

ぼんやりと5月の空を眺め、そんなことを考えていた午後でした。

 

 「自分のカメラで撮ることに集中してしまって、その瞬間の景色が、心象があまり記憶に残らない・・・」

そのようなコトにはならずに、四万十川を、ツアーを、全身で感じて楽しんで欲しい。

そのような思いから、アークツアーでは、出来る限りこちらのカメラで、皆さんの様子を撮っています。