年金ふわふわ

年金についての執筆やセミナー講師を生業とするFP・社労士が
風の吹くまま気の向くまま 日々の出来事をつづる

脱退手当金…その後

2009年11月26日 | 年金ワンポイント
11/18にアップした脱退手当金の、その後です。あ、もちろんフィクションね。

近場の社会保険事務所で、この人の記録をもらってきました。当然、記録上は手当金が支給されたことになっています。そんなことは、承知のうえ。いまは、第三者員会への再申立てに備えての、データ集めです。できるだけデータを集めて、こちらの申立てが認められるような戦略をたてるわけです。

で、ちょっとおもしろいことに気づきました。脱退手当金も年金と同じように、支給要件があります。脱退手当金の支給要件は、時代とともに改正されています。
で、この人に手当金が支給された時期の要件に、この人は当てはまらないのではないか…という疑問が出てきました。

まだ詳細に解析していないので何ともいえませんが、もし要件に該当していないとすると、この手当金の支給は誤り、法に反した支給ということで無効になりませんかね。

この人のケースは、第三者委員会で申立てが認められるポイントがいくつかあるので、それだけでもって再申立てをしてもイケる可能性があるのですが、さらに支給要件に反しているということになると、これはちょっとおもしろくなってきたぞ…という今日この頃です。

企業年金について

2009年11月25日 | 年金ワンポイント
日本を代表する航空会社、○○の企業年金の給付額削減について、OBつまり受給者の皆さんが反対していますね。そりゃあ生活の基盤を脅かされるのですから、当然でしょう。

ただ、皆さん企業年金というものを誤解されているのではないかと…。自分たちが給料から積み立てたお金が、会社の都合で勝手に削られると勘違いされているのではないかと思うのですが。

たしかに企業年金は積立方式です。○○の企業年金については、従業員の給与からの積立もあるようです。ただし、それがすべてではないと思います。従業員の給与からの積立とは別に会社も掛金を出していて、しかもおそらくは会社の掛金のほうが従業員の掛金より多いのではないでしょうか。

さらに○○の場合は、従業員と会社が拠出した掛け金を、年4.5%の利率で運用するということを約束しています。これは、積み立て中はもちろんのこと、年金を受給している期間についてもです。

いまどき年4.5%でなんか運用できるわけありませんから、当然積立不足が起こります。でも、年4.5%で約束しているので、不足は会社が埋め合わせなければなりません。これが、ただでさえ苦しい状況にある経営に、さらに大きな影響を与えているわけです。

そこで、いままでの年4.5%という見込利率を、実勢に合った利率に引き下げようといわけです。掛金が同じで利率を引き下げれば、当然に積立額つまり年金額が下がります。これが、いまの騒動の中身です。

従業員自身が給料から出した掛金、つまり元本を割り込むという話ではないと思うのですが。もちろん、だからといってOBの方がもらっている年金額が減ることに違いはありませんが、経営が苦しいということばかりでなく、企業年金のしくみを丁寧に説明することも必要だと思います。

昨日は熊野、今日は四日市…

2009年11月22日 | 年金講座・研修・セミナー
今月は退職セミナーのピーク月。昨日は熊野、今日は四日市に行ってきました。

昨日は、朝7:40に家を出て名鉄で名古屋へ。名古屋からは8:50発のJRワイドビュー南紀で一路熊野へ。熊野へ着いたのは12:10。

13:20~14:50の90分のセミナーを終えて、帰りのワイドビュー南紀に乗ったのが15:10。名古屋着が18:27。名鉄に乗り換えて、家に帰ったのは19:20。

熊野滞在が3時間、実際話したのはわずか90分ですが、家を出てから帰るまでおおよそ12時間。今年はセミナーを午後にしてもらったので日帰りできましたが、やっぱり熊野は遠い。泊まりもきついけど、日帰りもしんどいわ。

来週は熊野のちょっと手前、尾鷲です。ただ、セミナーが午前なので日帰りができず、前泊です。う~ん、これも疲れそう。


厚生年金の脱退手当金

2009年11月18日 | 年金相談あれこれ
まいどおなじみフィクションです。

もらった覚えがないのに支給された記録がある、妻の厚生年金の脱退手当金についての相談に、夫がやってきました。

多いですねこのパターン。脱退手当金が支給された記録がある。でも、本人はもらった覚えがない。というパターン。

このご夫婦は既に第三者委員会へ申立てをして、残念ながら「非あっせん」、つまり本人の申立ては認められませんという答えをもらっています。そのうえで、ウチに相談にきたわけです。

多いですねこのパターン。第三者委員会への申立てが否認された。障害年金を請求したら不支給になった。というパターン。

できれば、申立てや請求をする前に相談に来てほしいもんです。もちろんダメなものはダメですが、申立てや請求を認めてもらうには、あらかじめどういうケースが認められるのか、逆にどういうケースが認められないのかを分析して、戦略を立てたうえで実行しなきゃいけません。

それが、たいていの場合、ダメとなってから相談に来るんです。依頼には全力を尽くしますが、「ああ、請求前に来てくれていたらなあ」と思うこともしばしばです。

くたびれた

2009年11月15日 | 年金講座・研修・セミナー
くたびれた。仕事したくない。
なんかワシのブログは、くたびれただの疲れただのの話ばっかだな

昨日、今日とセミナーで出かけてきました。昨日は伊賀上野、今日は鈴鹿です。昨日の伊賀上野は午後だったので、朝、事務所に寄った後、11:10名古屋発の近鉄特急で伊賀神戸へ。駅に迎えにきてもらって、会場まで車で15分ほど。2時間、気合いを入れてしゃべった帰りは、伊賀神戸15:12発。名古屋に帰ったのは18:40ごろでしょうか。さすが疲れて事務所に寄る気力もなく、そのまま名鉄に乗り換えて帰宅しました。

写真は、近鉄伊賀神戸駅とJR伊賀上野駅を結ぶ「伊賀鉄道」の列車です。車で送り迎えしてもらいましたから利用しませんでしたが、なんじゃこれ!っていう列車だったので記念に?撮ってきました。

で、今日の鈴鹿は午前中のセミナーなので、朝6:00起き。これまた近鉄特急で白子駅まで。会場の鈴鹿サーキット内のホテル(研修所)まではタクシー利用。セミナーを終えて、先ほど栄の事務所に戻ったところです。ふう。

2日、外でのセミナーが続くと、疲れるわあ。仕事をする気が起きない。でも、明日、老齢年金の請求手続きをする方が必要書類を持っておいでになるので、下準備をしなければ。ということで、ダラダラ仕事をしている今日このごろのワタクシです。