金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 中山金杯・京都金杯

2023-01-06 05:36:14 | 競馬

 まず中山金杯勝ったのは、モーリス産駒の4歳牡馬ラーグルフ好スタートから7番手追走で脚を溜めます。逃げたブラックタイド産駒フェーングロッテンの前半1000mのラップは1分0秒6と、淀みなく流れるペース直線に入ると、逃げ粘るフェーングロッテンを目掛けて馬場の中央からラーグルフが襲い掛かります。さらにその外からは、4番手の内側にいたオルフェーヴル産駒クリノプレミアムが、馬場の外側に位置を変えた上で猛然と追い込んできます。この3頭が並んだままゴール写真判定の結果、ハナ差の1着がラーグルフ、2着がクリノプレミアム、そこからアタマ差の3着にフェーングロッテン。なお、クビ差の4着はアラタ、さらにクビ差5着にマテンロウレオ。良の勝ちタイムは2分0秒2。

 勝ったラーグルフは、嬉しい重賞初勝利2歳時にはGⅠホープフルS3着がありましたが、4歳になって重賞勝利となりました。やはり、モーリス産駒は3歳秋あるいは、4歳春から本格化する馬が多いですね。モーリス産駒の世代別AEIも年齢とともに上昇していきますので、それだけ晩成型が多いということ。エピファネイア産駒とは真逆の傾向のようです。

 2着クリノプレミアムは惜しい敗戦ではありますが、さすが中山牝馬S勝利をはじめ、重賞での実績が豊富で地力を見せました。もう6歳ですので、怪我をしないうちに繁殖へ上げて欲しいと思います。3着フェーングロッテンもさすが実績馬。厳しいペースで逃げての3着ですから、この馬の地力も素晴らしい。今年はGⅠレースでの活躍が期待できると思います。

 

 そして中京の京都金杯勝ったのは、ハーツクライ産駒の5歳牡馬イルーシヴパンサー中団後方待機で脚を溜めます。逃げたベレヌスの前半3ハロンのラップは34秒7なので、ややスローの展開。直線に入ると、まず3番手からハービンジャー産駒の4歳牝馬プレサージュリフトが先頭に立ちますしかし、その内側を突いてイルーシヴパンサーが、外側からはキングカメハメハ産駒の6歳牡馬エアロロノアの2頭がプレサージュリフトに襲い掛かります1番内側のイルーシヴパンサーが1/2馬身抜け出して1着。2着がエアロロノア、そこから3/4馬身差の3着がプレサージュリフト。さらに1/2馬身差の4着がピースワンパラディ、アタマ差の5着にカイザーミノル。良の勝ちタイムは1分32秒7。

 勝ったイルーシヴパンサーは、昨年2月の東京新聞杯以来の重賞制覇今年こそ、マイル路線の主役に躍り出たいところ。安田記念1番人気は伊達ではありません。2着のエアロロノアも、その切れ味を活かす展開になれば、十分にマイルの主役候補になり得ます。3着の4歳牝馬プレサージュリフトも同様であり、ビクトリアマイルで穴を開けても驚きはないくらい地力はあります。これも展開次第だと思います。

 1番人気で13着に敗れたマテンロウオリオン。横山典騎手が最後方待機を繰り返していますが、一度騎手を替えて、マテンロウオリオンが希望するようなレースを試してみる必要がありそう。このままだと、せっかくの才能が花開く前に潰れてしまうと思います。

 


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