goo blog サービス終了のお知らせ 

夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

地球は生きている

2025-03-17 07:40:06 | 山歩き

昨日は、ひぐま大学の有志が企画してくれた旭岳スノーシューツアーに参加し、初めて冬の旭岳に山上しました。朝から晴れて旭岳へ向かう途中の道すがらに見える旭岳がどこから見てもきれいでした。

9時始発のロープウェイに乗るため8時半に駅に集合すると、もうスキーやスノボ、あるいはスノーシュー組でたくさんの人が並んでいました。日曜日で晴天とあっては待ちきれぬ人が続出するのもうなずけます。私達一行8名もその仲間で、ロープウェイ終点の姿見駅を出ると真っ白な世界にどんと旭岳2291mがそびえ立っていました。

この日の私達の目標は、夏山では近づけない地獄谷と呼ばれる噴気孔を間近に見ることで、多くのバックカントリーを楽しむスキーヤー、スノーボーダー達が上へ向かって歩いていて、私達も頂上まで登る誘惑にもかられましたがそこは自制しました。ふかふかの雪原は夏と違って遊歩道も何もなくどこを歩いても良く、初めての冬の旭岳の空中、雪中散歩を思い切り楽しみました。

噴気孔に近づくとその勢いは想像以上で、水蒸気とガスと硫黄を激しく音をたてて噴出していました。地球は生きていると実感させられ、休火山だからと安心しきっていますがこれがいつ爆発につながらないのかと不思議な気もしました。雪の塊を噴気孔に命中させるとズボッと大きな音をたてるのが面白くてしばらく童心に返って遊びました。

2時間ほど噴気孔を廻って姿見駅に戻り、そこで持参した昼食を食べた後はロープウェイで下に降り、旭岳ビジターセンター裏に広がるクロカンスキー場に分け入ってカモ沼、ワサビ沼という小さな沼を目指す第2弾のスノーシューツアーを行いました。

2つの沼は温泉が湧いているので冬でも凍らずに見られ、エゾユキウサギやキツネの足跡は見られましたが現物に出会うことは出来ませんでした。ここでも冬の時期にしか歩けないスノーシューの醍醐味を感じながら、結構なアップダウンとあまり人が歩いていないので深雪をかき分けての歩行を楽しんで来ました。晴天の冬のアクティビティをすっかり満喫した1日でした。

コメント

2年目のひぐま大学卒業

2025-03-09 07:02:26 | 山歩き

昨夜は、大雪山に登り自然を学ぶ「ひぐま大学」の2年目の卒業式&祝賀会があり出席して来ました。昨年は1年生として夫婦で臨みましたが、今年は妻が入学していなかったので私だけの参加でした。この大学は一応2年制になっており、私は2年目も無事全ての講座を修了したので卒業ということになりました。

一昨日の「すずらん大学」卒業式でも和服姿の女性を見ましたが、この日は更に多くの方が和服を着ていて卒業式の雰囲気を盛り上げていました。私は卒業に加えて、昨年に続き今年も全講座に参加したため皆勤賞をいただいたからだと思いますが、卒業式の際に学生代表として挨拶するという冷や汗の栄誉を授かりました。

「ひぐま大学」は、昨日が44回目の卒業式と謳っているように創立44年を数えるということですから、民間の友好団体としては息の長い、それだけ支持を得ている団体だと言えます。一応2年制を取っていますが、3年目からは自由にいつまでも学生として在籍することが出来ます。私も当然3年目も参加するつもりで挨拶の中でもそう述べ、新年度の日程だけはあらかじめ連絡を受けていたのでそれらを年間カレンダーに書き込んでいます。すずらん大学同様ひぐま大学も優先して行動しようと思っています。

学生の中には素晴らしい特技を持っている方がいて、昨年に続いて昨夜もご夫婦で尺八と琴の演奏を聞く機会を持てました。春の海やさくらさくらなど尺八と琴ならではの音色が春の卒業という雰囲気に花を添えていました。

式の後はお楽しみの祝賀会でした。会場が老舗の旅館「扇松園」ということで凝った宴会料理が並べられ、食事をしながらも学生の一言スピーチや恒例の学生が持ち寄った寄贈品のオークションなどで盛り上がりました。私も昨年のオークションで味を占めた妻からの依頼で2つの小物を落札し、また少しお土産品もいただいたので、帰ってからテーブルに並べて報告しました。

新年度の活動は5月からですが、来週には有志によるスノーシューツアーもあり、それにも参加するつもりでまだまだ山の活動を楽しみたいと思っています。

コメント

好ましくないミツバチ

2025-03-04 07:36:26 | 山歩き

一昨日、セイヨウマルハナバチという好ましくないミツバチの観察や駆除を熱心に行っている友人に誘われて、実態報告や今後の活動を話し合う会合に出席して来ました。私達はこのハチについてほとんどノーアイデアで何かを言えるようなことはないのですが、こういう世界もあるのかという気づきと、山を歩き花を観察しながらハチを駆除するという活動はちょっと面白そうということで、参加しても良いかなという気分になっています。

お尻が白いのが在来種にはない特徴(出典:マルハナバチ・ハンドブック総合出版)

