Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

新型コロナウイルス

2020-02-04 15:21:03 | よしなしごと

新型コロナウイルス狂騒曲が止まりません。

"新型ウイルス・ショック"上海株式市場は大幅下落
https://news.livedoor.com/article/detail/17759938/
日本時間の3日午前10時半に取引が始まり、先月23日の終値に比べて一時、9%近く下落しました。新型コロナウイルスの感染拡大で経済への悪影響が懸念され、金融、空運、自動車、鉄鋼など幅広い業種で売りが広がっています。

これはひとえに新型コロナウイルスについて正しい情報が共有されていないことが一番の原因でしょう。またそのために、根も葉もないデマが飛び交っています。新型というだけで、このウイルスは特別に怖いウイルスではないことはいろいろと明らかになってきているので、すでにわかっていることをこのあたりでまとめておきましょう。

コロナウイルスとは人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoVとMERS-CoV以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。"死の感染症"みたいな扱いになってますが、基本的にはほとんどの人に自然治癒が見込める感染症です。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09236.html

WHOの緊急事態宣言、要点は

・最大の懸念は医療システムが脆弱な国に拡がること
・中国での感染制御ができなくなったという意味ではない

不安を煽るデマがあちこちで飛び交っていますが、医療システムが確立された国がパニックになるような内容ではありません。またウイルスの場合、感染力と毒性は反比例します。毒性が強いと、患者はすぐに発病して、他所に移動する間もなく死にいたります。いっぽう、自分の勢力を広げたいウイルスは、感染力を高めるためにあえて自身の毒性を弱めることだってあります。ウイルスの立場に立って考えれば、自分の遺伝子を世界中に広めたいと思えば、自ら毒性を弱めて発症までの潜伏期間を長くし、保菌者が元気にあちこち動き回ってくれた方が、ウイルスは拡散し世界中に広がります。事実、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスに感染していることが分かった10歳の少年は、感染の症状を示していませんでした。ウイルスに対する免疫が弱い子供ですら自覚症状の無いこのウイルスの毒性は、ことらさに危険視しなければならないほど強いとは思われません。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-29/Q4V8O56TTDS001


どうやら今回の新型コロナウイルスは、自分の勢力を広げたいウイルスのようです。その証拠に新型コロナウイルスの場合も、今のところ報道では死亡者/感染者の比率が、報道初期に比べて下がっています。
https://maidonanews.jp/article/13080129

先週の段階での致死率は2.3%

https://www.huffingtonpost.jp/entry/corona-china_jp_5e3231ecc5b6f2623323d138
中国で新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、中国国家衛生健康委員会は30日、死者が170人に達したと発表した。湖北省で新たに37人が亡くなり、四川省でも初めての死者が出た。感染者は1737人増えて7711人となった。

今日の時点で致死率は1.3%

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020020402000269.html
中国国家衛生健康委員会は四日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染者が、中国本土で計二万四百三十八人になったと発表した。三日に三千二百三十五人増えた。死者も六十四人増加し、計四百二十五人となった。

ただし、この数値は感染が確認された患者のうちの死亡者数であり、不顕性感染者を含めれば実際の致死率は1%を切っている可能性もありえます。
https://webronza.asahi.com/business/articles/2020020200001.html?page=1


模範解答シンドローム

2020-01-14 16:26:29 | よしなしごと

先日、ツイッターでフォローしている竹端寛氏が数年前に上梓した著作の『当たり前をひっくり返す』を読んで、これは日本中の教育者や管理職の人たちに読んでほしい良作であると思った。いや、それだけでなくすべての日本人にぜひ読んでほしいとさえ思う。


本書はイタリア国内から精神病院をなくすことに成功したフランコ・バザーリア(1924-1980:イタリア)、知的障碍者の入所施設の論理を破壊しノーマライゼーション原理を唱えたベングト・ニィリエ(1924-2006:スウェーデン)、教育現場での抑圧性を告発したパウロ・フレイレ(1921-1997:ブラジル)のそれぞれの代表作から、彼らの思想のエッセンスとなる文章を例にとりながら、現代社会に生きる人たちが常識と考えて疑義を挟みすらしない現状に警告を鳴らす内容となっている。

本書の前半は知的障碍者施設の問題点、知的障碍者の抱える悩みやストレス、それに対する施設職員らの対応など、具体的な事例が占めている。この前半部分だけでも大いに示唆に富む内容になっているのだが、後半に詳述されている知的障碍者施設での教育方針に見られる問題点は現代の学校における問題点とほとんど変わりがないことには驚かされる。

