金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【ダービー特集①】 1973年 怪物ハイセイコーの神話が崩壊した時

2021-05-25 13:01:40 | 競馬

 今週は日本ダービー。今までに、自分が観た日本ダービーの思い出を語ってみたいと思います。

 

 私が初めて競馬場に行ったのが、1973年の日本ダービー。中学1年の時です。父が農林水産省の役人だったので、オークスとダービーだけは、JRAから招待されて指定席での観戦ができたのです。

 この年は、地方の大井競馬から中央競馬へ転入してきた「怪物ハイセイコー」が旋風を吹き起こしていて、1冠目の皐月賞は完勝。父と一緒にダービー観戦にきていたお仲間は皆、「ハイセイコーが強い勝ち方をするから、よく見ておくのだよ」「これは歴史的なダービーになる」と私に『ご教授』してきたものです。

 

 結果はご案内のとおり。怪物ハイセイコーは、直線早めに先頭に立つものの、外から差してきたタケホープとイチフジイサミに抜かれて、勝負はこの2頭の叩き合いとなりましたが、タケホープが抜け出して優勝ハイセイコーは着差のついた3着に沈みました。

 私は、中学1年生にして、「世の中に『絶対』という存在はない」ことを勉強させて頂きました。

 ちなみに、ハイセイコーはその後も、長距離の大レースではタケホープに負け続けましたが、中距離の中山記念や宝塚記念(当時はGⅠ級ではなかった)では圧倒的な強さを見せつけ、競馬界初のアイドルホースとして歴史に名を刻むことになります。

 また私が、競馬に熱中するきっかけを作ってくれた最初のヒーローでもありました。


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