夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

美瑛富士初登頂断念

2023-08-20 21:32:41 | 山歩き

今日は、大雪山を登り自然を学ぶ「ひぐま大学」の8月講座・美瑛富士登山の日でした。美瑛富士はその名の通り富士山のような逆扇形の美しい稜線を持っていて、標高は1888mと十勝岳連峰の中でもそれほど高い山ではありませんが、一度は登りたいと思っていた山でした。

毎月の講座は旭川市に集合なので朝5時発に間に合わせるために3時起き、4時家を出る必要がありますが、今日は我が町美瑛町の美瑛富士に登ると言うことで集合場所を白金温泉にしてもらったので、朝5時半に家を出るという厚遇を得られました。

しかし、朝起きて見るとかなり強く雨が降っていました。4日前に行われた事前学習会でも先遣隊の報告で登山道が整備されていなくて歩いきづらいという話もあって、今一つ乗り気になれなかった美瑛富士ですが、雨では出発から気分は落ち込みました。強いて言えば、日本に帰ってから登山用のレインコートを新たに購入していたので、それを初めて使う機会が来たということくらいが気分を高める要素でした。

白金温泉で旭川からのバス組と合流し、細い林道を通って美瑛富士登山口まで運んでもらい、予定通りレインコートを着込んでの出発となりました。歩き始めはまだ雨もそれほど強くはなく、旭岳、十勝岳と岩と砂礫だらけの歩きにくい山が続いていた私には木の根っこと土の登山道は久しぶりで、カナダでのトレッキングを思い出しながら歩いていました。

しかし、段々歩を進める内に雨が強くなり狭い登山道にその雨が川のように流れ始めました。それでも予定通り頂上を目指すと思っていた私は、ただ雨に打たれながら何とか川のような道に足を取られないように黙々と下を向いて歩いていましたが、やはりこの状況では危険が伴うとリーダー達が判断し途中から引き返すことになりました。距離2.6㎞、高度差355mの地点でしたから頂上までは距離、高度とも3分の1というところでした。

レインコートの方も強い雨では本来の役目は果たし切れずびしょ濡れになっての退却でした。しかし、皮肉なことに下に降りて来ると雨は止み青空も見える天気に変わっていました。何ということかと皆で苦笑し、それではとバスに近くの望岳台まで運んでもらい、リベンジとして先日も登った十勝岳の途中、避難小屋まで登って昼食にすることになりました。

その頃には山は雲もかかっていましたが稜線もはっきり見えて登山日和になっている皮肉でした。しかし、一度美瑛富士でエネルギーを使った後に2.3km、385mを望岳台まで歩くことは思ったよりきつく、何か達成感の得られない1日となってしまいました。時間も早かったので、白金温泉で入浴し疲れを取ったことだけは満足でした。

山は天気が極めて重要で、状況の良くない時には撤退する勇気を持つことが必要と口を酸っぱくして言われますが、今日はそういう貴重な経験をしたと納得することにしましょう。

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