現代の教育とは空の箱を指導者からの知識で満たす「銀行型アプローチ」といわれる。この詰込み型教育では指導者が生徒と共に客観的、分析的、批判的に問題を考えることは不要であるとして、指導プロセスからは切り捨てられる。このような環境では、教師が生徒と気持ちを通じさせてコミュニケーションをとりつつ共に問題を考えるということはなく、指導者は生徒という空箱にひたすら知識を詰め込み続け、生徒も黙ってそれを受け入れることが求められる。生徒は自分が置かれている状況を読み解き、その状況を変革可能なものとしてとらえ、批判的意識へと向う自律的な成長の機会を持てなくなる。その結果、生徒は知識を「預金」すること、すなわち知識を整理整頓してため込んでおくことだけが上手な知識のコレクターと化してしまう。これが長じると、自分の周囲の世界全般をも、客観的な批判や分析無しに安易にカテゴライズしてしまうことにつながる。

というのは、銀行型教育で成長した人は、自分の理解の範疇を超える価値観や社会問題に遭遇すると、それらを客観的、分析的、批判的に考察するようなことはせず、どのようなことにも〇×式の選択問題のように必ず1つの正解があると考え、その正解さえ選択すれば新奇な価値観や様々な諸問題をうまく頭の中でカテゴリーし、「整理整頓してため込んでおくことができる」と考えがちだからである。またその際には、えてして固定化された常識がその模範解答として求められがちである(「ホームレスは怠け者である」「ゴミ屋敷の住人は精神異常者である」など)。

さらに銀行型の受動的教育で思考回路が成熟した人の問題は、支配者側の論理で動かされる世界にも限りなく受動的になっていくということだ。銀行型教育の環境では、模範解答以外の解答はすべて一律に誤答と採点されてしまうため、無心に詰込み式教育プロセスに取り組み、それにうまく適応できた人ほど周囲からも学校からも世間からも「教育のある人間」であると認められる。そして銀行型教育で成長した人が社会の中で多数派を占めるようになると、国の政策や基本方針を模範解答とし、それを疑いも批判もせずに受け入れる人が著しく増加する。国家の運営は政府に委ねられており、すなわち政府の決定は国民にとって最高かつ不可侵の模範解答であり、この模範解答に異議を唱える者は紛れもなく教育のない人間である、とカテゴライズされてしまうからだ。

これはしかし、やがて人を内側から苦しめることになる。現実の社会を知れば知るほど、政府の方針や社会全般の因習、慣習、前例、凡例といった模範解答には明らかに誤りと思われる点や時代遅れな点もあることがわかる。だがそれに対して反論したり疑義を差し挟む者は、銀行型教育の卒業生から構成される社会では、「教育のある人間」とは認められない。そのため社会から爪はじきにされぬよう、支配者の論理や社会全般の因習、慣習、前例、凡例に対して過剰な自己同一化を図らざるを得なくなる。その結果、「この社会のルールや常識には目に余るおかしなことが多い、しかしそれに声をあげれば社会から爪はじきにされる」という二重の苦しみに苛まされることになる。この負のエネルギーは、リベラルや革新的思想に対する羨望と差別の両方が入り混じったすさまじいバッシングにつながる。ネット上で右寄りの人たちが一概にリベラルを激しくバカ扱いする理由は、つまりこれである。現実社会を肯定し、それに同一化できる自分たちこそが教育のある優秀な人間であり、それに合わせることができない者や批判をする者はすべて愚劣な人間だ、という理屈になる。そして明らかにリベラルや革新的思想の言い分に正当性があると認められそうになると、今度は理不尽なまでに現実を無理やり肯定し、自分たちにこそ正当性があると主張しようとする。いわゆる「エクストリーム擁護」と表現される過激な現状肯定主義だ。

現代社会にそのまま通じる冷徹で正確な分析に、本当に驚かされた。まさに今の世の中は模範解答シンドロームと表現するにふさわしく、MeToo 運動やグレタ・トゥンベリさんが猛烈なバッシングを受けているのも、彼らの模範解答至上主義から逸脱している価値観だからなのだろう。


誤解されている孟子の言葉

2019-07-26 11:09:21 | よしなしごと

「位卑しくして言高きは罪なり」

孟子の言葉だけど、これは一般に日本では「身分の低いものが身分の高いものに意見を
するのは間違っている、平社員が管理職に意見などするな」というような意味でとらえ
られていることが多い。でもこの言葉は、そんなパワハラ上司パラダイスの世の中を
理想とするような意味の言葉などではない。原文は以下のとおり。