セイヨウマルハナバチというミツバチは特定外来種と分類されています。Wikipediaによると、1980年代にヨーロッパで花粉媒介昆虫として飼育され、日本では1990年代に特にトマト農家で利用されるために輸入されたそうです。在来種のように花蜜を分泌しない花にもやって来るため重宝されたようですが、繁殖力が非常に強く、舌が短いため盗蜜という花に穴をあけて蜜を吸うため受粉につながらない行動をするなどでやっかいものでもあったようで、管理をしっかりしないといけなかったにも関わらずやはり野生化して野に出てしまい、今では国をあげて駆除対象として扱われているのだそうです。

井本さんの記録から

特に多いのが我が北海道の大雪山なのだそうで、熱心な活動をしている方々が身近にいるというわけです。この日の会合では長年観察と駆除を続けられてきた井本さんが活動記録を報告されていましたが、花の時期である6月から8月には週2,3回ペースで十勝岳連峰の美瑛岳や富良野岳へ登ってどの花にどのハチがやって来ているかを細かく観察し、セイヨウマルハナバチに出会えば捕獲し駆除するという活動をされているそうです。

ミツバチは皆人間に有用で良き存在だとばかり思っていましたが、嫌われ者もいるということを知った次第です。

コメント

美瑛樹山の会の今後

2025-02-22 07:56:59 | 山歩き

一昨日、美瑛町の移住者で作る「美瑛樹」の中で、更に山好きな人たちが緩くつながる「山の会」の新年会が開かれました。私達夫婦も美瑛町に来たばかりの頃たまたま誘われる機会がありメンバーとなっています。まだ発足して3年余りの会だということで私達も出来るだけ会の企画には参加を心がけていて、新年会には妻は夜の会合に腰が重いので私だけ参加しました。

この日の会合は単に飲食で親睦を深めるという以上に、昨年会長が若くして亡くなっていたので今後の会の運営について話し合うという目的がありました。この日は、亡くなった会長と一緒に会の発足に尽力した3人が中心になってあらかじめ参加者に「登って見たい山」や「思い出の山」などを事前に考えて来るよう指示があり、それらを集約して年間予定を作ろうという試みが行われました。

参加者の希望の山がリストアップされ、皆でワイワイそれぞれの山への思いを話しながら用意された予定表に書き込んで行くと、これから1年間の目標の登山計画が出来て行きました。私もあこがれ又は希望の山として「オプタテシケ」と「トムラウシ」をリストアップしたのですが、他にも何人かこれらの山を取り上げる人がいたので「トムラウシ」は年間予定表に盛り込まれることになりました。

ただ正直なところ、私の中ではこれらはかなりハイレベルの山なので様々なレベルの人が集う「山の会」の山行には不向きなのではないかなと思う気持ちがあります。オプタテシケもトムラウシも標高差ということでは昨年登った利尻山とほぼ同じ1600m前後ですが、最も短いルートでも往復歩行距離が19㎞程度あるので利尻山の13㎞とは一段レベルが違います。私の中では余程根性を入れてかからなければならない山だと思っています。一方で、美瑛町からは遠いので出かけることが大変だとは思うけど「雌阿寒岳」や「摩周岳」は歩き易い山だと聞いているので是非登って見たいと思ったりしました。

今後は3人の発足人メンバーが事務局として会を運営してくれるということになったので、皆山のベテランですから時期が来たら適当な山を選択して山行の企画をしてくれるものと思います。本格化しそうな「美瑛樹山の会」と今年も参加予定の「ひぐま大学」、2つの会の山行に向けて体力強化に務めなければならないと思いました。

コメント

鬼斗牛山でスノーシュー

2025-02-10 07:25:50 | 山歩き

昨日は、大雪山に登り自然を学ぶ「ひぐま大学」の本年度最後の山行、鬼斗牛山(キトウシ山)スノーシューの日でした。朝出がけの美瑛町は雪が降っていましたが、旭川のバス出発場所へ着く頃には雪は止み太陽が出そうな期待が持てる様子に変わっていました。

この日の山は旭川市の北部に位置する鬼斗牛山という標高379mの低山でしたが、昨日からの積雪が幸いして20㎝くらいの新雪が積もっていてスノーシューには楽しいものでした。学生とスタッフ総勢30名のパーティでしたが、他に訪れていた人は2,3人だけで山を独占したような気分で歩いていました。

残念ながら鹿やエゾリスなどの動物たちに出会うことはありませんでしたが、足跡はそこここに見られ、歩く途中もずっとシジュウカラなどの小鳥のさえずりが聞こえていて、時々全員で足を止めては野鳥の観察に興じたりしました。去年の冬路山スノーシューの際はクマゲラが激しく木をつついている現場に遭遇しましたが、今年はクマゲラが掘った跡が残った木々があちこちに見られました。

急坂もなく楽に頂上までたどり着き、そこで昼食を食べた後はお楽しみの下りでした。スノーシューの醍醐味は夏の登山では歩けないようなブッシュの場所でも雪に覆われているので歩けてしまうことですが、意外な楽しみは新雪が積もった下り坂をふわふわと浮くような感覚で降りて来ることです。

昨日もそういう斜面が広がっていて、私は山スキーをしたことはありませんが、バージンスノーを木やブッシュをよけながら滑るように降りて行く感覚は「これが山スキーの楽しさだろうな」と感じながら子供のように楽しんでしまいました。

終わってみれば久々の山行で結構疲れていることに気づきましたが、やはり山歩きは夏でも冬でも良いものでした。ひぐま大学は来月卒業式を迎えて本年度が終了します。今年も昨年に続き全講座に参加したので皆勤賞がもらえるつもりです。それもまた楽しみです。

コメント