いや~、おもしろい。最近こんなおもちゃを買った。VOXが出している
超小型アンシミュの「amplug AC30」。カッティングの練習をしているとき
よく感じるのは、実際にアンプから出している音を聞かないと、ちゃんと
音が出ているのか、逆にミュートすべきところがきちんとミュートできて
いるのかがわからない、ということ。生音だけだと、そのあたりがよく
わからないので、夜でも気軽に練習できるようにヘッドフォン対応の小さい
アンプでも買いたいな、と思っていたのだった。
あれこれ探しているときにこの製品を見つけたので、あちこちのサイトを
見てみるとけっこう評判が高い。なのでまずは VOX のオフィシャルサイトで
音源を聞いてみたのだが、いい。これほんとに、こんなオモチャみたいなので
出せる音なの?と驚いた。アンシミュというとレイテンシーが気になる
ところだけど、これについてはレイテンシーがどうのこうのという評判も
ないので、買ってみることにした。
しかし、なかなか見つからない。近場の楽器屋さんにあちこち電話で在庫が
あるかどうか聞いてみたが、どこも「ありません」との答え。1件だけ
在庫があるお店があったので、取り置きしておいてもらって翌日に買いに
行った。本当は試奏したいところだけど、パッケージに入っているので
試奏が無理だろうことと、4千円弱なので失敗だったとしても被害が少ない
ので、そのままお買い上げしてしまった。
家に帰ってパッケージから取り出す。ほんとに小さい。クレジットカード
より一回り小さいくらいというと、想像つくだろうか。さてギターに刺して
ヘッドフォンをつなげて弾いてみたら、ほんとうに VOX のサイトにアップ
されているような音が聞こえてきた。いや、びっくり。あれよりも、実際には
低音がよく出ている気がする。
コントローラーはボリューム、トーン、ゲインの3種類だけなのだけど、
もともと低音を少し強めにセッティングしているのか、低音の不足は感じない。
トーンをあげていくと高音が強調されて、VOX のブライトチャンネルのような
ジャリジャリの音になる。トーンを目いっぱいあげると、ジャリジャリしすぎて
ちょっと耐えられないくらいだ。かなりモコモコの音のギターでも、これなら
不満は出ないのではないだろうか。ちなみに、手持ちのストラトとテレだと、
トーンは10段階の4でじゅうぶん。それ以上回すと耳が痛くなる。セミアコでも
5~6でじゅうぶんだった。
ボリュームはゲインに合わせて強くなる。ゲインを0にすると、ボリュームを
いくらあげても音は出ない。クリーントーンを楽しむのであれば、ゲインを
2~3にしてボリュームをあげればOK。ちなみにこの amplug AC30 は一番
歪まないモデルらしく、ゲインをめいっぱいあげてもストラトだと軽めの
クランチにしかならない。もうそんなメタルメタルした曲は弾かないから私は
問題ないけど、うんと歪ませたい人は「Classic Rock」か「Metal」を選ぶと
いいと思う。でも、この2つはクリーンが出ないみたいだから、クリーンも
楽しみたい人はこれを買って、歪ませたいときには次のようにするといい。
ギター -> ブースター -> amplug AC30
このようにつなげば、AC30 でも十分に歪ませることができる。
でもこれ、ほんとにいい。「これ、パソコン用のモニタースピーカーに
つなげてみたら、いい音が出るんじゃないのか?」と思って試してみたが、
思ったとおりアンプそのものの音が出てきた。もちろん、チューブアンプの
ような音というわけにはいかないが、これならへたなトランジスタアンプを
買うよりいいんじゃないかと思う。なにせこんな安いのでも、一応は
アンシミュだし。VOX の音をこんなに安く楽しめるのだから、えらく安い
買い物だ。
そして、もっと高価なモニタースピーカーを使えば、今までとは違うギターの
楽しみ方ができるとおもう。つまり、今まではエレキギターの音を楽しむと
いうと、アンプから出てくる音を楽しむ方法しかなかったけど、これがあれば
ステレオから出てくる音を楽しむ、という方法が増えるわけだ。普通、
エレキギターの音というのはアンプから出る音よりもCDなどの音源の音を
楽しんでいることのほうが多いはず。そして、CDのギターの音を聞いていて
「これじゃぜんぜんだめ、アンプを通さないと聞いた気にならない」なんて
思っている人はあまりいないだろう。むしろ、CDの音を聞いて「あぁ~、
これいい音だなぁ」と憧れて、ギターやアンプやピックアップを購入する人の
ほうが多いのではないかな。
だからこういうデバイスを通してステレオでギターの音を楽しむというスタイルは、
いつ一般的になってもおかしくない。今までもアンシミュを使っていた人は
同様のことをしていたとは思うが、あれはレイテンシーやらなにやらある
上に、手軽さにかけていた。でも、これにはそういうわざらわしさがないし、
なにせ手軽だ。しかもスピーカーだけならチューブアンプのような真空管の
定期的な交換とかも考えることがないわけだし、いいことづくめだと思う。
アンプメーカーは、うかうかしていられないんじゃないか?安い自宅用の
