夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

美瑛神社の例大祭

2023-07-26 06:51:16 | 美瑛町~夏

どうやら美瑛神社の例大祭は一昨日の那智・美瑛火祭りがハイライトであり、昨日の例大祭本番は静かに神社の儀式に専念する主旨であったのかも知れません。みこし渡御なるお神輿が町内を練り歩き、町内15か所に設けられた「旅所」で「白金太鼓」、「浦安の舞」、「獅子舞」が奉納されるという形で行われたようです。

美瑛町は広いので、本殿がある近所の美瑛神社から神輿を積んだトラックが遠隔地の「旅所」へ向かうのですが、笛や太鼓の音色を響かせながらの出発なので朝から家にいても「お祭り」気分が味わえてウキウキしました。

我が家は最終地点である神社境内での式典を待てば良いと思い、夕方までは日常生活を送っていて、5時からの神社での式典におもむろに出かけてみました。しかし、一昨日の火祭りの時の賑わいが頭にあって神社に着いてみると、そこにはほぼ関係者がいるだけで、そこで子供たちだけで構成する「白金太鼓」が演じられていました。それはなかなか勇壮で良かったのですが、この時点でまだ町内を練り歩いていた神輿は戻って来ておらず手持無沙汰で待つことになりました。まだ夕方の暑い日差しの中で、涼しげな風鈴の音が一服の清涼剤でした。

20分ほどしてやっと町内を練り歩いていた神輿が戻って来ました。一昨日の勢子の若者たちとは変わって多くは年配の方達でしたが威勢よく掛け声をかけながらの帰還でした。

その一連の儀式をしばらく眺めて帰って来ましたが、道すがら思ったことは、美瑛神社の例大祭は全国各地の夏祭りが大通りなどで派手なショーとして繰り広げられているのに対して、もっぱら神社の儀式として行われているのだろうなということでした。

例大祭は3日間の日程で、今日も神社では子供相撲やカラオケステージなどがあるようです。一連の行事が分かりましたので、来年も火祭りを楽しみにしたいと思います。

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那智・美瑛火祭り

2023-07-25 08:05:42 | 美瑛町~夏

昨夜は、勇壮な那智・美瑛火祭りの神事を見せてもらいました。ご近所である美瑛神社の例大祭の一環で、平成元年(1989年)から続く行事だそうです。

和歌山県の熊野那智大社で1000年以上続く火祭りがなぜ美瑛神社で行われているかをネットで見ると、美瑛町は明治27年兵庫県からの入植者で開拓が始まったそうですが、市街地は明治29年に和歌山県勝浦町からの29世帯の入植から形成され、その時に故郷の熊野那智大社から分霊を受けて設立されたのが美瑛神社だそうです。

時は移り、十勝岳が直近で噴火したのは昭和が終わる直前の昭和63年(1988年)12月でした。翌年には平成に変わりましたが町民の士気は低下していたところに、十勝岳の鎮静と町の発展を祈願して祭りを行うことが発起され、本家熊野那智大社からご神火を受けて始まったのがこの行事と言うことです。

昨夜は午後7時半から丸山公園で出陣の儀式があるというので、私達も雨上がりの蒸し暑い中多くの観客と一緒に公園まで歩き開始を待ちました。すると、白装束の40人の勢子達が重さ40kg以上と言う火の点いた大松明(たいまつ)を担ぎながら「オーリャ」という掛け声とともに公園の一画を練り歩き、次いでお囃子の太鼓部隊と共に美瑛神社までを練り歩きました。

松明は町民から集められた願い事を書いた板で作られており、それらが燃えながら火の粉を放つので、勢子達は時々水をかぶりながらの大熱演です。神社に着くと、そこまででほぼ燃え尽きた松明が奉納され、そこに待っていた新たな12基の大松明に火が点けられて境内を練り歩きました。

こちらは公園よりずっと近くで見ることが出来たので、火の熱さも間近で感じられ大迫力でした。勢子達の中にはこちらで知り合った長谷川さん、鈴木さん、土屋さんの顔もあり、神社の夏祭りがより一層身近なものに感じられて良かったです。

今日は祭りの本番で朝から町内各所を神輿が練り歩き、夕方5時から神社境内での儀式となるとかで、これも見に出かけなければなりますまい。

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祝!大雪山初登頂!

2023-07-24 07:20:29 | 山歩き

昨日は、大雪山を登り自然を学ぶ「ひぐま大学」の7月講義「赤岳・白雲岳縦走」に参加して来ました。(敦子は7月から9月の大雪山系の山を登るコースは遠慮するというので清志のみです。)これは、私にとっては大雪山(という山はなく大雪山国立公園内にある山々の総称です。)の初登頂ということになります。

赤岳頂上を目指す途中で見る大雪山連峰

2000m級の山々が連なり、緯度の関係から本州以南で言えば3000m級の山に匹敵すると言われている大雪山を登ることは出来るのかということが美瑛町に住んでからの一つの大きなテーマだったのですが、それが昨日「出来た」ということになりました。ちょっと感動しました。

昨日は、標高1590mという高地に整備された銀泉台という登山口をスタートし、まずは「赤岳(2078m)」を目指しました。この山には第一花園、第二花園、コマクサ平と登るにつれて次々と高山植物の花園が現れ、7月、8月の高山植物、9月の紅葉でも大変人気な山だということで、昨日も朝7時過ぎに銀泉台に着いた時にはほぼ駐車場はいっぱいでした。