【孟子曰く、
 仕うるは貧の爲に非ざるなり。
 而れども時有りてか貧の爲にす。
 妻を娶るは養いの爲に非ざるなり。
 而れども時有りてか養いの爲にす。
 貧の爲にする者は、
 尊を辭して卑に居り、
 富を辭して貧に居るべし。
 尊を辭して卑しきに居り、
 富を辭して貧に居るには、
 惡くにか宜しき。
 抱關擊柝なり。
 孔子嘗て委吏と爲る。
 曰く、
 會計當たるのみ、と。
 嘗て乘田と爲る。
 曰く、
 牛羊茁として壯長するのみ、と。
 位卑しくして言高きは、
 罪なり。
 人の本朝に立って、
 道行われざるは、
 恥なり、と。】

(訳)
 孟子曰く
    「政治の仕事は生活苦のために収入を得るためにすることではない。
    しかし中には生活の糧を得るために政治の仕事をする人もいるだろう。
    (中略)
    生活のために政治をする(志の低い)者は、高い役職には就くべきではないし、
    (中略)
    (志の低い)卑しい位の者が国政に高言するのは罪である」



つまり、国家天下のことを真剣に考えることもなく、ただ生活のために政治の
仕事をしている人間が軽々しく施政者に対して意見するべきではない、という
意味の言葉。原文で紹介されている身分卑しき者とは「抱關擊柝」「委吏」
「乘田」で、門番、夜回り、倉庫番、飼育係のこと。その当時の中国で、これらの
職に就くものが高い教育を受けていることはあるはずもなく、仮のこのような
仕事をしている者が何かのきっかけで政治の仕事をするようにでもなれば、
人民全体の福祉を考えた意見ではなく、自分たちの利益を最大化するような
意見を奏上するはずで、それは罪深いことだと孟子は考えたのだろう。
だからこそ、この言葉が生まれたのだ。

孟子の言葉ではもうひとつ、誤解されている有名な言葉がある。それは、

「君子は庖廚を遠ざく」

こちらは一般には「男子厨房に入るべからず」という言葉に変換されて人口に
膾炙しているけど、これもまたまったく違う意味の言葉。

(原文)
 君子の禽獣に於けるや、その生を見ては
 その死を見るに忍びず。その声を聞きては、
 その肉を食らうに忍びず。是を以て君子は
 庖厨を遠ざくるなり、と。

(訳)
    君子が牛や馬などと接して、生きているときの姿を見ると、
    その死ぬのを見るのは堪えられないものです。その死ぬときの声を
    聞いては、とうていその肉を食べる気にはなれません。
    ですから、君子は生き物を殺す料理場には近寄らないものです。
    

読んでいてなんとなく伝わってくることだけど、これはつまり反戦の言葉だ。
君子が自らの治めている国の民の姿を見たり聞いたりすれば、その民が命を
失うところを見ることなど到底できない。だから、その民の命を失うことに
なる戦争だけは絶対に避けなければならない、という意味の言葉と解釈
するのが普通だろう。


ジャーナリストの使命

2018-10-26 16:25:15 | よしなしごと

ジャーナリストの安田純平さんが、3年の長い拘束のすえ、カタール政府の
働きかけでようやく解放された。とてもすばらしいニュースなのだけど、
ネトウヨたちからはバッシングの嵐が吹き荒れている。ここでその声を
ひとつひとつ紹介するのはスペースの無駄なので要点を言うと、彼らが
安田さんを非難する最大の理由は、安田さんを解放するために払われた
身代金がテロリストの資金源になる、ということだ。

この意見は一見すると正しいことを言っているように見える、確かにその
払われた身代金はテロリストが新しい武器や弾薬を購入するための資金に
なることは間違いない。しかし、それは物事の枝葉末節だけを見ての意見に
すぎない。ジャーナリストが写真や映像という動かぬ証拠とともに戦地の
現状を伝えなければ、誰も戦地で実際に何が起きているのかを把握することが
できず、世論を動かすこともできなくなるのだ。

具体的な例で考えてみよう、話がシリアやイラクといった日本から遠く
離れた場所になるから、どうしても理想論や観念論に走りやすくなる。
なので、ネトウヨさんたちが好きな「中国脅威論」を基にして考えて
みよう。仮にですが、日本と中国が本当に戦争になってしまったとします。
中国が優勢に戦争を進めて日本の本土に侵攻し、日本の一部を実行支配
するまでになったという状況だとします。中国政府としては、この戦争の
大義は中国側にあり中国は正義の戦争をしている、という印象を世界に
伝えたいでしょう。なので、中国政府の息のかかったメディアを使い、
中国が人道的に日本を支配している様子(もちろんヤラセ)を撮影させて、
その画像や映像を世界に発信することでしょう。

