2月に人間ドックが終わったので、お昼の絶食から解放されて、またいつもの『お弁当』昼食に戻りました。
ワタクシの職場は、いわゆる大手町・丸の内のオフィス街に位置するので、昼食場所には事欠かないのですが、コロナ禍の習慣以来、お弁当を買って持ち帰り、自分の席で食べるというパターンが続いております。まぁ、これが一番落ち着くのです。
ところで、年末年始以来、お昼を抜いていたため、丸の内のお弁当屋さんも1ヵ月ぶり。その間にも、材料費や燃料費、人件費などのコストアップが目白押しだったと思うのに、どのお店も全く値段が変わっていません。
このblogでも再三書いておりますが、物価上昇を許容する替わりに、賃金も大幅アップさせて、名目ベースの成長も付加しながら、北米の成長率に迫っていかないと、差は広がるばかりであります。ただ、これは大企業の論理であって、町の飲食店や個人事業主には厚い壁が立ち塞がるテーマであります。
丸の内のお弁当が全く値上げ出来ないのは、50円でも、100円でも上げてしまえば、お客さんをゴッソリ隣の店に取られることを怖がっているから。事実、単独で値上げを断行すれば、そうしたことが間違いなく起こると思います。一方で、小麦粉や野菜、食用油、鶏肉、豚肉など、この冬は相当な値上がりとなっており、すでに採算ラインは限界を超えているはず。
大手町・丸の内界隈のサラリーマンがお昼時に闊歩する『大手町ビルヂング』の地下レストラン街を見てみますと、あの『リトル小岩井』のナポリタン弁当は相変わらず500円。『とんかつ丸や』のかつ丼弁当も相変わらず600円。『庄屋 ニュートウキョー』のお弁当も相変わらず600~700円で味噌汁付となっています。皆さん、すでに採算ラインを割っていると思いますが、コロナ禍がようやく落ち着いて、丸の内界隈のお昼時も、人が溢れるようになってきた今、ここで客数を早くかつての水準まで取り戻したい。そのためには、採算割れの値段もやむなしと、我慢に我慢を重ねているのだと思います。
これは、全国の飲食店の縮図でありましょう。でも、これを続けていると、まずます追い込まれてしまいます。今の物価上昇の流れは、短期的なものではなく、2050年まで続く長期的なトレンドであります。勇気を持って値上げを敢行し、適正な利潤を取り戻していかないといけません。そして、店員さんの給料もアップしていかないといけません。
この際、大手町ビルヂングの大家さんである三菱地所さんあたりが、「テナントの皆さん、同時に100円ずつ値上げしましょう!」とか、声を掛けたらいかがでしょうかね?
あ、そんなことしたら、地所さんが公正取引委員会に捕まってしまいますね。
飲食店の皆さんには生き残ってほしいし、とはいえ、怖くて値上げができないままだと共倒れになってしまうし。
難しいなぁ・・
サラリーマン有志が集まって、「値上げをしてくれ!」デモをやりますか!
え? 誰も集まってくれないって? むしろ石を投げられる⁉ 難しいなぁ・・