金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【王将戦 七番勝負第2局】 先手番の羽生永世七冠が押し切り勝利! 1勝1敗のタイへ‼

2023-01-24 05:38:02 | 将棋

 1月21日(土)22日(日)に大阪府高槻市「山水館」で行われた王将戦七番勝負第2局は、先手番の挑戦者 羽生善治永世七冠が101手で快勝対戦成績を1勝1敗のタイに戻しました。

 

 

 戦型は、大方の予想どおり、相掛かり。26手目で角交換となりましたので、ここからは、どちらからでも一気に攻撃の火蓋が切って落とされるかと緊張感が続く中、飛車交換のあと、羽生永世七冠の51手目の☗2一飛車打ち、そして59手目には意表を突く☗8二金打ちと挑戦者の攻勢が続き、一気に終盤へ。

 藤井聡太王将も何とか形勢を戻そうと必死の抵抗を見せますが、羽生永世七冠にミスは全くなく、そのまま寄り切る形で快勝となりました。

 それにしても、この第2局を見ると、藤井聡太王将が得意とする「相掛かり」に対する研究を、AIを使って深く行っていた形跡がところどころで見られました。特に59手目の☗8二金打ちは、周囲には意表を突く1手であっても、羽生永世七冠にとっては「予定どおり」に見えました。この手を研究によって準備していたということ。

 

 いずれにしても、ここまでは、それぞれ先手番での勝利を飾っただけ。テニスで言えば、サービスキープをしているということ。次の第3局は藤井聡太王将の先手番で、勝率は95%を超えます。ここで、羽生永世七冠がどれだけ研究成果を見せることが出来るか? 第1局では、ミスらしいミスはなく、それでも藤井王将の序盤からの構想力に押し切られました

 

 復活の兆しを見せる平成の怪物と、無敵の令和の怪物のぶつかり合い。王将戦七番勝負の第3局がますます見逃せなくなってきました。第3局は、来週の28日(土)29日(日)に石川県金沢市の「金沢東急ホテル」で行われます。期待いたしましょう!


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