ところが実際には、カメラの無いところでは中国の兵隊が暴行や略奪を
繰り返している。そんな様子を密かに撮影して世界に発信する人がいると
すれば、それはジャーナリスト以外には考えられません。ジャーナリストの
渾身のレポートによって国際世論が動き、中国を非難する声が世界中に広まり、
中国政府の日本統治のやりかたを変えることすらできるかもしれない。
まさに、ペンは剣よりも強し、です。なのでジャーナリストは絶対に
必要なのです、たとえ捕まってしまうようなことがあっても。彼らを
「自己責任」だの「自業自得」だのといって非難するのは、あまりに
見識不足といわざるをえない。


玉城デニー氏の掲げる子供の貧困対策

2018-09-25 10:37:17 | よしなしごと

沖縄県知事選に立候補している自由党幹事長の玉城デニー氏が、子供の貧困対策に取り組むと
明言しているそうだ。とても志の高い、県民の生活を真剣に考えていることが伝わってくる
目標ではあるが、しかしそれは実際のところ実現可能な目標といえるのだろうか?私は翁長
前知事の志を継承する玉城デニー氏をすばらしいとは思うけど、正直この取り組みをどこまで
本気で考えているのか少々疑問に感じてしまう。

まず大前提として、沖縄は貧困率が非常に高い。それも、ずば抜けて高いのだ。

https://todo-ran.com/t/kiji/19285

沖縄にはメインとなる産業が観光くらいしか無いので、失業率が高くなってしまうのは
社会構造上しかたのないことだとしても、それ以前にさらに大きな問題がある。それは、
沖縄は離婚率もまたずば抜けて高いのだ。

https://todo-ran.com/t/kiji/14268

離婚率が高いということは、当然のことだが夫婦共働きという手段をとることができなく
なってしまうため、子育て世帯は結果的に貧困に陥りやすくなる。つまり、子育て世帯の
相対的貧困率もまた、とんでもなく高い。

https://todo-ran.com/t/kiji/19299

貧困世帯が子供に高い教育を施すことができなくなるのは火を見るより明らかなことで、
これにより子供たちの教育レベルは低いままとなり、学歴社会からは取り残されていく
ことは免れないし、結果として高収入の職業に就くこともできなくなり、またひとつ
貧困家庭が増えることとなり・・・・・。

https://todo-ran.com/t/kiji/16236

ここまでの流れを見ただけで、典型的な「貧困の連鎖」が沖縄では長年続いていて、
今後も解決できる可能性は限りなく低いことがわかると思う。仮に沖縄に新しい産業が
できたとしても、高止まりが続いている離婚率は、いったいどうやって解決するのだろう。
玉城デニー氏は「子供の貧困の解消」と一言で言ってしまっているけど、それは
沖縄という極めて特徴的な習慣と構造から成り立っている社会を、根本から変えなければ
解決しないほどの一大事業になることは間違いない。というより、最初から本気で取り組む
気など無いのではないだろうか。沖縄出身の玉城デニー氏が、そんなことが実現可能だと
本気で信じているとは、ちょっと思えない。


「真珠湾を忘れない」 トランプ氏、会談で安倍首相に

2018-08-29 10:35:19 | よしなしごと

米ワシントン・ポスト紙(電子版)は28日、トランプ米大統領が6月の日米首脳会談で、安倍晋三首相に「私は真珠湾を忘れない」と述べたうえで、対日貿易赤字に強い不満を表明したと報じた。トランプ氏は米国産牛肉や自動車の対日輸出に有利になる二国間協定の交渉に応じるよう安倍氏に迫ったという。両首脳の関係は最近、ギクシャクしているとしている。

 同紙によると、北朝鮮問題をめぐっても、6月の会談やその前の電話協議で安倍氏はトランプ氏に、北朝鮮が非核化に具体的に取り組むまで、米韓合同軍事演習中止や朝鮮戦争の終結宣言の合意に応じないように助言したが、トランプ氏に完全に無視されたという。

 カーネギー国際平和財団のジェームズ・ショフ上級研究員は同紙の取材に対し、「トランプ氏は最初の頃は安倍氏の指導で貴重なものを得たが、今は重要ではなくなりつつあるようだ。トランプ氏にとって今の安倍氏は、よく頼み事をするものの、トランプ氏が欲しいものを与えない人物とみているのだろう」と語った。

 