アンプが売れなくなるのは、そう先のことではないような気がする。
超小型アンシミュの「amplug AC30」。カッティングの練習をしているとき
よく感じるのは、実際にアンプから出している音を聞かないと、ちゃんと
音が出ているのか、逆にミュートすべきところがきちんとミュートできて
いるのかがわからない、ということ。生音だけだと、そのあたりがよく
わからないので、夜でも気軽に練習できるようにヘッドフォン対応の小さい
アンプでも買いたいな、と思っていたのだった。
あれこれ探しているときにこの製品を見つけたので、あちこちのサイトを
見てみるとけっこう評判が高い。なのでまずは VOX のオフィシャルサイトで
音源を聞いてみたのだが、いい。これほんとに、こんなオモチャみたいなので
出せる音なの?と驚いた。アンシミュというとレイテンシーが気になる
ところだけど、これについてはレイテンシーがどうのこうのという評判も
ないので、買ってみることにした。
しかし、なかなか見つからない。近場の楽器屋さんにあちこち電話で在庫が
あるかどうか聞いてみたが、どこも「ありません」との答え。1件だけ
在庫があるお店があったので、取り置きしておいてもらって翌日に買いに
行った。本当は試奏したいところだけど、パッケージに入っているので
試奏が無理だろうことと、4千円弱なので失敗だったとしても被害が少ない
ので、そのままお買い上げしてしまった。
家に帰ってパッケージから取り出す。ほんとに小さい。クレジットカード
より一回り小さいくらいというと、想像つくだろうか。さてギターに刺して
ヘッドフォンをつなげて弾いてみたら、ほんとうに VOX のサイトにアップ
されているような音が聞こえてきた。いや、びっくり。あれよりも、実際には
低音がよく出ている気がする。
コントローラーはボリューム、トーン、ゲインの3種類だけなのだけど、
もともと低音を少し強めにセッティングしているのか、低音の不足は感じない。
トーンをあげていくと高音が強調されて、VOX のブライトチャンネルのような
ジャリジャリの音になる。トーンを目いっぱいあげると、ジャリジャリしすぎて
ちょっと耐えられないくらいだ。かなりモコモコの音のギターでも、これなら
不満は出ないのではないだろうか。ちなみに、手持ちのストラトとテレだと、
トーンは10段階の4でじゅうぶん。それ以上回すと耳が痛くなる。セミアコでも
5~6でじゅうぶんだった。
ボリュームはゲインに合わせて強くなる。ゲインを0にすると、ボリュームを
いくらあげても音は出ない。クリーントーンを楽しむのであれば、ゲインを
2~3にしてボリュームをあげればOK。ちなみにこの amplug AC30 は一番
歪まないモデルらしく、ゲインをめいっぱいあげてもストラトだと軽めの
クランチにしかならない。もうそんなメタルメタルした曲は弾かないから私は
問題ないけど、うんと歪ませたい人は「Classic Rock」か「Metal」を選ぶと
いいと思う。でも、この2つはクリーンが出ないみたいだから、クリーンも
楽しみたい人はこれを買って、歪ませたいときには次のようにするといい。
ギター -> ブースター -> amplug AC30
このようにつなげば、AC30 でも十分に歪ませることができる。
でもこれ、ほんとにいい。「これ、パソコン用のモニタースピーカーに
つなげてみたら、いい音が出るんじゃないのか?」と思って試してみたが、
思ったとおりアンプそのものの音が出てきた。もちろん、チューブアンプの
ような音というわけにはいかないが、これならへたなトランジスタアンプを
買うよりいいんじゃないかと思う。なにせこんな安いのでも、一応は
アンシミュだし。VOX の音をこんなに安く楽しめるのだから、えらく安い
買い物だ。
そして、もっと高価なモニタースピーカーを使えば、今までとは違うギターの
楽しみ方ができるとおもう。つまり、今まではエレキギターの音を楽しむと
いうと、アンプから出てくる音を楽しむ方法しかなかったけど、これがあれば
ステレオから出てくる音を楽しむ、という方法が増えるわけだ。普通、
エレキギターの音というのはアンプから出る音よりもCDなどの音源の音を
楽しんでいることのほうが多いはず。そして、CDのギターの音を聞いていて
「これじゃぜんぜんだめ、アンプを通さないと聞いた気にならない」なんて
思っている人はあまりいないだろう。むしろ、CDの音を聞いて「あぁ~、
これいい音だなぁ」と憧れて、ギターやアンプやピックアップを購入する人の
ほうが多いのではないかな。
だからこういうデバイスを通してステレオでギターの音を楽しむというスタイルは、
いつ一般的になってもおかしくない。今までもアンシミュを使っていた人は
同様のことをしていたとは思うが、あれはレイテンシーやらなにやらある
上に、手軽さにかけていた。でも、これにはそういうわざらわしさがないし、
なにせ手軽だ。しかもスピーカーだけならチューブアンプのような真空管の
定期的な交換とかも考えることがないわけだし、いいことづくめだと思う。
アンプメーカーは、うかうかしていられないんじゃないか?安い自宅用の
アンプが売れなくなるのは、そう先のことではないような気がする。