まずは函館スプリントS。勝ったのは、ミッキーアイル産駒ナムラクレア。好スタートから3番手で、逃げるビアンフェをマークできる位置を取りました。前半3ハロンが32秒7のハイペースで、前が先に止まります。直線に入ると、早めに先頭に立って、そのまま後続を突き放して2馬身1/2差で圧勝。50kgを活かした勝利で、勝ちタイムも1分7秒2。2着は6番手から差してきたロードカナロア産駒ジュビリーヘッド、3着は最後方から内埒際を追い込んできたベーカバド産駒タイセイアベニール。
勝ったナムラクレアは3歳牝馬、小倉2歳Sの勝ち馬で桜花賞3着馬。50㎏とはいえ、今後のスプリント路線に名乗りを上げました。ミッキーアイル産駒では初年度のメイケイエールに続いて、スプリント路線でGⅠ制覇の期待がかかります。スプリント界の新星と言って良いと思います。
そして府中のエプソムC。勝ったのは、モーリス産駒ノースブリッジ。好スタートから3番手追走の位置取りへ。前半1000mが重馬場ながら59秒7と流れる展開に。4コーナーを回ると、各馬は荒れた馬場の内側を避けて、外側を選択。ノースブリッジも馬場の中央を抜け出して早め先頭に立ちます。その外からは、ガロアクリークとダーリントンホールが、内からはジャスティンカフェが迫ってきますが、最後まで前に出すことなく、クビ差、クビ差で勝利。勝ちタイムは1分46秒7。2着にはガロアクリーク、3着はダーリントンホール。4着は内から追い込んだジャスティンカフェ、5着は後方から差してきたタイムトゥヘヴン。
勝ったノースブリッジは、4歳牡馬で嬉しい重賞初勝利。モーリス産駒はクラシックは間に合わないケースが多いですが、4歳春に急激に力を付ける馬が多くて、ジャックドールにしても、ノースブリッジにしても、これからが旬だと思います。