金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 高松宮記念・日経賞・毎日杯・マーチS

2023-03-28 03:35:09 | 競馬

 まずは中山の日経賞勝ったのは、ドゥラメンテ産駒の5歳牡馬タイトルホルダー好スタートからマイペースの逃げへ。前半1000mのラップは1分2秒8、そしてラスト1000mラップが1分2秒0という絶妙のペースを刻みました直線に入ると、追走する馬たちが脚を使わされるのを尻目に、そのまま突き放して8馬身差の圧勝。不良馬場の勝ちタイムは2分36秒8。2着には、中団から差してきたキングカメハメハ産駒ボッケリーニ、3/4馬身差の3着には、2番手からディープインパクト産駒ディアスティマ、3/4馬身差の4着には、最後方から追い込んできたオルフェーヴル産駒ライラック

 勝ったタイトルホルダーは、59㎏も問題なく、さすがの圧勝劇。日本の不良馬場も味方につけて、他馬を圧倒しました。これで本番の天皇賞春では、大本命のディフェンディングチャンピオンとして4歳馬陣の挑戦を受けることになります。2着のボッケリーニも地力を見せた内容。一方で、4着のライラックやスタートで出遅れたアスクビクターモアは、後方に位置を取った時点で負けが決まってしまいました。

 アスクビクターモアは、スタートで飛びあがる仕草を見せてしまい、この時点でゲームセット。直線では田辺騎手も追うことを諦めていました。今回の敗戦は参考外で良いと思います。京都の3200mでの巻き返しに期待しましょう。

 

 次は阪神の毎日杯勝ったのは、ドゥラメンテ産駒シーズンリッチ5番手追走で脚を溜めます。逃げたセレンディピティの前半1000mのラップは59秒2で流れる展開に直線に入ると、伸びあぐねる先行馬の横から、シーズンリッチとモーリス産駒ノッキングポイント、ディーマジェスティ産駒ドットクルーの3頭が抜け出します。その中で、シーズンリッチが1/2馬身前に出て勝利。良の勝ちタイムは1分46秒6。2着はノッキングポイント、1/2馬身差の3着にドットクルー、さらに1馬身1/4差の4着が中団から差してきたドクタードリトル

 勝ったシーズンリッチは、前走が共同通信杯6着混戦模様の3歳牡馬クラシック路線ですが、ますます共同通信杯組の評価が上がる結果となりました。2着のノッキングポイントは、ようやく本格化した感あり。本当に強くなるのは夏以降の気もしますが、ダービーまでに一皮剥ければ面白い存在

 1番人気で12着に敗れたキングズレインは、全く敗因が判らず。故障でなければ良いのですが・・。

 

 そしてマーチS勝ったのは、ゴールドアリュール産駒の7歳牡馬ハヤブサナンデクン好スタートから3番手追走を選択。逃げたエスポワールシチー産駒ロードヴァレンチの前半1000mラップは1分1秒5と平均ペース。直線に入るとまず、2番手からミッキーアイル産駒ウィリアムバローズが先頭に立ちますが、その横からハヤブサナンデクンが並びかけて、激しい叩き合いになります。ゴール前でハヤブサナンデクンがハナ差前に出て勝利。雨のダート不良馬場の勝ちタイムは1分51秒4。2着ウィリアムバローズから1馬身差の3着には、最後方から追い込んできたメイショウボーラー産駒キタノビジョン、クビ差の4着には逃げたロードヴァレンチ

 勝ったハヤブサナンデクンは、7歳で嬉しい初の重賞制覇。津村騎手も今年は重賞初勝利。一方、2着のウィリアムバローズは惜しいチャンスを逃した感じ。得意の中山の舞台で勝っておきたかったところ。

 期待されていた2番人気のハピは、直線半ばで力尽きた感じで7着。一回出直しといったところでしょう。

 

 最後にGⅠ高松宮記念勝ったのは、ロードカナロア産駒の7歳牡馬ファストフォース7番手追走で脚を溜めます。逃げたキルロードの前半3ハロンのラップは35秒5と、不良馬場としては流れるペースに。直線に入るとまず、馬場の中央からアグリが先頭に立ちますが、その内側からファストフォース、外側からミッキーアイル産駒ナムラクレアの2頭がアグリを交わして抜け出します。その中からファストフォースが1馬身差をつけて快勝。不良馬場の勝ちタイムは1分11秒5。2着ナムラクレアから1/2馬身差の3着には、中団から差してきたドリームジャーニー産駒トゥラヴェスーラ、1/2馬身差の4着には、後方から追い込んだゴールドアリュール産駒ナランフレグ、3/4馬身差の5着には、最後方から追い込んだフランケル産駒グレナディアガーズ

 勝ったファストフォースは、7歳にて嬉しい初GⅠ勝利。団野大成騎手もGⅠ初勝利ロスのない騎乗を実現した団野大成騎手のファインプレーだったと思います。2着のナムラクレアは悔しい敗戦。今日は相手が完璧すぎました。3着のトゥラベスーラ、4着ナランフレグ、5着グレナディアガーズともに後方待機の馬たち。今回は、脚を溜めて、馬場の良いところを選んで進んだ馬が上位を占めました。

 1番人気で12着に敗れたメイケイエールは、前が塞がる不利はありましたが、それよりも位置が前過ぎたことが敗因すべての条件が揃わないと勝てないのがGⅠ。気性の難しいこの馬にとっては、なかなか難しい「条件設定」であります。

 


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