昨夜は、美瑛町主催の「循環型社会と地方創生」という講演会とパネルディスカッションが開催されたので町民センターに出かけて来ました。平日の夜(18時から20時20分)にこういうお堅いイベントが行われること自体、昔の公務員感覚では「土曜日の午後にやるべきじゃない?」と半信半疑で臨んでみました。
すると、会場はさすがに満席とはなってなく結構な参加者が町や議会関係者が多かった印象でしたが、しかし講演が始まってみると「この人達自体が今のトレンドで、この人達見たさに参加している人がいる」ことに気づかされました。
メインゲストの一人は岩元美智彦さんという現在(株)JEPLANの会長という役職の方です。私は全くこの方を知らなかったのですが、自らの開発に寄るケミカルリサイクリングという技術を元にリサイクル工場の立ち上げから始まって、完全な循環型社会が戦争やテロを止めさせ世界を平和にするという理念を提唱して今や日本国内ばかりでなく「世界が注目する日本人」となっている人でした。
今までのリサイクル技術は、例えばプラスチックであれば物理的に削ったり汚れを落としたりで100のプラスチックからリサイクルされるのは60か70で、それでは2,3回のリサイクルで終わってしまいまた次のプラスチックを石油から作らなければならないが、彼のケミカルリサイクリング技術では100から100が可能になるのだそうです。すると最初は石油を使ってももう2度と石油を必要としなくなる。このような循環社会を作れば、世界の紛争は石油を初めとした資源の奪い合いから起こっているのでそれを止めることが出来るというものです。
リサイクルですから資源回収に力を入れていて、この理念で今や世界中の大手企業や団体から賛同されているということでした。東京リンピックの際の金銀銅メダルもこの人の提唱で携帯電話のリサイクルなどから得た金属で作ったものとは知りませんでした。
もう一人のゲストは、(株)スノーピークの青柳克紀さんという方でした。山井さんという社長がキャンプやアウトドアビジネス界で星野リゾートのようなインパクトを持っている方だそうですが、昨夜は体調不良ということで急遽社長室長の彼が講演しました。こちらもしばらく日本にいなかった私達は知らなかったのですが、全国各地で自治体とコラボして現代にマッチしたキャンプ場の設計運営で地方創生に関わっているということでした。
美瑛町にはこういうトレンドの二人を呼んできてタイアップした事業を展開し、美瑛町を日本から世界に発信したいという構想があるやに思えましたが、今後どうなるのか注目してみたいと思いました。
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