先日、コンビニエンスストア「セブンイレブン」をカナダのアリマンタシォン・クシュタールという会社が買収提案をしたというニュースが流れました。カナダに反応して「どういうこと?」と思って少しニュースを追って見ました。
というのは、買収を提案した長い名前の会社はカナダ、アメリカで「サークルK」というコンビニエンスストアを展開しているということだけど、カナダのコンビニエンスストアはとても日本のような便利さ(コンビニエンス)を感じるものではなく、セブンイレブンに限らず日本のコンビニを知っている身としては「逆じゃないの?」と思ってしまったからです。
PEIで利用していたガソリンスタンドとコンビニ
カナダのコンビニは、メトロバンクーバーのような大きな都市では日本と同じように街中にあり、BC州の場合は結構セブンイレブンを良く見かけました。看板は日本と同じですが、中身は日本のようなきめ細かい商品陳列はなくウォルマートなどの大きなスーパーマーケットを縮小しただけのようでした。スーパーが近くにあればあえてコンビニに出かける気にはならなかったです。
ウォルマート
サークルKの場合は、この長い名前の会社の本社がカナダのケベック州にあることで分かるように、いわゆる郊外型の店舗展開で広大なカナダの地を縫うハイウェイ沿いにガソリンスタンドと併設して設置されているのが普通です。商品陳列は街中のものと変わらず日本のような魅力はなかったです。
サークルKは元々はアメリカの会社だったものをこのケベックの会社が買収したそうですが、この会社は企業のM&A(合併・買収)を得意にしているそうで、世界的に展開しているコンビニ事業で売り上げ的には日本のセブンイレブンを中心としたセブン&アイホールディングスよりは少し規模が大きいようです。
ただ、この会社がサークルKを買収する前でしょうが、サークルKは日本でも店舗展開していたけれども今はファミリーマートに事業を譲って日本から撤退していますから、仮にこの会社がセブンイレブンを買収しても運営は日本流で行わなければとても上手く行くものとは思えません。
セブンアイホールディングス側はまだ提案を受けただけなのでこれから検討するとアナウンスしていますが、消費者としては無理スジのように思えてしまいます。巨大企業経営には消費者心理とは違う原理が働くのでしょうか。