厚生年金の保険料は、8月分までは月給や賞与の17.474%ですが、9月以降は17.828%になります。9月分の保険料は10月に支払われる月給から天引きされるので、引き上げを実感するのは10月からです。
厚生年金や国民年金は、現役世代から集めた保険料によって支給されます。少子高齢化で保険料を負担する現役世代が減少し、年金を受給する高齢者世代が増えることから、厚生年金の保険料率は2004年の年金制度の改正で、毎年0.354%ずつ引き上げることとされました。
改正時の給付水準を維持することを前提にすると、少子高齢化による収支の悪化を乗り切るには、改正前13.58%だった保険料率を二倍程度まで引き上げる必要がありました。しかし、それでは現役世代の負担が重くなり過ぎるため、二倍より低い18.3%を上限とするとされました。上限に達するのは2年後の17年9月です。
ただし、これでは改正前の給付水準は維持できません。そこで、物価や賃金上昇に応じた年金額の引き上げを抑制し、現役世代の負担とつり合うところまで給付水準が引き下げられます。これが、今年度から本格的に始まった「マクロ経済スライド」です。
改正前、現役世代の平均賃金の60%程度だった給付水準は、50%程度まで引き下げられる見込みです。少子化や経済状況が予想を超えて悪化し50%を割り込みそうになったときは、負担と給付について再び見直しされる予定です。
厚生年金や国民年金は、現役世代から集めた保険料によって支給されます。少子高齢化で保険料を負担する現役世代が減少し、年金を受給する高齢者世代が増えることから、厚生年金の保険料率は2004年の年金制度の改正で、毎年0.354%ずつ引き上げることとされました。
改正時の給付水準を維持することを前提にすると、少子高齢化による収支の悪化を乗り切るには、改正前13.58%だった保険料率を二倍程度まで引き上げる必要がありました。しかし、それでは現役世代の負担が重くなり過ぎるため、二倍より低い18.3%を上限とするとされました。上限に達するのは2年後の17年9月です。
ただし、これでは改正前の給付水準は維持できません。そこで、物価や賃金上昇に応じた年金額の引き上げを抑制し、現役世代の負担とつり合うところまで給付水準が引き下げられます。これが、今年度から本格的に始まった「マクロ経済スライド」です。
改正前、現役世代の平均賃金の60%程度だった給付水準は、50%程度まで引き下げられる見込みです。少子化や経済状況が予想を超えて悪化し50%を割り込みそうになったときは、負担と給付について再び見直しされる予定です。