夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

誕生の地のソメイヨシノ

2024-04-30 08:20:56 | 美瑛町~春

北海道は今桜が満開です。昨日は穏やかな温かい日で数日前から桜を見に出かけようと決めていました。

北海道の桜はエゾヤマザクラという少し赤みがかかった花と葉が同時に咲くものが主流ですが、ソメイヨシノの北限として2000本のソメイヨシノが見られるという美唄市の東明公園が有名なので是非訪れたいと出かけました。

美瑛からは高速道路を使えば1時間半という近さです。「こんなに近いのか」という感慨も持ちました。美唄は私(清志)の誕生の地でした。もっとも生まれて直ぐに内地(本州以南をさす言葉ですが今時北海道を外地、それ以外を内地と呼ぶ人はほとんどいないようです。)へ引っ越していたので何一つ記憶はありません。亡くなった母や7歳上の姉に聞いてかろうじて当時のことを知るのみです。

美唄はかつて炭鉱の町として人口10万人規模の町だったそうですが、今は1万8千人に減少しています。東明公園やその後に出かけた安田侃(やすだかん)美術館はかつて市を2分した大勢力の三菱美唄炭鉱の炭鉱住宅や小学校があった場所だったようです。もう一つの三井美唄炭鉱は市の南側に今でも昔の炭鉱住宅の面影を残す街並みが残っていました。

東明公園にはスペースカリヨンという展望施設がありそこに登ると美唄の街が桜とともに一望できました。一瞬ここから自分の人生が始まったのかという気持ちになりましたが感慨はそこまでにしました。

桜は満開のエゾヤマザクラと5,6分咲きのソメイヨシノが競演していました。朝9時過ぎでまだ人の訪れも少なかったので、ゆっくり小高い山を散策してから近くにある美唄市出身の彫刻家安田侃さんが旧美唄市立栄小学校校舎を利用した美術館「アルテピアッツァ美唄」を訪れました。

アルテピアッツァとは安田さんが住むイタリア語で芸術の広場を意味するそうです。ここは良かったです。広い敷地内に彼の作品が点在し裏山の新緑に映えていました。旧校舎内にも小さな作品が展示されていました。世界的な彫刻家であるという彼も強く美唄の地を偲んでいることが分かりました。

敷地内にはカフェ・アルテという洒落たカフェもあり、そういうもの好きの私達はそこで軽くサンドイッチとコーヒーをいただきながら窓から見える彫刻と桜を楽しみました。

昨年はあまり桜を楽しむことがなかったので、今年はこの桜を皮切りに美瑛、富良野、旭川の桜を愛でまくりたいと思っています。

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