どうやら美瑛神社の例大祭は一昨日の那智・美瑛火祭りがハイライトであり、昨日の例大祭本番は静かに神社の儀式に専念する主旨であったのかも知れません。みこし渡御なるお神輿が町内を練り歩き、町内15か所に設けられた「旅所」で「白金太鼓」、「浦安の舞」、「獅子舞」が奉納されるという形で行われたようです。
美瑛町は広いので、本殿がある近所の美瑛神社から神輿を積んだトラックが遠隔地の「旅所」へ向かうのですが、笛や太鼓の音色を響かせながらの出発なので朝から家にいても「お祭り」気分が味わえてウキウキしました。
我が家は最終地点である神社境内での式典を待てば良いと思い、夕方までは日常生活を送っていて、5時からの神社での式典におもむろに出かけてみました。しかし、一昨日の火祭りの時の賑わいが頭にあって神社に着いてみると、そこにはほぼ関係者がいるだけで、そこで子供たちだけで構成する「白金太鼓」が演じられていました。それはなかなか勇壮で良かったのですが、この時点でまだ町内を練り歩いていた神輿は戻って来ておらず手持無沙汰で待つことになりました。まだ夕方の暑い日差しの中で、涼しげな風鈴の音が一服の清涼剤でした。
20分ほどしてやっと町内を練り歩いていた神輿が戻って来ました。一昨日の勢子の若者たちとは変わって多くは年配の方達でしたが威勢よく掛け声をかけながらの帰還でした。
その一連の儀式をしばらく眺めて帰って来ましたが、道すがら思ったことは、美瑛神社の例大祭は全国各地の夏祭りが大通りなどで派手なショーとして繰り広げられているのに対して、もっぱら神社の儀式として行われているのだろうなということでした。
例大祭は3日間の日程で、今日も神社では子供相撲やカラオケステージなどがあるようです。一連の行事が分かりましたので、来年も火祭りを楽しみにしたいと思います。