金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【ウクライナ情勢③】 まるで、藤井聡太五冠 対 初心者集団の将棋!

2022-02-24 06:12:57 | ウクライナ情勢

 北京五輪が終わり、いよいよロシアのウクライナ侵攻が始まりました。しかし、ロシアと対峙するNATO諸国の首脳たちは、バイデンをはじめ、まるで素人集団で、ワイワイと騒ぐばかり。十分な準備をしてきたプーチンからは、全てを見透かされている感があります。

 バイデン、マクロン、シュルツなどのNATO首脳陣は、最初から「経済制裁」を宣言して、軍事介入の選択肢を外しています。これは、実際の局地戦になった場合のNATOの陸軍戦力が、対ロシアで絶対的に不足している事実があります。まぁ、内戦状態になった時は、結局、陸兵の数や戦車や装甲車の数がモノを言うということ。ミサイルや爆撃では、町は破壊できるけど、占領はできないため、ウクライナ市民を救うことはできません。そのための陸軍戦力を派遣するには、準備に時間がかかることを、プーチンに見透かされているのです。

 北京五輪後のプーチンの第1手は、「ウクライナ東部の親ロシア派が支配する『ドネツク人民共和国』と『ルガンスク人民共和国』の独立承認」。けっこう強烈な1手ではありますが、柔らかな手でもあります。政治的には踏み込むが、軍事的には動かない手だからです。なお、昨日の段階で「派兵命令」を出していますが、まだ軍は動いていません。

 この手にNATO首脳陣は大わらわ。まだ軍事行動は起こしていませんから、「経済制裁」のレベルが難しい。かと言って、手ぬるい制裁では馬鹿にされる。

 プーチンとしては、NATO側の経済制裁の内容を見ながら、最終的にどこまでの制裁内容を用意しているかを、見定める意味もあります。まぁ、なかなかの好手と言えるでしょう。

 

 もう、この様子を見ていると、将棋界のチャリティイベントか何かで、藤井聡太五冠が素人5名と五面将棋を指している風情。素人がキャッキャ言っている間に、藤井五冠が、どんどん手を進めて、相手玉を次々詰めていってしまう様子です。(続く)


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【芸人の復帰】 もういい加減に許してあげてほしい!

2022-02-23 07:22:01 | オリンピック・パラリンピック

 表題を見て、「これはアンジャッシュの渡部さんのことかな?」と思った方、いやいや、そうではないのです。これは、羽生弓弦選手のモノマネで一世を風靡した『羽生ゆずれない』のこと。

 

 『羽生ゆずれない』が一世を風靡したのは、2018年の平昌五輪で、本家 羽生弓弦選手がオリンピック二連覇を決めたあとその風貌と、演技後の決めポーズが本家にソックリで、地上波TVでも引っ張りだこになりました。

 ところが、ここからが可哀そうな話なのですが、本家 羽生弓弦選手を命がけで応援する「羽生教の信者たち」が、ナイーヴな羽生弓弦選手の心理状態を思い測って、羽生弓弦のモノマネで人気を博している『羽生ゆずれない』君をSNS上で炎上に追込み、芸名まで変更させるという事件が起きたのです。

 きっかけは、同じフィギュアスケート選手だった小塚崇彦選手の不倫報道でしたが、この不倫現場に『羽生ゆずれない』君も同席していたという噂が立って、いくら本人が否定しても、「羽生教の信者たち」の炎上攻撃が止まず、結果として芸名まで「あいきけんた」と変更しなければならなくなりました。

 これを契機に、地上波TVも、舞台でも、芸人として呼ばれる機会が激減。せっかく売れかけた芸人人生が、元の苦しい状況に戻ってしまいました。

 

 ところで、日本のスポーツ界のスーパースターには、モノマネ芸人が付き物。かつて、長嶋茂雄監督には「プリティ長嶋」という芸人が、また、松井秀樹選手には「はなわ」が、そして、イチロー選手には「ニッチロー」という芸人がいて、本家が笑って認めるから、モノマネ芸人までもビッグになっていくという図式が成立しています。

 我らが羽生弓弦選手は、すでに世界のスーパースターであります。本人の意向も確認せずに、「羽生教の信者たち」が勝手に葬ってしまった『羽生ゆずれない』を、もうそろそろ許してあげて頂けませんか? 北京五輪も終了したことだし‥。