これは興味深い、安倍首相のサポーター(通称:アベノシンジャーズ)はトランプ大統領も
強く支持する傾向があるけど、この事実を知って彼らはどう反応するのだろうか。
アベノシンジャーズの大半はネトウヨのように見えるのだけど、そのせいか彼らの多くは
太平洋戦争はアジアを解放するための正義の戦争と考えているところがある。彼らは
トランプ大統領のこの発言をどう受け止めるのだろう。やはり、「トランプは反日!」と
大合唱するのだろうか。それとも、とちくるって「恐れ多くもトランプ大統領に願い事を
伝えるなど、安倍は反日売国奴」などと騒ぎ出すのだろうか。


不安遺伝子

2018-07-05 10:53:08 | よしなしごと

NHKの『英雄たちの選択』を見ていて、とても印象に残る言葉があった。脳科学者の
中野信子さんが源義経について評した言葉だ。

中野信子
「義経は日本だけで受けるヒーローかもしれない。
欠落に対して感受性が強いんですね、日本人っていうのは。
悲劇のヒーローというものに非常に感受性が強い。
なぜなら欠落したものをなんとかして元の姿に戻せないか
とあれこれ頭の中で考えるんですね。
これは日本人がすごく特徴的に持っていることで」
磯田道史
「欠けた茶碗を景色と見るというところもそこにあるんだなぁ」
中野信子
「そうです」
渡辺佐和子アナ
「なんで日本人はそうなんですか」
中野信子
「不安傾向が世界で一番高いから、不安遺伝子を持っている人の割合が一番多いからです
不安だから何とかしたいという心情がより強く働くんですね」
渡辺佐和子アナ
「そういう人を求めたっていうこともありますね」
中野信子
「そういう人に想いを乗せて、自分の感情と照らし合わせて 本当はこうだったら
良かったのにという風に考えやすい物語だったんじゃないかと思います」

その不安遺伝子を持つ人が世界で最も多い日本人が「欠落したものを
なんとかして元の姿に戻せないか」という感情を抱きやすい。これがつまり、
戦後復興を驚異的な早さでなしとげた原因なのだろうか。

また、現代日本が他の先進国に遅れをとっているのもこの不安遺伝子で
説明がつきそうだ。国が復興して先進国の仲間入りをするまでは不安で
しかたがないから、それこそ死に物狂いで努力&切磋琢磨したけど、
本当に先進国の仲間入りを果たした現在の日本は、「Cool Japan」
である(本当にそんなふうに思ってもらえているかどうかは知らないが)。
それだけすごい日本になってしまった今、下手に新しいことや未開の
分野に手を出すことはリスクが高い、と不安になってしまうのだろう。
だからロボット、AI、自動運転などの新興分野でアメリカや中国に
遅れを取ってしまっているのかもしれない。

また、海外に行きたがらない若者が増えていることも、これで説明が
つきそうだ。世界から見て文化も技術も遅れていると思っていた戦後の
日本人は、向学心から積極的に海外に出て少しでも多くのことを
学ぼうとしていた。でも、これだけ世界から尊敬され、お手本にまで
されることのある今の日本が何かの分野で著しく劣っていることは
もはやなくなった。そんな今の日本人が、わざわざ下手な英語で
コミュニケーションを取りながら外国に出かけていって交流する
なんて、恥ずかしくてできない、という気持ちが強いのではないか。

それに、ネトウヨとパヨクの無限戦争もこれで説明できるかもしれない。
ネトウヨは日本が完全無欠で非の打ち所のない国だと思いたがっている。
パヨクは日本が数多くの問題を抱えているので、少しでも早くそれらの
問題を解決すべきだと思っている。不安遺伝子の持ち主としては
パヨク的思考回路になりそうだし、事実そのとおりなのだけど、
ネトウヨから見ればパヨクという存在そのものが日本を不完全な
ものにしかねない危険分子と見てしまう。つまりパヨクの主張する
日本の問題点を事実であると認めてしまうと、日本はネトウヨが信じている
非の打ち所のない素晴らしい国ではなく、多くの改善点を持つ不完全な
国であることになってしまう。それでは安心して日本に住むことが
できない、日本を愛することができない。したがって彼らは、パヨクは
馬鹿だ、日本を愛していない工作員で売国奴だ、と悪口雑言の大合唱を
することになる。右の翼も左の翼も同じ鳥から生えているとはよく
言ったもので、パヨクもネトウヨも不安遺伝子という鳥に生えている
一対の翼にすぎない。

