年金ふわふわ

年金についての執筆やセミナー講師を生業とするFP・社労士が
風の吹くまま気の向くまま 日々の出来事をつづる

選挙結果と年金改革

2009年08月27日 | コーヒーブレイク
30日の選挙結果、楽しみですねえ。こないだの甲子園の決勝戦、中京大中京VS日本文理の最終回もハラハラしたけど、それの比じゃない。

私がどの政党を支持しているかは、選挙に影響を与えるので(←与えるかっ!)言いませんが、政権交代があってもなくても年金制度はまた改正があるのでせう。

私が年金の世界にかかわりだしたのは、平成6年の改正前後。60代前半の老齢厚生年金の、定額部分と加給の支給開始年齢引き上げが決まった改正のころです。その後、12年改正で残った報酬比例部分の支給開始年齢も引き上げられることとなり、16年改正では例のマクロ経済スライドが導入されました。

また、その間に未納・未加入問題や、現在の年金記録不備問題など、思わぬ地雷がドカンドカンと爆発したことはご存じのとおり。もちろん、これら以前にも改正はあったわけですが、私が年金にかかわりだした以降はとくに動きが激しい。

年金制度はスパンの長い制度ですから、改正されてもどうしても過去を引きずります。今の制度の根っこは、昭和61年の大改正前の旧法です。その旧法をベースにして、手直し手直しで今日まできたわけですね。

でも手直し、つまり改築はもう限界。いいかげん、古い家を取り壊して、時代にあった新しい家を新築する時期だと思うのですが。ちなみに、新しい家を建てても、今の受給者・加入者が全員そろって直ちに新しい家に引っ越しはできません。それが、過去を捨てきれない年金制度の宿命です。