金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【海外GⅠ回顧】 英国プリンスオブウェールズS シャフリヤールは4着に敗れる!

2022-06-18 06:36:22 | 競馬

 6月15日(水)に英国ロイヤルアスコット競馬場で行われたプリンスオブウェールズS(GⅠ:1990m)は、日本から遠征した昨年のダービー馬シャフルヤールは4着に敗れました3月のドバイシーマクラシックに続いての海外GⅠ2連勝とは、なりませんでした。

 

 出走馬は5頭と少なくなりましたが、メンバーは豪華でした。5連勝中の上り馬ベイブリッジ、ドバイターフ2連覇のロードノース、米豪欧のGⅠ勝ち馬ステートオブレスト、昨年のジャパンC5着の名牝グラングローリー、そして2021年日本ダービー馬のシャフリヤールですから、現時点での芝2000m路線の世界一決定戦と言って良いレースだったと思います。

 スタートでロードノースが出遅れ。「目隠し」の取り忘れが原因という俄かには信じられない事態でした。レースは、好スタートからステートオブレストが逃げる展開になりました。シャフリヤールは上手く2番手追走の位置が取れましたが、何と言っても超スロー。最初のコーナーまでは、引っかかる素振りを見せていました。そのあとの上り坂においても、あまりにユックリの流れに、力む様子がハッキリ見られます。日本のレースだったら、風を切りながら流れるような中盤になるはずが、ゆっくりと上り坂を黙々走り続けるのですから、このペースで脚を溜めるには、やはり慣れが必要だと思います。

 ラストの直線でも、シャフリヤールは、きちんと最後まで全力で走り続けましたが、掛かった分、いつもの伸びは出せませんでした。勝ったのは、逃げ粘ったステートオブレスト2着は3番手から差してきたベイブリッジ3着はシャフリヤールをゴール前で交わしたグラングローリー

 

 馬場は、これ以上は望めないという良馬場でしたが、欧州独特の、超スローからの消耗戦のようなロングスパート勝負に慣れていないと勝負にならないことが、ここでも判明しました。ひょっとすれば、今回のシャフリヤールは、思い切って『逃げ戦法』に出て、最初からペースを上げて離し逃げをしてしまった方が良かったのかもしれません。

 矢作芳人調教師が言っていた、「欧州の大レースで勝つには、『逃げ戦法』が最も有効」という言葉が頭の中で繰り返し思い出されて参りました。

 

 いずれにしても、シャフリヤール、お疲れ様でした。まずは帰国して、ゆっくり休んで下さい。海外に行くなら、秋は、豪州かアメリカ、そして12月は香港カップですかね。欧州はやっぱり、強い逃げ馬で勝負すべきだと思います。


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