ついでに、日本料理が淡白で繊細な味わいであることも、もしかしたら
この不安遺伝子と無関係ではないのかもしれない。常に不安を感じて
生きている人は、当然ながら胃に負担の大きい生活をしているので
胃弱に悩まされやすい。そういう人たちが不安遺伝子の少ない人たちが
食べているような味付けが濃くて脂っこい料理を食べたらどうなるか、
たちまち胃をやられてしまうだろう。海外旅行に行って2~3日程度で
胃がもたなくなってしまったという経験をしたことのある人は少なく
ないはずだ。特に欧米の国でそういう経験をする人が多いのではないだ
ろうか。実はこの不安遺伝子、日本だけでなく中国と韓国にも多い。
なので、中国や韓国への旅行で食べ物に疲れたという人がそれほど
多くないこともこれで説明がつきそうだ。

しかし、なぜ黄色人種には不安遺伝子を持つ人が多いのか。ちなみに
中米や南米にも割りと多いのだけど、そこにはやはり黄色人種が
先住民として存在しているからだろう。

日本人が特別だとかいうつもりはまったくないけど、こういう特徴があると
いうことだけは事実のようだ。


no title

2018-04-13 09:13:52 | よしなしごと

[柳瀬氏との面会文書、農水省にも…県から渡る?]

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180413-OYT1T50001.html?from=ytop_top


すごいな、この問題。愛媛県今治市の職員が柳瀬さんと面会したことが備忘録に
残されていたこの件、菅さんが「関係省庁に確認させたい」と言って確認させたら
本当に農水省から同じものが出てきた。それに対する安倍ぴょんの言い分がこれ。
「中央官庁で見つかったとしても新しい内容ではない。たまたま残っていたということだ」

はぁ?

あの、これで柳瀬さんが愛媛県今治市の職員と面会したことが確定したんですけど、
それわかってますか?「(柳瀬さんを)信頼する」とかなんとか言っていましたけど、
これでもう信頼も何もあったもんじゃないでしょ。というか、「たまたま残っていた」
ってあんた、小学生だってそんな意味不明なこと言いませんよ。前々から頭悪い人だと
思ってましたけど、悪いというか支離滅裂という言葉しかあなたにふさわしい言葉は
ありません。



[佐川氏、立件見送りへ 虚偽作成罪問えず]

https://mainichi.jp/articles/20180413/k00/00m/040/151000c


そうなるとは思っていたけど、あまりにそのとおりの結果で笑ってしまう。しかし、
なぜだ?本当にこんなことでいいと思っているのか?まさか「地検は反日」とか
言われるのが怖くて手を引いた、なんてことはないだろうな。


[大分の土砂崩れ 国交相「まれな現象 予測は難しかった]

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180413/k10011401701000.html


毎度のごとく「想定外」の一言ですね、それでなぜ川内原発は安全だと言い切れるのか。
国を滅ぼすのがあの人たちの仕事なのだろうか、高い給料もらってるんだろうから、
もう少しまじめに仕事したらどうか。



[安倍総理「まずですね、私と加計理事長と下村大臣で三人で会食したことはあります]

https://twitter.com/logicalplz/status/984330145170243585



安倍くん、ニワトリでも5分くらいの記憶力はあるんだぞ。


[おいおい、ケント・ギルバートに続いて上念司まで加計学園の客員教授になったのかよ]

https://twitter.com/T_oogami/status/984422457183318016


ここまで来ると、もはやコントだ。RPGで言えば安倍サポのボスキャラが集う最終ダンジョンと
化している。ある意味、壮観な眺めとも言える。それにしても、こんなのばかり集まって
どんな授業をするというのだろう。間違いなく、生徒は右側に洗脳されると思うのだけど。


no title

2018-03-02 10:05:27 | よしなしごと

[ウルトラマン屈指の異色作 沖縄出身脚本家・上原正三さんが挑んだタブー]
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/26034

帰ってきたウルトラマン、第33話「怪獣使いと少年」。地質調査のために地球を
訪れた金山さんことメイツ星人、だがその金山さんは病に犯されいくばくもない命に。
群集は金山さんが宇宙人だからという理由で、無常にも狂気の銃弾で命を奪う群集。
ところがそのせいで、金山さんが隠していた怪獣ムルチが現れる。金山さんの命を
奪ったせいで怪獣が現れたというのに、群集は無責任にも郷隊員に「早く怪獣を
退治してくれ!」と懇願する。これは、昨今のヘイトスピーチと何が違うのだろう。
おそらく怪獣ムルチは、近い将来に違う形で日本社会に襲い掛かることだろう。
在日韓国・朝鮮人の精神的支柱とも言える何かが失われたとき、ムルチは現実の
怪獣となって日本人にその刃を向けるはずだ。