 もし彼の復帰を許してあげれば、本家 羽生弓弦選手が暫く休養を取ったとしても、『羽生ゆずれない』君が、羽生弓弦選手の凄さや魅力を、絶え間なくお茶の間へ届けることで、本家のカリスマ性を風化させないことに貢献すると思います。

 ちなみに、あのビヨンセは、自分のモノマネをYouTubeで流した、若き日の渡辺直美を最大限に讃えて、結果として、渡辺直美はNYでもスターに、そして、彼女を認めたビヨンセも、さらに偉大な存在へと駆け上っていきました。

 

 羽生教 信者の皆さん‼

 いつまでも『腫れ物』扱いするのは、スーパースター羽生弓弦に対して失礼ですよ!


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【祝】 2022年 2月22日 午後2時22分 スーパー猫の日‼

2022-02-22 14:22:09 | 

 誰が決めたかは知りませんけど、本日は『スーパー猫の日』!

 全世界の猫をお祝いする日でございます。

 

 全世界の猫 様、おめでとうございます‼

 

 

 これでよろしゅうございますか?

 我が家のオニャンコポン 様、いや、もなか姫 様!

 

 え? どこかの『猫頼み』の地上波TVが、語呂合わせで作った記念日などに用はない!ですって⁉

 全てお見通しなのですね。確かに、本日のTV欄を見ると、猫の番組ばかり。

 地上波も、ちょっと前までは「ラーメンと犬」。今は「猫」。芸がないなぁ‥。


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【高木美帆とグランアレグリア】 持続力と瞬発力の両立!

2022-02-22 07:40:17 | 競馬

 北京五輪のスピードスケートで4つのメダルを獲得した高木美帆選手は、1000mの優勝後のコメントで「自分は(スピードの)『持続力』と『瞬発力』の両立を目指して練習を重ねてきた」と述べています。

 

 最も得意としてきた1500mを強化する意味でも、3000m1500m1000m500m4つの距離にエントリー。全ては1500mで金メダルを取るためのエントリーでしたが、結果として1500mと500mで銀、1000mで金を獲ることに。

 これらの事実は、『持続力』を伸ばすための鍛錬と、『瞬発力』を伸ばす鍛錬は異なるということを示すとともに、とはいえ、どちらもスピードを増すための鍛錬なので、鍛錬を続けていくと、『持続力』と『瞬発力』のバランスから来る『得意な距離』が変わっていくことも示したと思います。

 

 このエピソードから思い浮かべるのは、競走馬のグランアレグリア。もともと2歳時にはマイルが適性距離であるという見立ての下、藤沢和雄調教師は、この馬の卓越したスピードの持続力を活かした、先行逃げ切りという戦法に特化。結果として、桜花賞を圧勝しました。しかし、牡馬との闘いである朝日杯FSとNHKマイルCでは、競合いに弱い点を突かれて敗北。最初の壁にぶつかりました。

 その後、主戦のルメール騎手の提案により1200mのスプリント戦へ参加。その際、潜在的に持っていた瞬発力を伸ばす調教を強化します。その結果、阪神Cで見せた爆発的な瞬発力を、そのあとのレースでも次々発揮、高松宮記念では僅差2着、スプリンターズSでは最後方からの鬼脚でスプリントGⅠを圧勝します。まるで、高木美帆選手が、調整のために出た500mでオリンピック新を出したように。

 

 スプリント戦に出ることで瞬発力強化を実現したグランアレグリアは、本職であるマイル戦でも、その強さが無敵状態になります。2020年の安田記念では、あのアーモンドアイやダノンプレミアムといった稀代の名マイラーを後方から差し切る勝利。しかも、アーモンドアイを上回る上りタイムで完勝。秋のマイルチャンピオンシップも2連覇を成し遂げます。

 グランアレグリアの挑戦はまだまだ続きます。主戦のルメール騎手は、今度は2000mのチャンピオンディスタンスへの挑戦を提案します。それは、グランアレグリアの強さは『瞬発力』だけではなく、もともと顕在化させていたスピードの『持続力』についても、訓練によって、マイルよりも距離を延ばすことが可能だと考えたからです。

