Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

05年比15%減

2009-06-11 15:12:36 | ニュース
2020年までの日本の温室効果ガスの中期削減目標が「05年比15%減」と
なったそうだ。しかも、「炭素税」なるものも導入されるとか。厳しいだろう
なぁ、この数字。とはいえ、まだまだ削れるところは削れるだろうし、これが
新しいビジネス・チャンスになる可能性もあるわけだから、むげに反対する
こともないような気がする。社会のインフラや制度が大きく変わるということは、
それだけ動くお金も多くなるわけだから、膠着した経済を動かす機会でも
あると思う。

まずは、オフィスからなんとかせんといかんだろう。基本的に、エアコンは
禁止という方向になるに違いない。夏はもう、ネクタイや長ズボンは法律で
禁止するしかない。日本人というのは法律でも作られない限りは絶対に自分
から改めようとしないので、政府は早急にこの法律を制定して欲しい。あと、
省エネもさらに推し進める必要がある。取っ掛かりとして一番簡単で、かつ
効果が高いのは、今使っている蛍光灯の本数を、一律半分にすることかな。

エアコン禁止ということで、ダイエットも大きな関心事になるかもしれない。
やはり、太っていると夏の暑さが響くことは間違いないし、また重い人より
軽い人が車を運転するほうが、燃費向上にリアルに影響することも間違いない。
ダイエットをすることで夏の期間にエアコンの設定温度をあげることも少しは
楽になるだろうし、また車の燃費がよくなることでガソリン代の節約にも
なって、いいことづくめだろう。派手な効果は見込めずとも、じわじわと
結果に現れてくるのではないかな。

それから、やっぱり残業の禁止でしょうな。バブルの頃までと比べれば、今は
残業する人が減っているとはいえ、まだまだ無駄な残業時間が多いはずだ。
だから、どこの企業も社員が率先して定時で帰宅するような社会づくりを
しないといけなくなる。具体的にどうすればいいかは、各業界・各企業に
よっていろいろと条件が違うので、少し時間をかけていいアイデアを出す
しかない。

車やバイクも、できるだけ使わない方向にシフトしていくのだろうなぁ。
近場まで買い物に行くのに車を運転、というのは過去の光景になるはず。
2~3km程度の距離のところまでなら、自転車で出かけるようにしないと
温室効果ガス削減には効果がないはずだ。悪天候の日とか体調不良、また
子供を何人も連れて出かけるようなご家庭の場合は仕方がないとしても、
そうでない人がちょくちょく車で買い物に行くということは、やめる方向に
していかないと。電動アシスト自転車、これから売れるだろうなぁ。

省エネ家電への買い替えも当然必要になるだろう。これも、景気向上には
大きなきっかけになるはず。そしてさらに推し進めて、電気をより使わない
生活スタイルに移行できるような、社会のインフラの確立に向けての動きが
欲しい。たとえばテレビで言うと、各テレビ局は深夜枠のテレビ放送を
基本的に廃止して、その時間帯は環境映像と音楽だけ流しているような
状態にすればいいと思う。テレビの深夜枠は、緊急時に即座に対応できる
ようにという大義名分があることは知っているが、視聴率を稼ぐための
番組作りをする必要はあるまい。また、インターネットについても深夜枠は
使用料を高めにするなどして、無駄に何時間も夜中にPCを使わない
ような生活スタイルに切り替えやすいインフラを整備してほしい。

もっと根本的なことで言うと、原子力発電所をいくつか建設することも
考えなければいけない。もし今のような電気に依存した生活スタイルを
極力変えたくないということであれば、当然そうするしかなくなる。
これは日本国民に対する、大きな選択になるだろうなぁ。「原子力発電所を
つくるか、今の生活スタイルを変えるか」、いったい、どちらがより
支持されることになるんだろう。なんて、考えるまでもないか。間違い
なく、原子力発電所が建設されることになるだろう。今よりも電気を節約
する生活スタイルなんて、今の日本人が自主的に始めるなんて考えられない。
しかし、それには今よりさらに厳しい保守・点検技術の適用が必須に
なる。ここが原発の、唯一にして最大のネックだし。

あと、電気自動車への強制的な買い替えを政府が主導するとか。
バスや運送用トラックなんかはそう簡単に買い換えられないだろうけど、
国内に登録する自家用車は向こう10年以内にすべて電気自動車にする、
とかいう法律を定めたら、面白いことになるのではないだろうか。そんな
予算はない、という人は電動アシスト自転車を買うか、公共の交通機関を
利用するしかなくなるが、もし実現できたらすごいことだ。原子力発電所の
おかげで電気料金がさらに下がれば、案外いい話かもしれない。

まだまだ、他にもいろんな策があるはずだ。いったい、2~3年以内に
世界はどんなふうに変わっているのだろう。楽しみだ。