登山口から頂上までは標高差で488mですから大したことはないとタカをくくって登ったところ、途中には2か所一気に100mの高低差の岩場を登るきつい坂があり、更に昨日は地上でも32度を超える暑さだったそうですが、山も暑く難儀しました。

しかし、途中で見られる高山植物の数々が登山者を鼓舞してくれてしまうのか、ここで脱落する人はほとんどおらず皆赤岳登頂を喜んでいました。そこからは大雪山の山々が連なっているので、体力勝負でしょうが縦走しようと思えばどの山にも行けてしまう世界です。

昨日は、最も一般的な赤岳~小泉岳~白雲岳という距離にして約2㎞の縦走に臨みました。標高差は300mほどでしたが、とにかく岩場が多く楽ではありませんでした。特に白雲岳は頂上へ向かう最後のルートは岩をよじ登る必要があり、頂上に着いても岩場しかなくゆっくり休める場所がないことからきつかったです。

それでも多くの人がここを目指すのは頂上から先に見える大雪山の山々の雪渓のゼブラ模様を見るためだそうです。しかし昨日は風が吹き荒れ直ぐにガスってしまいそれを写真に納めることは出来ませんでした。標高2229m、大雪山では3番目に高い山を登頂した記念写真を撮って直ちに下山でした。

帰途は約6㎞の長丁場で、往きに登った岩場を降りる作業は思った以上にきつく、「長いなぁ」と感じながらの下山でしたが、終わってみれば特に息が切れることもなく登れた印象で、これなら次の「十勝岳」、「美瑛富士」、「永山岳」もやれるだろうと自信を感じて帰って来ました。

昨日出会ったたくさんの高山植物の一部です。

コマクサ

ミヤマリンドウ

イワギキョウ

チシマツガザクラ

ヨコヤマリンドウ

 

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近所の無人野菜販売所

2023-07-22 08:14:20 | 日常生活

我が家の直ぐそばに無人野菜販売のコンテナがあります。

昨年10月に美瑛に引っ越して来て直ぐにこれを見かけたので、そこで売られていたトマトを購入しました。食べて見てその美味しさにびっくりして再度購入しようと思っていたら野菜販売はまもなくクローズしてしまいました。秋で野菜の収穫が終わってしまったということでしょうね。その販売所が夏になってまた始まりました。

昨日は、食材を買いにスーパーへ向かう際にこの販売所が開いていることを確認し、トマトはここで買おうとスーパーでは買わずに帰りがけに立ち寄りました。トマト、ピーマン、しし唐が置いてあり、全て100円です。100円玉を集金箱に入れてトマトを1袋いただいて来ました。やっぱりどっしりとした中身で美味しいトマトです。

美瑛町はアスパラも有名ですがトマトも有名です。朝晩の温度差や土壌の関係でしょうか総じて野菜はどれも美味しいです。こちらの友人達が言うには、野菜はふるさと市場と無人野菜売り場のものが美味しいし安いので一押しだと言う事です。

購入したトマトと我が家のナス

昨日は、私の後に偶然すずらん大学のクラスメートが買いに来られたので少し立ち話をしました。彼女もここの野菜が好きで良く買いに来るそうです。ここは結構人気で、早く来ないと野菜が無くなってしまうと言っていました。家も近所であり、彼女の話からクラスメート13人の内私達も含めて6名が近くに住んでいるということも分かりました。こういう話をしていると、すっかり美瑛町民になった気がしました

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ノスタルジー

2023-07-21 08:04:11 | シニアライフ

昨日は、美瑛町のシニアカレッジ「すずらん大学」の第3回講義の日でした。毎回この日は忙しく、朝8時半の登校から3時半に役員会が終わるまでずっと動き回っているようです。ただ、昨日の午前中の講義は、コンサートの鑑賞ということでリラックスして楽しむことが出来ました。

そのコンサートは「TAKE4」という元学校の校長先生だった人達が作っているバンドで、ビートルズや昔のグループサウンズと同じリードギター、サイドギター、ベースにドラムスという構成で、サイドギターとドラムスがボーカルも担当していました。

そうなると、年齢的にも私達と同じかもうちょっと上という世代ですから一気に時代は昭和に戻り、私達が中学から高校時代に口ずさんだメロディのオンパレードでした。この方々も敢えてそれを意識して「すずらん大学」のようなシニアグループの会合などに呼ばれての演奏が多いそうです。時々ビアガーデンに呼ばれることもあるそうですが、アルコールが入ればもっと若い世代でも昭和の歌は受けるでしょうから結構忙しく活動しているようでした。

グループとしての活動は退職後だと思いますが、個々人は若い頃からギターなどに触れて来たということで、音楽的には「素人にしては上手い」という感じで安心して聞くことが出来、その部分での違和感は全く感じないことが良かったです。

ただ、グループサウンズの時代の「思い出の渚」や「星に祈りを」を懐かしく思いながら聞いていると、これといった思い出もない文字通り「何もなかった」高校時代などが思い出されて、気分は少しノリノリにはなれないものもありました。

彼らもちょっとだけヘンリー・マンシーニの映画「ひまわり」の主題歌を演奏してウクライナに触れたり、森山良子の「さとうきび畑」で沖縄戦に触れて「今」も意識しているようでしたが、音楽を楽しんでもらうことが主眼なのでそこはさりげなくという大人の対応をしていたようでした。2時間の予定が2時間半くらい演奏をしている大熱演でした。

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