昨夜は、勇壮な那智・美瑛火祭りの神事を見せてもらいました。ご近所である美瑛神社の例大祭の一環で、平成元年(1989年)から続く行事だそうです。
和歌山県の熊野那智大社で1000年以上続く火祭りがなぜ美瑛神社で行われているかをネットで見ると、美瑛町は明治27年兵庫県からの入植者で開拓が始まったそうですが、市街地は明治29年に和歌山県勝浦町からの29世帯の入植から形成され、その時に故郷の熊野那智大社から分霊を受けて設立されたのが美瑛神社だそうです。
時は移り、十勝岳が直近で噴火したのは昭和が終わる直前の昭和63年(1988年)12月でした。翌年には平成に変わりましたが町民の士気は低下していたところに、十勝岳の鎮静と町の発展を祈願して祭りを行うことが発起され、本家熊野那智大社からご神火を受けて始まったのがこの行事と言うことです。
昨夜は午後7時半から丸山公園で出陣の儀式があるというので、私達も雨上がりの蒸し暑い中多くの観客と一緒に公園まで歩き開始を待ちました。すると、白装束の40人の勢子達が重さ40kg以上と言う火の点いた大松明(たいまつ)を担ぎながら「オーリャ」という掛け声とともに公園の一画を練り歩き、次いでお囃子の太鼓部隊と共に美瑛神社までを練り歩きました。
松明は町民から集められた願い事を書いた板で作られており、それらが燃えながら火の粉を放つので、勢子達は時々水をかぶりながらの大熱演です。神社に着くと、そこまででほぼ燃え尽きた松明が奉納され、そこに待っていた新たな12基の大松明に火が点けられて境内を練り歩きました。
こちらは公園よりずっと近くで見ることが出来たので、火の熱さも間近で感じられ大迫力でした。勢子達の中にはこちらで知り合った長谷川さん、鈴木さん、土屋さんの顔もあり、神社の夏祭りがより一層身近なものに感じられて良かったです。
今日は祭りの本番で朝から町内各所を神輿が練り歩き、夕方5時から神社境内での儀式となるとかで、これも見に出かけなければなりますまい。
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