夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

すずらん大学研修旅行2日目

2023-08-19 07:40:30 | シニアライフ

すずらん大学研修旅行の2日目です。朝、宿泊した洞爺湖畔の宿からは洞爺湖とその向こうに蝦夷富士・羊蹄山や2008年にサミット会場となったザ・ウィンザーホテル洞爺が見えていました。

洞爺湖からこの日のメインイベント白老町の「国立アイヌ民族博物館ウポポイ」は車で1時間ほどでした。この施設はコロナ渦が始まった2020年春に完成するというタイミングの悪さで、オープンを何度か延期しその年の7月12日から営業を開始しましたが、初年度から集客には苦労しこれまでは年間100万人の来場見込みに対し毎年4分の1程度の入場者に留まっているようです。しかし、見学した感想としては素晴らしいの一言でした。

ポロト湖畔にゆったりと建てられた施設は大きく2つのエリアに分かれ、1つは博物館と伝統的コタンを再現した屋外施設、もう1つは伝統舞踊などを披露してくれる体験交流ホールを中心に体験学習のエリアとなっています。

博物館の展示はその内容が見事で魅入ってしまいましたし、工芸館内では展示物に手を触れることが出来、チセと呼ばれるアイヌの住居の再現施設では伝統衣装を着ることも出来ました。次いで訪れた体験交流ホールでは伝統芸能の上演が行われ、北海道各地のアイヌのそれぞれ違った伝統行事の演技をその都度5つ見せてくれます。(写真撮影禁止のため写真はありません。)これが感動するほど良かったです。

先日旭川市の川村カ子トアイヌ記念館を見た時に感じた、「アイヌの人達は和人が来るまでは北海道と言う自然豊かな地で楽園のような生活をしていたのではないか」という印象は更に深まりました。今SDGs(サスティナブル・デベロップメント・ゴールズ)という言葉があふれていますが、彼らの生活こそその実践だったように思います。それほど豊かな文化が北海道で栄えていたことに益々興味が湧きました。この施設はまた訪れ、もっとゆっくり時間を取って見て廻りたいものです。

施設見学後は苫小牧市で昼食を取り夕方5時には美瑛町に戻って来ました。総勢44名の学生たちによるバス旅行は、初めての人達との交流ということもあって初めは少し不安でしたが、終わってみれば同宿した人達との話も楽しく、満足の1泊2日の旅でした。

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