1月28日(土)29日(日)に石川県金沢市「金沢東急ホテル」で行われた王将戦七番勝負第3局は、先手番の藤井聡太王将が95手で挑戦者の羽生善治永世七冠を下し、対戦成績を2勝1敗としました。
戦型は、後手の羽生善治永世七冠が雁木から急戦模様に誘導します。これに対して、藤井王将は自信を持って応じていきます。第2局の完敗を吹き飛ばすような、そんな王者の風格を見せつけるような差し回しです。二日目に入っても、藤井王将に全くスキはなく、そのまま徐々に差を広げていって、押し切る形で勝利。まるで第1局目と同じく、挑戦者には全く敗着がないまま、藤井王将の完勝という内容でした。先手番を持った時の藤井王将は無敵と言えます。羽生永世七冠をもってしても、突き崩すのは容易ではありませんでした。
次は第4局、2月9日(木)10日(金)に東京都立川市「SORANO HOTEL」で行われます。第4局の先手番は羽生永世七冠ですから、どのような戦型と攻勢を見せてくれるのか、大変楽しみであります。
この闘いは、まだまだ縺れる予感がいたします。
次の羽生さんの仕掛けに期待いたしましょう。