まずは中山のAJCC。勝ったのは、モーリス産駒の5歳牡馬ノースブリッジ。4番手追走で脚を溜めます。逃げたシャムロックヒルの前半1000mのラップは1分1秒3と、今の重い中山の馬場としては流れるペースに。直線に入ると、馬場の内側を突いてノースブリッジが早め先頭に立って、そのまま後続を突き放します。外からルーラーシップ産駒エヒトと、ゴールドシップ産駒ユーバーレーベンがノースブリッジに迫ってきますが、ノースブリッジは3/4馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは2分13秒5。2着にはエヒト、さらに3/4馬身差の3着にユーバーレーベン。
勝ったノースブリッジは、昨年のエプソムC以来の重賞2勝目。そのあとは毎日王冠5着、天皇賞秋11着でしたが、この2レースはスーパーGⅠ級の相手に差のない負けであり、ここは地力の違いを見せつけた感じ。この春はいよいよGⅠでの勝ち負けが期待できそうです。
2着のエヒトも大外から強いレースを見せてくれました。3歳陣でルーラーシップ×ディープインパクトの活躍ぶりが目立ちますが、古馬でもこの血脈のブームが起こりそう。3着のユーバーレーベンも、いよいよ復活の狼煙。今年は楽しみです。
1番人気のガイアフォースですが、同じ中山2200mといっても、秋の軽い野芝の2200mと、冬の重い芝では異なるということ。菊花賞で距離が持たなかったのと同様で、地力を得るのはもう少し鍛錬が必要に見えました。父親のキタサンブラックにはファンが多かったので、その産駒には過大な期待がかかり気味です。過剰な人気になりやすい産駒なので、気をつけましょう。
そして東海S。勝ったのは、マジェスティックウォリアー産駒の6歳牡馬プロミストウォリア。好スタートからマイペースの逃げへ。直線に入っても、後続を寄せ付けず、そのまま2馬身差をつけて逃げ切り快勝でした。ダート良の勝ちタイムは1分51秒2。2着には、6番手から差してきた1番人気のキズナ産駒ハギノアレグリアス、そこから2馬身差の3着には、2番手からゴールドアリュール産駒ハヤブサナンデクン。
勝ったプロミストウォリアは、これで4連勝による重賞勝ちで、勢いが止まりません。また鞍上のムルザバエフ騎手は、暮れのホープフルSに続いてJRA重賞2勝目。こちらも驚きの活躍ぶりです。プロミストウォリアについては、このままフェブラリーSへ行くのだと思いますが、さすがにこのまま府中ダート1600mを逃げ切れるとは思えません。穴人気になるのであれば「本番では切り」の選択か。
それから1番人気で2着のハギノアレグリアは、最後の直線で落馬したヴァンヤールが邪魔になり、追い続けることが出来ませんでした。この2着は不運としか言えませんので参考外で良いと思います。