痩せるには

一連の納豆騒動、とりあえずひと段落ついた感じだろうか。ようやくマスコミが
騒がしくなくなってきたようですな。しかし、今回の一件で、テレビの視聴者も
「食べれば痩せる魔法の食材」神話を鵜呑みにしなくなったことは間違いないと
思うので、慧眼を養ういい機会にはなったのではないかな。納豆業者さんには
えらい迷惑だったと思われるけど。

奥様と出会った当時、私は８５ｋｇもある巨漢だった。今は６８ｋｇ程度なので、
一応ダイエット成功者ということにはなりそうだ。その私が言えることとして、
痩せる秘訣というのはやはり、食べる量を抑えること。運動をしても、あやしげな
体操をしても、はたまた呪文を唱えたり変な壷を買ってきてお祈りしたとしても、
摂取カロリーが多ければ意味はない。

実際、私はその８５ｋｇの当時、休日によくプールに行って泳いでいたけど、
ぜんぜん効果はなかった。全身運動になるので体にいいしカロリーを大量に消費する
と言われている水泳でさえ、食べすぎには無意味だった。考えてみれば、運動すれば
痩せるのであれば、プロレスラーだって相撲取りだってガリガリになっていなければ
おかしい。

参考になるかどうかわからないが、私がやったことを記しておく。

o 毎食の量を 3/4 - 2/3 程度に減らす
o 間食をやめる

これだけ。あとは何もやっていない。ダイエットというと、普通は食事の量を極端に
減らしたり、激しい運動をしないと効果がないと思われがちだが、それはよくない。
突然体に強い変化を与えると体にとってストレスがたまるし、なによりすぐ飽きる。
また、食事の量は１日１食抜くとか、そういうこともしない。必ず朝昼晩ときっちり
３回食べる。ただし、その量を少しだけ減らすのだ。決して、半分くらいにまで減らす
ようなことをしてはいけない。栄養失調になってしまいかねない。

この方法だと、最初はまったく痩せない。この食生活を始めると、体は「あれ？最近
あまり栄養が入ってこないぞ？」と感じ取り、少なくなったカロリーに適応できる体に
なるように、内側からいろいろと変わろうとする（らしい）。実際にこの方法をやって
みてわかったこととしては、初期においては多少の空腹感こそあるけれど、それはすぐ
慣れる。そして、体重の変化は１か月くらいはほとんどまったくない。

さらにもう１か月同じ生活をすると、ようやく１ｋｇくらい痩せてくる。それでも、
これしか痩せないから、普通の人だとこのあたりで「やっぱり自分の体はダイエットに
向いていないんだ」とあきらめてしまうだろう。でも、ここが我慢のしどころだ。
３か月目に入ると、みるみる痩せる。それこそ、１日で１ｋｇくらいずつどんどんと
痩せていく。最初は体重計に乗るのが毎日楽しくて仕方がないが、次第に怖くなって
くるくらいだ。「痩せすぎて死んじゃうんじゃないか？」と。

で、半年もそういう生活を続けると、もう体は間食しようとかたくさん食べようとか
いう気持ちにはならない体に変化してしまっている。どか食いしようにも、もう胃が
受け付けないので、「己の欲するままに従えど範を超えず」状態になる。半年も
かかるのは確かに大変だし、途中で挫折する可能性は高いが、でもこれを成功させれば
一生太らない体の出来上がりだ。それに何より、お金がまったくかからない。気が向いたら
この方法をやってみることをお薦めします。