金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【王位戦七番勝負第2局】 挑戦者 渡辺明九段が藤井聡太王位を破る! 1勝1敗のタイに

2024-07-20 00:20:44 | 将棋

 

 将棋の王位戦七番勝負第2局は、7月17日(水)18日(木)に北海道函館市の「湯元 啄木亭」で行われ、先手番の挑戦者 渡辺明九段が藤井聡太王位を97手で破り、シリーズ成績を1勝1敗のタイとしました。

 

 

 渡辺明九段は、序盤中盤のリードを終盤に入っても順調に広げて、そのまま押し切りました。まさに完勝と言える会心の勝利でありました。

 渡辺明九段は、シリーズ前から「終盤戦での棋力差は歴然であるため、自分が勝つには序盤中盤でリードをつける展開が必要」「そのための戦術を対局までに準備しないといけない」と、藤井聡太王位との闘い方への覚悟を語っておられました。

 

 そのとおり、まず第1局では、藤井聡太王位の先手番を「千日手」に追い込んだ上で、自らが先手番を握れる指直し局では、序盤中盤で大きくリードを奪い、そのまま押し切るかという将棋に。ただこの時は、指直し局であるため持ち時間が少なく、最終局面で痛恨のミスが出て大逆転負けを喫する結果となりましたが、それでも、この将棋で「戦える!」という手応えを掴んだ様子がありありと見えました。

 迎えた第2局では、先手番を活かして主導権を握った上で、持ち時間についても相手よりも常に多く残すように注意しながら、リードを広げていきました。終盤もミスをしない慎重な打ち方で締めて、まさに完勝という内容。

 

 今月末に行われる第3局でも、藤井聡太王位が先手番であるため恐らくは、出来るだけ「煮詰まるような展開」に持ち込み、相手が見切り発車で攻めてくるように仕向けるか、あるいは第1局と同じく「千日手」に追い込むかを狙うと思います。いずれにしても、中盤以降、自ら主導権を握ってリードを広げる展開を指向するはず。

 

 ポイントは、第1局と第2局のように、自ら主導権を掴むための「戦術」を幾つ用意できているか?という点。

 既に、第1局第2局で「2つ」の戦術は明らかになってしまっており、この手は二度と通用しませんタイトル奪取には少なくとも、あと3つの「新戦術」が必要となります。

 

 そこを意識しながら、7月30日(火)31日(水)の第3局に注目して参りましょう。

 王位戦七番勝負第3局は、徳島県徳島市「清水苑」で行われます。

 

 


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