昨日は、7月26日(金)にパリ五輪が開幕するという話題をいたしました。
で、よくよく思い出したら、東京五輪には、ロシア選手団が参加していましたよね。ドーピング問題があったために、ロシアという国の立場ではなく、ロシア オリンピック委員会(ROC)での参加でありましたが・・。
急に思い出したのは、東京五輪の男子体操団体で、非常に僅差で日本代表がロシア代表に敗れたことをTVで報じていたから(確か、橋本大輝選手の特集をしていたTVの中で、映像が流れておりました)。
東京五輪の開催は2021年の夏。そして、ロシアによるウクライナ侵攻開始は 2022年2月24日でありました。
あの侵攻開始で、ロシアと同盟国ベラルーシについては、国を代表する選手を派遣することは出来なくなってしまいました。まぁ当然といえば当然でありますが。
その替わり、ロシア・ベラルーシ国籍を持つ選手については、国を代表せず、国旗や国歌を使用しない「AIN」と呼ばれる「中立的な個人資格の選手」として参加することになるそうです。ただし、出場するにはIOCによる「審査」=「軍の関係者やウクライナ侵攻を積極的に支持する選手は認めない」などとする審査基準を満たす必要があって、今回は、ロシア選手14名、ベラルーシ選手11名だけが参加するらしい(競技別では、自転車ロード種目4名、体操トランポリン3名、ウエイトリフティング2名、レスリング16名だそうです)。
なお団体競技については、オリンピック予選に出ていないため、参加資格が得られなかった模様。
平和の祭典とはいえ、戦争の影響が色濃く出てしまうのが「五輪」の世界。
そう言えば、戦後の日本も、暫くはオリンピックに参加することが出来ずに、当時競泳で世界一だった古橋広之進選手や橋爪四郎選手が悔しい思いをした歴史がありました。
何十年か経過したあとに、出場を許されなかったロシアとベラルーシのスポーツ選手の話も、歴史の1ページとして掘り起こされることになるのでしょうね。それがまた、戦争の愚かしさを示す証拠になるのだと思います。