金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【2歳・3歳のダート重賞路線の整備が決定!】 JRA・NARほか競馬5団体が発表!!

2022-06-22 05:44:57 | 競馬

 本Blogでも再三提言をして参りましたが、ついに中央と地方の歩み寄りが実現2歳と3歳のダート重賞路線が見直されて、整備されることになりました。

 

 6月20日(月)に発表された内容は、

①現在は南関東限定の「羽田杯」と「東京ダービー」をJpn1に格上げして中央馬に開放

②現在7月に行われているジャパンダートダービー(名称変更予定)を10月へ移行

③この3レースを3歳三冠レースとして、三冠馬には8000万円のボーナスを支給

④5月に行われている兵庫CPを1400mへ変更して3歳短距離王決定戦へ移行

 

 ネットでは様々な意見が出ていますが、総じて言えば、まずは「山が動いた」という評価で良いと思います。また、JRAの2歳重賞や3歳重賞路線の整備など、詳細な変更内容はまだ示されていませんので、『変革』に着手したという段階だと思います。

 

 地方競馬、例えば、盛岡や高知、佐賀などの地方のダービーなどは、今回の変更対象には含まれていません。これは、急激な変更だと地方競馬の基盤そのものを壊してしまう恐れがあるため。一方で、南関東については、自らの3歳クラシック体系を維持するよりも、JRAからの出走馬も募って、馬券売上げを倍増、3倍増と伸ばす方が、自らの存続に資すると判断したためでしょう。ここは、変化への対応力の差と言っても宜しいかと思います。

 また、JRA側に3歳クラシックの開催権を譲ってしまうことの方が、南関東にとっては致命傷になると考えたこともあるでしょう。古馬の重賞については、すでに殆どが「交流重賞」となっているため、「3歳クラシックだけは開放しない」と拘ることは、すでに意味を失っています。

 

 少しだけ気になるのが、兵庫チャンピオンシップを3歳短距離王決定戦とすること。兵庫競馬の「既得権」に配慮した結果だと思いますが、兵庫の小回りで重い砂のダート1400mの舞台で、3歳ダートのスピード王を決めるというのは、ちょっと抵抗があります。まぁ、格付をJpn2に留めているから、ここは再考の余地があるということなのでしょう。6月の府中のユニコーンSを、1400mに縮めてGⅠにした方が良い気が致します。

 

 いずれにしても、2歳3歳のダート路線の整備について、中央と地方で大枠合意に至ったこと、これは素晴らしいことだと思います。日本馬は、ダート路線でも世界一が目指せるレベルになって参りました。それを支える意味で、2歳3歳の重賞レース体系を整備することは大変意義があります。

 本件は、その第一歩になると思います。


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