[教員が教室で発砲、生徒締め出し立てこもる 米ジョージア州]
https://www.cnn.co.jp/usa/35115418.html

つい先日、教師を武装させたら教師が銃撃戦を起こすだろうと書いたばかりで、
すでにこの有様。実際にはまだ武装をさせていないのにこんなことになるのだから、
本当に教師に武装などさせたら生徒vs教師、教師vs教師での銃撃戦など日常茶飯事に
なってしまい、教育どころではなくなるだろう。断言できるけど、武器を手にして
キチガイになるのは子供より大人だ。それはヘイトスピーチ活動をしているのが
ほとんど中年以上の世代であることからも証明できる。


[独立運動記念日にソウルでデモ、「親日清算」vs「反日感情捨てよ」]
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/03/01/2018030102043.html

おそらく嫌韓ネトウヨのみんなは、韓国国内でこういう動きがあることを誰も
知らないだろう。もっとも、彼らは韓国人は誰彼かまわず嫌いだろうから、
親日派の韓国人ですら好きにはなれないので同じことかもしれないけど。
しかし、日本があれだけのことをしたにもかかわらず「反日感情を捨てよ」と
どうして言えるのだろう、頭が下がる。もっとも、アメリカも日本に空襲やら
原爆攻撃やらしたうえにGHQはおよそ7年も日本を占領していたけど、
それ以降日本は一貫してアメリカ様万歳なわけだから、同じようなものか。


[スバル社長、燃費データ書き換え認める]
https://www.asahi.com/articles/ASL324Q43L32ULFA00T.html?ref=tw_asahi

三菱でもスズキでもあったけど、これって実際にはトヨタも日産も、どこでも
やっていることだと思う。昔、三本和彦さんの『新車情報』という超辛口の
新車レビュー番組があって、番組内で実燃費チェックをしていたのだけど、
カタログ数値どうりの燃費が出た国産車は一台も無かった。それに対して、
外車はカタログ数値よりもいい燃費になることも度々あった。その理由は、
日本の燃費計測では燃費計測専用のテストドライバーが運転することで
一般ユーザーでは到底出せないような好燃費を記録することができるから。
ところが外国メーカーでは燃費の記録は普通の社員が担当しているので、
一般ユーザーが運転した場合とほぼ同等の数値になることが多い。燃費計測
専用ドライバーにテストを担当させることは違法行為ではないにしろ、
いわゆる「盛りすぎ」であることには違いない。


[「日本は慰安婦問題を“終わった”と言うなかれ…歴史の真実に向き合うことを」]
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/29914.html

これ、当たり前のことを言っているだけなんだけどな。たとえば水俣病の
原因になった水銀廃液を海に流したチッソが「もう水俣病は終わった、あれは
過去の経営陣が起こしたことで現経営陣は無関係であり、これ以上の保障や
謝罪については遠慮したい」などと言ったらどうなるか。そういうと、一部の
ネトウヨさんたちは「最終的かつ不可逆的な合意を結んだだろ!」と言うかも
しれない。でも残念ながら、日韓基本条約が有効である限り、日韓においては
最終的かつ不可逆的な解決というものは結べないことになっている。それは
あくまでもお題目というかベストエフォートというか、一言で言ってしまえば
「なんちゃって合意」くらいに考えておいたほうがいい。だいいち、この
最終的かつ不可逆的なんて文言、見るからに安倍政権が有権者受けを狙って
つけた名前でしょう。で、さらに言うと安倍政権は(というか官僚たちは)
最終的かつ不可逆的合意など結ぶことができないことはわかっていたと思う。
それでいて敢えてこのような表現を使ったのは、韓国政府が後でこの合意を
ひっくり返してくることを予期していたからだろう。ひっくり返してきたら、
政府は韓国政府を叩くことで国民の支持を得ることができる。政府はこの
合意で10億円を払ったと言っているけど、安倍くんはしなくてもいいような
国にまで外交経済支援で54兆円も出しているのだから、平たく言えばそれは
「はした金」にすぎないはず。本気で最終的かつ不可逆的な解決にしたいと
思っているのであれば、1兆円くらいポンと出してみてはどうか。そして、
毎年韓国に訪れて慰安婦の生き残りの皆様に直接謝罪の言葉をかけてみては
どうか。どちらかというと、お金よりもそういう行動のほうが韓国世論に
訴えるものは大きい気がする。


[「朝日は誤報なのか」に麻生氏答弁せず 森友文書]
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201803020000388.html

