金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 シンザン記念・フェアリーS

2023-01-10 05:24:39 | 競馬

 まずは中京のシンザン記念勝ったのは、ディープインパクト産駒の牝馬ライトクオンタムスタートで煽って5番手追走へ。逃げたショウケイシング産駒ペースセッティングのラップは、最初の1ハロンだけが12秒台で、あとはラストまで11秒台という淀みのない厳しいペースに。直線に入ると、逃げ粘るペースセッティングの外からリアルスティール産駒トーホウガレオンが迫り、また最内からはサンライズピースが迫ってきますが、なかなかペースセッティングは抜かせません。そこに大外からライトクオンタムが猛然と襲い掛かって、ゴール前では1馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分33秒7。2着には逃げ粘ったペースセッティング、そこから1馬身差の3着がトーホウガレオン、クビ差の4着がスズカダブル、1馬身差の5着がサンライズピース

 勝ったライトクオンタムは、新馬を逃げて勝ったばかりで、今度は重賞を後方から豪快に差し切っての連勝。しかも今回のレースは、淀みのない厳しいペースを耐えての豪快な差し切りでしたので、さすが!と素質を感じる内容でした。鞍上の武豊騎手は、JRA重賞17年連続Vで通算350勝目。なお、3歳牝馬路線はリバティアイランドが頭一つも二つも抜け出した状態でありますが、その次の2番手集団には、この馬も入ると思います。

 2着のペースセッティングはマイルまでが守備範囲のスピード馬ですが、3ハロン11秒台のラップを続けることができる持続力も見せてくれました。逃げて粘り込む力は素晴らしいので、マイルまでの重賞路線では、レースのカギを握る最重要な馬と覚えておきましょう。3着のトーホウガレオンも地力を見せましたが、何と言っても切れ味不足で勝ち切れません。距離を伸ばして良しと思います。

 

 そして中山のフェアリーS勝ったのは、ダノンバラード産駒キタウイング最後方待機で脚を溜めます。逃げたマイレーヌの前半3ハロンのラップは34秒5と、今の中山マイルとしては速いペース直線に入ると、まず2番手からロードカナロア産駒スピードオブライトが先頭に立ちますが、最内を突いてキタウイングが鋭く抜け出します。大外からルーラーシップ産駒メイクアスナッチが猛然と追い込んできますが、キタウイングがアタマ差だけ前に出て勝利。良の勝ちタイムは1分34秒3。2着メイクアスナッチから1馬身3/4差の3着にはスピードオブライト。さらにアタマ差の4着がブラウンウェーブ、1/2馬身差の5着がリックスター

 人気馬総崩れの結果でしたが、勝ったキタウイングは新潟2歳Sの勝ち馬で重賞2勝目2着メイクアスナップはデビューから2連勝していた馬、3着のスピードオブライトは京王杯2歳S3着馬実績のある馬たちが上位を占めており、もう少し冷静にデータを重視していれば、この三連単517430円は当てられたと思います。

 それにしても、キタウイングは勝っても勝っても人気にならない馬なので、ローカル重賞や2000m前後の牝馬重賞ではちゃんと買わないと、次も酷い目に合うと思います。今回は軽く見過ぎてしまい、申し訳ありませんでした。


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