 この挑戦は、2021年の天皇賞秋、エフフォーリアとコントレイルという歴史的な名馬2頭が居たことによって3着という結果に終わりましたが、普段の年の天皇賞秋だったら、ここでも輝かしい結果を残せる可能性を示しました

 

 スピードの『持続力』と『瞬発力』を兼ね備える存在は、希少な才能であることは間違いありませんが、一方で、その微妙なバランスによって、適性距離が変わっていくこと、さらには、その発展の可能性が無限であることを、スピードスケートの高木美帆選手、競馬のグランアレグリアという二人の天才によって教えてもらった気がいたします。

 もし可能であれば、4年後のミラノ五輪で、高木美帆選手が、500mから1500mまでの三冠を達成するシーンを見たいと。そう想うのは、私の我儘でありますが、そう想わせるほど、高木美帆選手には無限の可能性を感じてしまいます。


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【GⅠ回顧】 フェブラリーS・ダイヤモンドS・京都牝馬S・小倉大賞典

2022-02-21 07:30:36 | 競馬

 まずは土曜日のダイヤモンドS勝ったのは、リオンディーズ産駒テーオーロイヤル好スタートから4番手追走へ。逃げるハービンジャー産駒グレンガリーの逃げは淀みのないペースで、消耗戦の展開に。直線に入ると、馬場の中央を選択して、逃げるグレンガリーを残り200mのところで捉まえて、そのまま2馬身1/2差で快勝テーオーロイヤルは4連勝で重賞初勝利。3分30秒1はレコードに0.7差の好タイム。長距離路線に新星が現れました。

 2着は、後方待機から追い込んできたキングカメハメハ産駒ランフォザローゼス、3着も同じ位置から追い込んできたディープインパクト産駒トーセンカンビーナ4着は、中団待機から差してきたノヴェリスト産駒ヴァルコス

 

 次は阪神の京都牝馬S勝ったのは、ポイントオブエントリー産駒ロータスランド好スタートから2番手追走へ。ややスローペースの展開を2番手でジックリ脚を溜めます。直線に入ると、早めに先頭に立って、3番手から伸びてくるキングカメハメハ産駒タンタラスと、4番手から差してきたエピファネイア産駒スカイグルーヴの追撃を抑えて、そのまま勝利2着はスカイグルーヴ、3着はタンタラス

 ロータスランドは重賞2勝目。今日は、スローの展開にも助けられて、上位馬は全て前に居た馬。岩田望来騎手は嬉しい重賞初勝利

 

 そして小倉大賞典勝ったのは、ドゥラメンテ産駒アリーヴォ中団待機で脚を溜めます。直線では、馬場の一番外を選択して、すぐ内にいたランブリングアレーとは激しい叩き合いに。ゴール前100m地点で抜け出して、1馬身3/4差で完勝2022年のJRA重賞は1番人気が勝てないレースが続きましたが、ようやくここで1番人気馬が勝利。アリーヴォの3歳秋からの成長力はすさまじく、今後が楽しみです。2着にはランブリングアレー、3着は最後方追走から、直線で馬場の大外を追い込んできたカデナ

 カデナを本命にした私でしたが、8番人気馬ならば、ワイドで勝負すべきでした。

 

 最後はGⅠフェブラリーS勝ったのは、アメリカンファラオ産駒カフェファラオ好スタートから好位追走へ。重馬場の府中ダートは脚抜きが良く、逃げるテイエムサウスダンの前半3ハロンのペースは34秒台。直線に入ると、逃げ粘るテイエムサウスダンの横に早めに並ぶ福永祐一騎手が追い出すと一気に抜け出して、そのまま2馬身1/2差をつけて圧勝。カフェファラオは、昨年に続いてフェブラリーS2連覇を達成

 2着には逃げ粘ったサウスヴィグラス産駒テイエムサウスダン。3着も3番手で粘り切ったクロフネ産駒ソダシ。テイエムサウスダンは逃げることができたことと、重馬場が味方。ソダシも同じく脚抜けの良い馬場になり、しかも好位置が取れたことが好走の要因。4着のソリストサンダーはいつもと異なり、好位に取り付けたことが良かった。逆に、5着のタイムフライヤーは前残りの展開を、後方からよく追い込みました

 その他、後方待機組のエアスピネル、ミューチャリー、インティ、スワーヴアラミスは全く出番がありませんでした。


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