こないだ安倍くんが朝日新聞のことを「哀れですね。朝日らしい惨めな言い訳。
予想通りでした」などと小馬鹿にしていたから、朝日がようやく本気出しましたね。
これはまだ一の矢でしょう、まだ続報があるような記事の内容だったから、
ここでおかしな発言すると二の矢が飛んでくること間違いなし。それにしても、
いったい安倍くんはどこまで逃げ続けるつもりなのだろう。森友学園への国有地
売却問題についてさらに新しい音声データまで出てきて、しかもこれですよ。
2時間ドラマなら崖から飛び降りて死んでる段階でしょう、ここまで問題が
あっても支持率が落ちない日本って本当に悪徳政治家にとっては極楽浄土だ。


[「ブラック政権」を象徴する安倍、麻生の下卑た笑い]
http://hunter-investigate.jp/news/2018/02/post-1167.html

このクソ野郎どもは、本当にどうにかしてほしい。このときは、過労死された
かたのご遺族も傍聴に来られていたという。よくその人たちの前でニヤニヤ
薄ら笑いを浮かべてちゃかすことができたものだ。というか、どうして大手
メディアはこいつらのこういうところをニュースで報じないんだ?あぁ、もう
考えただけで腹が立ってしかたがない。


愛国心って? - 3

2018-02-28 15:08:33 | よしなしごと

愛国主義には2種類ある、と言ってすぐに「あぁ、nationalisim と patriotism でしょ」と
思いつく人はそれなりに教養のある人です。ほとんどの人は愛国主義=右翼思想と考えると
思う、でも実際のところ愛国主義には nationalisim と patriotism の2種類があり、それぞれ
まったく違う考え方をするものなのだ。相変わらずネットの世界ではネトウヨの人たちが
彼らのいうパヨクを愛国心の無い売国奴のように言っているけど、そんな人たちのために
nationalisim と patriotism がどう違うのかを説明しているページがあるのでお知らせ
しようと思う。原文はこちら:
http://www.differencebetween.net/language/difference-between-nationalism-and-patriotism/


Nationalism も Patriotism も、どちらも母国に対する国民の関心を示している。
この2つは混同されがちで、どちらも同じ意味だと考えられることが多いが、
その違いは非常に大きい。

Nationalism は文化的背景(言語や伝統など)を基準とした国の画一性を重んじ、多様性を
認めない。それに対して Patriotism は国を愛する心に自然と付随するものであり、多様な
価値観を重んじる。

Nationalism と Patriotism について論じる場合、ジョージ・オーウェルの有名な言葉が
必ず引き合いに出される。すなわち Nationalism とは「平和にとっての最大の脅威だ」という
考えである。ジョージ・オーウェルによれば、Nationalism 的思想とは自国が他国よりも
あらゆる点で優れているという考え方で、Patriotism 的思想とは国民ひとりひとりを
価値あるもの(訳者注:『世界にひとつだけの花』が好例)と考える。これらのことから、
Patriotism とは本質的に現実を受け入れ、Nationalism はやや現実逃避的傾向もある。

Patriotism とは愛情に基づいた考え方であり、Nationalism は競争心や恨みつらみに根ざしている。
つまり Natinalism は本質的に好戦的であり、Patriotism は基本的に平和主義である。

大多数の Nationalism は自国が他のどの国より秀でていると考えるのに対して、Patriotism は自国を
優れた国のひとつとは考えるが改善の余地は多々あると考える。Patriotism は他国との友好的な
関係を結ぶことは可能だと見る傾向があるが、Nationalism はそのような考え方をすることはない。

Patriotism では世界中の人々は平等であると捉えられているが、Nationalism では自国の社会に
適応して在住する者のみが平等と見なされるべきであると考える。

Patriotism は自らに対する批判を許容し、そこから新しい物を学び取ろうとするのに対して、
Nationalism はなにひとつ批判を許容することができず、自らに対する侮辱と受けとめる。

Nationalism は自国の長所ばかりを見るようになり、短所については盲目になるだけでなく、
他国の良い点を馬鹿にすることすらある。これに対して Patriotism は自国への忠誠心
(訳者注:いわゆる「日本すげー」)よりも、自他に対する責任に重きを置く者に内在する
ものである。

Nationalism では過去の過ちを正当化する傾向があるのに対して、Patriotism は過去の過ちも
それに対する償いも、どちらも受け入れることができる。

まとめ:

Patriotism: 自国に対して現実的な視点から愛情を表す

Nationalism: 孤立主義に走り自国の利益と優位性を確立することに奮闘し、自国の社会に
積極に溶け込み自国の政策に異議を唱えないことで、自国に対する愛情や関心を示す